カランコエの咲く所で

mahiro

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「起きたか」


そこへ何年経っても変わらぬ容姿の村長がやってきた。
こうして直接会うのは、転生してから初めてだろうか。
やり取りはゲルハルト越しに何度も行ってきてはいたが。


「無理やりすまなかったな」


上は真っ白のシャツに、下は紺のズボンといつもよりラフな格好をしている。
長い脚をこちらに向け、近づいてきたかと思えばベッドの横にある簡易的な椅子に腰掛け、脚を組んだ。


「こうして見るとあの頃のイヴそのものだな」


「中身も本物だけどな」


謝罪に関しては軽く頷いて交わし、じっと見つめてくる瞳から目を反らして言った。


「そのようだ。にしても久しいな、イヴ。こうしてまた会えたこと嬉しく思うぞ」
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