カランコエの咲く所で

mahiro

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謝りたかった?
俺を騙してヨーゼフと偽っていたことか?


「何を謝りたいんだ?」


俺が恐る恐るそう尋ねれば、ヨーゼフは困った表情を浮かべながら足を止めた。


「そんなの僕が勝手にしたことに決まっているじゃないか」


「勝手にしたこと?」


本物のヨーゼフの術の中に無理やり入り込んだことか?


「うん。イヴにひとりぼっちになって欲しくなくて、寂しい思いをして欲しくなくて勝手にイヴに魔法をかけてしまったんだ」


「え………」


それって、まさか。


「村長から反対されるなんて予想もしてなかったから、慌てちゃってね。あまり考える余裕もなく勝手にかけちゃったんだ、君がひとりで寂しい思いをしないように幸せな夢を見れるようにって」
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