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報告会に期待です。
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お昼休みに、いつものように王族専用サロンで集まっています。
ジュリアス殿下とジェームス様、ケビン様。
オレリア様とリゼット様、アンヌリーブ様と私の7人です。
「本日からバルバラ様達が登校していますけれど、接触はありましたか?」
私はジェームス様から報告を受けている事を隠して聞きます。
ジュリアス様は何となくですが、いたずらが見つかりそうな子供のように見えます。
その様子を見ながら、ケビン様が口を開きました。
「はい。今朝もいきなりクラスに入って来られました。
全く懲りていないのにはビックリしましたが… でもノエラ嬢はいませんでした。
今日はバルバラ嬢とコレット嬢の2人でしたね」
「あら? やっぱりノエラ様はお母様の注意を大人しく聞いて下さったのかしら?」
と私が言うと。
「それなんですが。
私も気になったので隣のクラスへ見に行ったのですが、ノエラ嬢は今日も休みでした。
なのでまだ判断は早いかもしれません」
と気になる事をジェームス様が言いました。
「ノエラ様がどうかしたのですか?」とオレリア様が聞きます。
報告会に出ていない、オレリア様とリゼット様、それにジュリアス殿下は知らなかったですよね。
私はクラリッサが調べてきてくれた話を教えます。
「あら、そんな事が。マルティ侯爵夫人はとても常識のある方で良かったですわね」とリゼット様も感心しています。
「そうかノエラ嬢ね」
とジュリアス様も言いますが興味は無さそうです。
しかもちょっと心ここにあらずな感じに見えるのは気のせいでしょうか。
「それで、今朝お2人が来た時は大丈夫でしたか?
朝ならまだオレリア様達の話も知らなかったのではありませんか?」
と私が今朝の出来事に話を戻しました。
「ええ、いつもの様にずかずか教室の中まで入って来られました。
しかし今日は殿下が毅然とした態度で対応してくれまして」
ジェームス様がジュリアス様をチラチラ見ながら言います。
「まぁ、ジュリアス様すごいじゃないですか。
今まではあまり強く意見出来なかったのに」
私はわざと大袈裟に驚いてみます。
ジュリアス様は私の方をチラッと見て、ちょっと恥ずかしそうに小声で言いました。
「皆さんに協力して貰っていますから、私がしっかりしないといけないと思い直しました。
それにあの令嬢達の底意地の悪さに心底嫌気がさしまして」
となぜか怒りを顕にしました。
なんで怒っているのかしら?
ジュリアス殿下とジェームス様、ケビン様。
オレリア様とリゼット様、アンヌリーブ様と私の7人です。
「本日からバルバラ様達が登校していますけれど、接触はありましたか?」
私はジェームス様から報告を受けている事を隠して聞きます。
ジュリアス様は何となくですが、いたずらが見つかりそうな子供のように見えます。
その様子を見ながら、ケビン様が口を開きました。
「はい。今朝もいきなりクラスに入って来られました。
全く懲りていないのにはビックリしましたが… でもノエラ嬢はいませんでした。
今日はバルバラ嬢とコレット嬢の2人でしたね」
「あら? やっぱりノエラ様はお母様の注意を大人しく聞いて下さったのかしら?」
と私が言うと。
「それなんですが。
私も気になったので隣のクラスへ見に行ったのですが、ノエラ嬢は今日も休みでした。
なのでまだ判断は早いかもしれません」
と気になる事をジェームス様が言いました。
「ノエラ様がどうかしたのですか?」とオレリア様が聞きます。
報告会に出ていない、オレリア様とリゼット様、それにジュリアス殿下は知らなかったですよね。
私はクラリッサが調べてきてくれた話を教えます。
「あら、そんな事が。マルティ侯爵夫人はとても常識のある方で良かったですわね」とリゼット様も感心しています。
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「皆さんに協力して貰っていますから、私がしっかりしないといけないと思い直しました。
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となぜか怒りを顕にしました。
なんで怒っているのかしら?
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