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その7

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変わっていないところを見るとホッとするな、と思いながら先輩の情報を見た後に仕事に戻り、通常より早く帰ってスマホを見てみたが、やはり連絡は届いていなかった。
それから約1ヶ月の月日が経過した。
その間も連絡は着ておらず、俺は特に変わらない生活を繰り返していた。
ひとつだけ変わったことがあるとするならば、薬局やコンビニに行くときに先輩から貰ったエナジードリンクを探すようになったことだろうか。
今月から販売されているのは確かなようだが、どこと売りきりで入荷の見込みがないと記載がある。
何故だろうと調べてみたら、先輩がCMに出ているようでそのお陰で商品が売れに売れているそうだ。
先輩の力って大きいなと感じている今日この頃である。
この辺りや外での勤務に向かう際は探すようにしているのだが、今のところ一度も商品に当たったことがない。
こんなことならいっきに飲まずに、もっと大切に飲めば良かったと反省をしながら今日も仕事していれば、終電の時刻に近付き、そのうち終電の時間さえも過ぎた。
今日もタクシーで帰るのか、と思って外に出てみれば何処かで見たことのある車が1台駐車場に停まっているのが見えた。
まさか何か連絡が入っていたのではとスマホを見てみるも何も届いていなかった。
もしかして、先輩の携帯に俺の電話番号が登録されていなくて連絡できなかったとかそういう落ちじゃないよな。
いや、でも俺は高校の頃に何度か先輩とやりしていたし、電話番号もメールアドレスも何一つ高校の頃と変わっていないから連絡先を知らないということはないと思う。
では何故なんだろうと思いながらそちらに近付けばやはり先輩の姿があった。
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