カランコエの咲く所で

mahiro

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「ただいま、って…どうしたの怖い顔して」


それから暫くして三人で顔を付き合わせていた所に、漸くゲルハルトが戻ってきた。
昨日と全く同じ服装で戻ってきたゲルハルトは、少し薄汚れて見えた。


「折角ヨーゼフが造り直したのに、何者かのせいで元に戻されたみたいになっているんです」


「ふーん、『元に戻されたみたい』ね」


ゲルハルトは、意味のありそうな口ぶりでそう言うと視線を瓦礫の山に写して言った。


「ここで誰がやったとか、やっていないとか、誰かが嘘ついてるとか議論になると面倒だから、彼らに真実を見せて貰うか」


彼らとゲルハルトが言って指差したのは、瓦礫の山だった。


「こういうときはその場にいた物や信頼している人から聞くのが一番だからね」
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