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2人の側近
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次の日クラスに二人の留学生がやって来た。
やはり昨日の呼び出しはキリガスから遅れて来た殿下のお付きの人の件だったようです。
「レオナール・ノルデンと言います」
「パトレックス・マンダールです」
2人はそれぞれに挨拶します。
オレリア様の話ではレオナール様はノルデン侯爵家の二男だそうで、青い長髪と瞳で少し華奢と言ってもいい細身の美少年です。
反対にガタイの良い体つきの短髪のパトレックス様はマンダール伯爵家の三男でお父上はキリガス王宮騎士団の団長をされている騎士の家系だとか。
ずいぶんと対照的な2人がフリオール殿下の側近候補なんですね。
放課後、ランバースペースにいるとフリオール様は2人を連れてきて改めて紹介してくれました。
「皆さんこれからよろしくお願いします。
フリオ様のことです、皆さんに無理なお願いをして困らせたりしているのではないかと心配しております。
その時はすぐに私におっしゃって下さい」
そう挨拶したのは麗しの美少年レオナール様。
「レオ、余計な事いうな」
とフリオール様がすぐさま突っ込んでいる。
「今までの事を思えばレオが言うことは最もです。
フリオ様に迷惑をかけられた時にはどうぞ私めにも報告下さい」
とちょっと固い雰囲気のパトレックス様までが言っているので、冗談などではなく2人とも真面目に言っているのでしょうね。
聞けば幼少の頃からの付き合いだそうで、気心はしれているのでしょう。
しかしフリオール様どれだけ2人に迷惑を掛けてきたんですか?
気心のしれた友人がこんなに心配するなんて。
「レオもパックスも大袈裟だな。
国を離れてもう2年になる。
その間の事はお前達も知らないじゃないか。
昔の私とは違う」
少し拗ねた様に言うフリオール様。
「いやいや、今回の単独行動を見る限り、あなたが立派に成長されたとはお世辞にも言えないと思いますけどね」
と顔に似合わず、鋭い返しのレオナール様。
この2人の登場で少しはフリオール様のちょっかいが収まるといいんだけどね。
やはり昨日の呼び出しはキリガスから遅れて来た殿下のお付きの人の件だったようです。
「レオナール・ノルデンと言います」
「パトレックス・マンダールです」
2人はそれぞれに挨拶します。
オレリア様の話ではレオナール様はノルデン侯爵家の二男だそうで、青い長髪と瞳で少し華奢と言ってもいい細身の美少年です。
反対にガタイの良い体つきの短髪のパトレックス様はマンダール伯爵家の三男でお父上はキリガス王宮騎士団の団長をされている騎士の家系だとか。
ずいぶんと対照的な2人がフリオール殿下の側近候補なんですね。
放課後、ランバースペースにいるとフリオール様は2人を連れてきて改めて紹介してくれました。
「皆さんこれからよろしくお願いします。
フリオ様のことです、皆さんに無理なお願いをして困らせたりしているのではないかと心配しております。
その時はすぐに私におっしゃって下さい」
そう挨拶したのは麗しの美少年レオナール様。
「レオ、余計な事いうな」
とフリオール様がすぐさま突っ込んでいる。
「今までの事を思えばレオが言うことは最もです。
フリオ様に迷惑をかけられた時にはどうぞ私めにも報告下さい」
とちょっと固い雰囲気のパトレックス様までが言っているので、冗談などではなく2人とも真面目に言っているのでしょうね。
聞けば幼少の頃からの付き合いだそうで、気心はしれているのでしょう。
しかしフリオール様どれだけ2人に迷惑を掛けてきたんですか?
気心のしれた友人がこんなに心配するなんて。
「レオもパックスも大袈裟だな。
国を離れてもう2年になる。
その間の事はお前達も知らないじゃないか。
昔の私とは違う」
少し拗ねた様に言うフリオール様。
「いやいや、今回の単独行動を見る限り、あなたが立派に成長されたとはお世辞にも言えないと思いますけどね」
と顔に似合わず、鋭い返しのレオナール様。
この2人の登場で少しはフリオール様のちょっかいが収まるといいんだけどね。
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