カランコエの咲く所で

mahiro

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「ヨーゼフは父親のような魔法使いを目指しているのか?」


聞いても目が覚めたら忘れてしまうかもしれない。
それでも聞きたいと思ったのだ。
村のために戦い、英雄とまで言われた先生と、たった一人の最愛な子供を置いていってしまった親を子供はどう見ていたのかと。
ひとりは寂しいと思う、その子の気持ちを知っておきたい。


「父さんのように自分の力で村の人々を救えたら嬉しいと思うけど……今僕が目指しているのは、大切な人をこの手で守れるような魔法使いになることかな。その為にはもっともっと修行しないとね」


守れるものが多ければ多いほど、二本の腕では足りない。
まずは二本の腕で守れるものを守っていける魔法使いになりたいというわけか。
先生のことを色々と聞いてそう思ったのかな。


「頑張れよ」


「うん、頑張るよ」
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