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憤慨するアンジェ

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「私が弱いから、ミレーヌに迷惑をかけっぱなしなのです。
何度か私の事はいいから、公爵にバルバラ達の事を話してくれ、でなければもう言うことは聞かないとバルバラに言ってくれと、お願いしたのだけれど、いつも笑いながら私はずっと家にいるだけだから、大丈夫。
と言うばかりなのです」

ノエラは入学式でのバルバラの暴挙に驚いたまさかそこまで自分勝手な事を言い出すなんて思わなかったのだ。
そしてミレーヌが学校へ来なくなった事で毎日後悔に苛まれていた。

「ミレーヌの教科書は私が預かっています。
バルバラ様には棄てておけと言われましたが、そんな事出来ません。
私はこっそりミレーヌに教科書を届けて、学校に出てきてほしいと頼みました。
でもミレーヌは家にいる方がいい。教科書はあなたが預かって置いてと言って聞き入れてくれませんでした」

ミレーヌは学校に来ない。
バルバラの学校での行動はエスカレートする。
その分ノエラへの無理難題も増えていた。
そんな時に謹慎騒ぎがあり、ノエラは安堵したと共に学校へ行く事が恐怖になってしまった。

「もうバルバラ様達と会いたくありません。
でも、学校へ言って、顔を見たら嫌とは言えない。
私は臆病者なのです。もうどうしていいか分からない。
だから、ミレーヌが行かない限り私も行かない事に決めたのです」

私とクラリッサは事の真実を聞き、バルバラ様の性悪なずる賢さに舌を巻くほど驚きました。

「ここまで酷いとは思いませんでした…」クラリッサもショックを受けています。

まさか12才くらいの子供の頃から、そこまて自分勝手に人を脅して従わせていたなんて、しかもその後2人の人間をお互いを人質のようにして脅すなんて子供の考えとは思えなかった。
これは、身近の大人真似なのかしら?
だとしたら、オードラン侯爵って相当性格悪いわよね。
これも王妃様に報告かしら?

「アンジェ顔が怖いですわ」
クラリッサに声をかけられ、我に返りました。
私は憤慨のあまりとんでもなく凶悪な顔で考え込んでいたようで、前のノエラ様を見ると顔が真っ青でした。

「ご、ごめんなさい。
あまりの事につい」

「私のせいですね。ごめんなさい
すいません、すいません」
ノエラ様が必死に謝ります。

「ち、違うのよ。バルバラ様の性悪さに気分が悪くて。
ノエラ様のせいではないわ」
何とかノエラ様を宥めて、怯えるのをやめてもらいました。

失敗です、こんなところで忘れていた悪役令嬢の圧を出してしまいました。
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