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相談の意味あります?

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「あのね、隣の国から留学生が来ているの。
キリガスの第三王子でフリオール様って言うんだけどね」
私はエマとナタリーにフリオール殿下の話をします。

フリオール様とは小さい頃1度会っているけど、私は覚えていなくて失礼をしてしまった事。
同じクラスになって気まずいし、あまり関わりたくなかったのに、友達になろうと言われた事を話しました。

「あらあら、お嬢様モテモテですね」とナタリーが笑う。
そこじゃない…

「そりゃうちのお嬢様は人柄も見た目も最高ですもの。
普通の王族は目を付けますよ。
それが分からないのは、どこかの王子くらいでしょう」
とエマまでそんな不敬スレスレな褒め言葉を言ってきた。
だから、そう言う話しじゃなくて…

「2人とも、そこじゃなくて私が困っているのは、フリオール殿下とは関わりたくないのにどうしょうって事よ。
学校で異性の友人と個人的に親しくするのはリスクがあるでしょ?
私は婚約者がいる身なのよ」

「ヴォルフ様は男性の友達くらいで、怒ったりしませんよ~」
とのんびり言うナタリー。

「それは私だって分かってるけど、もし反対の立場だったら私は嫌だもの」
そうだヴォルフ様が女騎士と、仲良くしていたら私は嫉妬するだろう。

「うーん、そう言われると確かに…」とエマ。

「でも、向こうからの申し出なんですよね?
断れますか?お嬢様」
とまたまたナタリー。

「それで困ってるんじゃない。
相談したいのは、この事よ」

「えー」「うーん」2人で頭を抱えて…。

「「困りましたねぇ」」

もう2人して、人の事からかっただけじゃなぁーい。

「なによ~ 相談した意味ないじゃない」
と私は口を尖らす。


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