169 / 285
憤慨するアンジェ
しおりを挟む
「私が弱いから、ミレーヌに迷惑をかけっぱなしなのです。
何度か私の事はいいから、公爵にバルバラ達の事を話してくれ、でなければもう言うことは聞かないとバルバラに言ってくれと、お願いしたのだけれど、いつも笑いながら私はずっと家にいるだけだから、大丈夫。
と言うばかりなのです」
ノエラは入学式でのバルバラの暴挙に驚いたまさかそこまで自分勝手な事を言い出すなんて思わなかったのだ。
そしてミレーヌが学校へ来なくなった事で毎日後悔に苛まれていた。
「ミレーヌの教科書は私が預かっています。
バルバラ様には棄てておけと言われましたが、そんな事出来ません。
私はこっそりミレーヌに教科書を届けて、学校に出てきてほしいと頼みました。
でもミレーヌは家にいる方がいい。教科書はあなたが預かって置いてと言って聞き入れてくれませんでした」
ミレーヌは学校に来ない。
バルバラの学校での行動はエスカレートする。
その分ノエラへの無理難題も増えていた。
そんな時に謹慎騒ぎがあり、ノエラは安堵したと共に学校へ行く事が恐怖になってしまった。
「もうバルバラ様達と会いたくありません。
でも、学校へ言って、顔を見たら嫌とは言えない。
私は臆病者なのです。もうどうしていいか分からない。
だから、ミレーヌが行かない限り私も行かない事に決めたのです」
私とクラリッサは事の真実を聞き、バルバラ様の性悪なずる賢さに舌を巻くほど驚きました。
「ここまで酷いとは思いませんでした…」クラリッサもショックを受けています。
まさか12才くらいの子供の頃から、そこまて自分勝手に人を脅して従わせていたなんて、しかもその後2人の人間をお互いを人質のようにして脅すなんて子供の考えとは思えなかった。
これは、身近の大人真似なのかしら?
だとしたら、オードラン侯爵って相当性格悪いわよね。
これも王妃様に報告かしら?
「アンジェ顔が怖いですわ」
クラリッサに声をかけられ、我に返りました。
私は憤慨のあまりとんでもなく凶悪な顔で考え込んでいたようで、前のノエラ様を見ると顔が真っ青でした。
「ご、ごめんなさい。
あまりの事につい」
「私のせいですね。ごめんなさい
すいません、すいません」
ノエラ様が必死に謝ります。
「ち、違うのよ。バルバラ様の性悪さに気分が悪くて。
ノエラ様のせいではないわ」
何とかノエラ様を宥めて、怯えるのをやめてもらいました。
失敗です、こんなところで忘れていた悪役令嬢の圧を出してしまいました。
何度か私の事はいいから、公爵にバルバラ達の事を話してくれ、でなければもう言うことは聞かないとバルバラに言ってくれと、お願いしたのだけれど、いつも笑いながら私はずっと家にいるだけだから、大丈夫。
と言うばかりなのです」
ノエラは入学式でのバルバラの暴挙に驚いたまさかそこまで自分勝手な事を言い出すなんて思わなかったのだ。
そしてミレーヌが学校へ来なくなった事で毎日後悔に苛まれていた。
「ミレーヌの教科書は私が預かっています。
バルバラ様には棄てておけと言われましたが、そんな事出来ません。
私はこっそりミレーヌに教科書を届けて、学校に出てきてほしいと頼みました。
でもミレーヌは家にいる方がいい。教科書はあなたが預かって置いてと言って聞き入れてくれませんでした」
ミレーヌは学校に来ない。
バルバラの学校での行動はエスカレートする。
その分ノエラへの無理難題も増えていた。
そんな時に謹慎騒ぎがあり、ノエラは安堵したと共に学校へ行く事が恐怖になってしまった。
「もうバルバラ様達と会いたくありません。
でも、学校へ言って、顔を見たら嫌とは言えない。
私は臆病者なのです。もうどうしていいか分からない。
だから、ミレーヌが行かない限り私も行かない事に決めたのです」
私とクラリッサは事の真実を聞き、バルバラ様の性悪なずる賢さに舌を巻くほど驚きました。
「ここまで酷いとは思いませんでした…」クラリッサもショックを受けています。
まさか12才くらいの子供の頃から、そこまて自分勝手に人を脅して従わせていたなんて、しかもその後2人の人間をお互いを人質のようにして脅すなんて子供の考えとは思えなかった。
これは、身近の大人真似なのかしら?
だとしたら、オードラン侯爵って相当性格悪いわよね。
これも王妃様に報告かしら?
「アンジェ顔が怖いですわ」
クラリッサに声をかけられ、我に返りました。
私は憤慨のあまりとんでもなく凶悪な顔で考え込んでいたようで、前のノエラ様を見ると顔が真っ青でした。
「ご、ごめんなさい。
あまりの事につい」
「私のせいですね。ごめんなさい
すいません、すいません」
ノエラ様が必死に謝ります。
「ち、違うのよ。バルバラ様の性悪さに気分が悪くて。
ノエラ様のせいではないわ」
何とかノエラ様を宥めて、怯えるのをやめてもらいました。
失敗です、こんなところで忘れていた悪役令嬢の圧を出してしまいました。
0
お気に入りに追加
1,196
あなたにおすすめの小説
【完結】二度目の人生に貴方は要らない
miniko
恋愛
成金子爵家の令嬢だった私は、問題のある侯爵家の嫡男と、無理矢理婚約させられた。
その後、結婚するも、夫は本邸に愛人を連れ込み、私は別邸でひっそりと暮らす事に。
結婚から約4年後。
数える程しか会ったことの無い夫に、婚姻無効の手続きをしたと手紙で伝えた。
すると、別邸に押しかけて来た夫と口論になり、階段から突き落とされてしまう。
ああ、死んだ・・・と思ったのも束の間。
目を覚ますと、子爵家の自室のベッドの上。
鏡を覗けば、少し幼い自分の姿。
なんと、夫と婚約をさせられる一ヵ月前まで時間が巻き戻ったのだ。
私は今度こそ、自分を殺したダメ男との結婚を回避しようと決意する。
※架空の国のお話なので、実在する国の文化とは異なります。
※感想欄は、ネタバレあり/なし の区分けをしておりません。ご了承下さい。
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
婚約相手と一緒についてきた幼馴染が、我が物顔で人の屋敷で暮らし、勝手に婚約破棄を告げてきた件について
キョウキョウ
恋愛
カナリニッジ侯爵家の一人娘であるシャロットは、爵位を受け継いで女当主になる予定だった。
他貴族から一目置かれるための権威を得るために、彼女は若いうちから領主の仕事に励んでいた。
跡継ぎを産むため、ライトナム侯爵家の三男であるデーヴィスという男を婿に迎えることに。まだ婚約中だけど、一緒の屋敷で暮らすことになった。
そしてなぜか、彼の幼馴染であるローレインという女が一緒についてきて、屋敷で暮らし始める。
少し気になったシャロットだが、特に何も言わずに受け入れた。デーヴィスの相手をしてくれて、子作りを邪魔しないのであれば別に構わないと思ったから。
それからしばらく時が過ぎた、ある日のこと。
ローレインが急に、シャロットが仕事している部屋に突撃してきた。
ただの幼馴染でしかないはずのローレインが、なぜかシャロットに婚約破棄を告げるのであった。
※本作品は、少し前に連載していた試作の完成版です。大まかな展開や設定は、ほぼ変わりません。加筆修正して、完成版として連載します。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる