27 / 285
年越しパーティー(2)
しおりを挟む
「国王陛下、オリヴァー・ラフォール並びに妻カミラ、息子ウォルター、娘アンジェリーナでございます。
本日はスターレン辺境伯爵令息ヴォルフ殿も一緒にご挨拶に参上致しました」
「おお、オリヴァー今年も世話になった、ヴォルフも一緒か?」
「はい、陛下ご挨拶申し上げます、只今友人であるウォルター・ラフォールの言葉に甘えまして、邸に滞在させて頂いております」
「そうか、辺境領は遠い故な。
ウォルターとヴォルフは共に騎士団に在籍だったか?」
「仰せのとおりでございます」
「此度は騎士団にもいろいろ迷惑をかけている、息子の事ですまぬな」
「「は!」」
2人はちょっと返事に困っているようです。
「アンジェリーナ元気?」
そこへ王妃様が声をかけてくれました。
「はい、お陰様で」
「今日は楽しんでいってね、あなたの得意なダンスは見られるかしら?」
「はい、今日はお父様を含めここにいる3人にお願いしております」
「そう、別にライアンもいないのだから、好きにいろんな殿方の誘いを楽しみなさいな」
王妃様はさらりと凄い事をおっしゃいます。
陛下もやれやれと言うような顔で苦笑いしてます。
「いえ、私の所為でこれ以上、殿下のイメージダウンは避けたいと思います。」
「ほほほ、アンジェリーナは真面目ね、じゃあジュリアスとは踊ってあげて、姉上、姉上ってうるさいから」
「母上!言わないで下さい!」
王妃の後に立っていた第2王子のジュリアス様が赤い顔で怒ってますね。
ジュリアスとアンジェリーナは仲良しなんだねまるで姉弟みたいに…
久しぶりに記憶がよみがえってきた。
「お久しぶりです、ジュリアス様」
私はジュリアスに挨拶した。
「アンジェ姉様、その…
元気そうでよかったです」
「心配してくれてたの?」
「はい。後で本当にダンスのお相手してください」
そう顔を赤らめて言われました。
金髪で王妃様譲りの翡翠色の瞳のカッコいいよりまだ可愛いいが似合うような容姿。
今は14歳だっけ? もう15になるのか…
早くも身長は私と変わらないくらい。
あと1年もすれば立派な王子になるだろうな。誰かとちがって…
私たちは陛下への挨拶を終えて、一息ついていた。
「王妃様は相変わらず、アンジェがお気に入りだね、なんとなくライアン殿下がいないことが嬉しそうなのは気のせいか?」
お父様が不思議がってます。
「大きな声では言えませんが、殿下の遠征の件は王妃様の意向らしいですよ」
ヴォルフ様がこっそりお父様に言ってます。
隣でウォル兄様も頷いている。
「もう騎士団では広まってます」
そうなんだ~、噂になってきてるって事?
「お父様、おどりませんか?
ウォル兄様、お父様と先に踊ってもいいですか?」
もうライアン殿下の話しは聞きたくありませんから、話を逸らしましょう。
「ああ、
父上、本日のファーストダンスは譲りますよ」
ウォル兄様は、お父様に笑って言いました。
本日はスターレン辺境伯爵令息ヴォルフ殿も一緒にご挨拶に参上致しました」
「おお、オリヴァー今年も世話になった、ヴォルフも一緒か?」
「はい、陛下ご挨拶申し上げます、只今友人であるウォルター・ラフォールの言葉に甘えまして、邸に滞在させて頂いております」
「そうか、辺境領は遠い故な。
ウォルターとヴォルフは共に騎士団に在籍だったか?」
「仰せのとおりでございます」
「此度は騎士団にもいろいろ迷惑をかけている、息子の事ですまぬな」
「「は!」」
2人はちょっと返事に困っているようです。
「アンジェリーナ元気?」
そこへ王妃様が声をかけてくれました。
「はい、お陰様で」
「今日は楽しんでいってね、あなたの得意なダンスは見られるかしら?」
「はい、今日はお父様を含めここにいる3人にお願いしております」
「そう、別にライアンもいないのだから、好きにいろんな殿方の誘いを楽しみなさいな」
王妃様はさらりと凄い事をおっしゃいます。
陛下もやれやれと言うような顔で苦笑いしてます。
「いえ、私の所為でこれ以上、殿下のイメージダウンは避けたいと思います。」
「ほほほ、アンジェリーナは真面目ね、じゃあジュリアスとは踊ってあげて、姉上、姉上ってうるさいから」
「母上!言わないで下さい!」
王妃の後に立っていた第2王子のジュリアス様が赤い顔で怒ってますね。
ジュリアスとアンジェリーナは仲良しなんだねまるで姉弟みたいに…
久しぶりに記憶がよみがえってきた。
「お久しぶりです、ジュリアス様」
私はジュリアスに挨拶した。
「アンジェ姉様、その…
元気そうでよかったです」
「心配してくれてたの?」
「はい。後で本当にダンスのお相手してください」
そう顔を赤らめて言われました。
金髪で王妃様譲りの翡翠色の瞳のカッコいいよりまだ可愛いいが似合うような容姿。
今は14歳だっけ? もう15になるのか…
早くも身長は私と変わらないくらい。
あと1年もすれば立派な王子になるだろうな。誰かとちがって…
私たちは陛下への挨拶を終えて、一息ついていた。
「王妃様は相変わらず、アンジェがお気に入りだね、なんとなくライアン殿下がいないことが嬉しそうなのは気のせいか?」
お父様が不思議がってます。
「大きな声では言えませんが、殿下の遠征の件は王妃様の意向らしいですよ」
ヴォルフ様がこっそりお父様に言ってます。
隣でウォル兄様も頷いている。
「もう騎士団では広まってます」
そうなんだ~、噂になってきてるって事?
「お父様、おどりませんか?
ウォル兄様、お父様と先に踊ってもいいですか?」
もうライアン殿下の話しは聞きたくありませんから、話を逸らしましょう。
「ああ、
父上、本日のファーストダンスは譲りますよ」
ウォル兄様は、お父様に笑って言いました。
5
お気に入りに追加
1,196
あなたにおすすめの小説
公爵令嬢の辿る道
ヤマナ
恋愛
公爵令嬢エリーナ・ラナ・ユースクリフは、迎えた5度目の生に絶望した。
家族にも、付き合いのあるお友達にも、慕っていた使用人にも、思い人にも、誰からも愛されなかったエリーナは罪を犯して投獄されて凍死した。
それから生を繰り返して、その度に自業自得で凄惨な末路を迎え続けたエリーナは、やがて自分を取り巻いていたもの全てからの愛を諦めた。
これは、愛されず、しかし愛を求めて果てた少女の、その先の話。
※暇な時にちょこちょこ書いている程度なので、内容はともかく出来についてはご了承ください。
追記
六十五話以降、タイトルの頭に『※』が付いているお話は、流血表現やグロ表現がございますので、閲覧の際はお気を付けください。
貴方の愛人を屋敷に連れて来られても困ります。それより大事なお話がありますわ。
もふっとしたクリームパン
恋愛
「早速だけど、カレンに子供が出来たんだ」
隣に居る座ったままの栗色の髪と青い眼の女性を示し、ジャンは笑顔で勝手に話しだす。
「離れには子供部屋がないから、こっちの屋敷に移りたいんだ。部屋はたくさん空いてるんだろ? どうせだから、僕もカレンもこれからこの屋敷で暮らすよ」
三年間通った学園を無事に卒業して、辺境に帰ってきたディアナ・モンド。モンド辺境伯の娘である彼女の元に辺境伯の敷地内にある離れに住んでいたジャン・ボクスがやって来る。
ドレスは淑女の鎧、扇子は盾、言葉を剣にして。正々堂々と迎え入れて差し上げましょう。
妊娠した愛人を連れて私に会いに来た、無法者をね。
本編九話+オマケで完結します。*2021/06/30一部内容変更あり。カクヨム様でも投稿しています。
随時、誤字修正と読みやすさを求めて試行錯誤してますので行間など変更する場合があります。
拙い作品ですが、どうぞよろしくお願いします。
【完結】婚約破棄される前に私は毒を呷って死にます!当然でしょう?私は王太子妃になるはずだったんですから。どの道、只ではすみません。
つくも茄子
恋愛
フリッツ王太子の婚約者が毒を呷った。
彼女は筆頭公爵家のアレクサンドラ・ウジェーヌ・ヘッセン。
なぜ、彼女は毒を自ら飲み干したのか?
それは婚約者のフリッツ王太子からの婚約破棄が原因であった。
恋人の男爵令嬢を正妃にするためにアレクサンドラを罠に嵌めようとしたのだ。
その中の一人は、アレクサンドラの実弟もいた。
更に宰相の息子と近衛騎士団長の嫡男も、王太子と男爵令嬢の味方であった。
婚約者として王家の全てを知るアレクサンドラは、このまま婚約破棄が成立されればどうなるのかを知っていた。そして自分がどういう立場なのかも痛いほど理解していたのだ。
生死の境から生還したアレクサンドラが目を覚ました時には、全てが様変わりしていた。国の将来のため、必要な処置であった。
婚約破棄を宣言した王太子達のその後は、彼らが思い描いていたバラ色の人生ではなかった。
後悔、悲しみ、憎悪、果てしない負の連鎖の果てに、彼らが手にしたものとは。
「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルバ」にも投稿しています。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
婚約相手と一緒についてきた幼馴染が、我が物顔で人の屋敷で暮らし、勝手に婚約破棄を告げてきた件について
キョウキョウ
恋愛
カナリニッジ侯爵家の一人娘であるシャロットは、爵位を受け継いで女当主になる予定だった。
他貴族から一目置かれるための権威を得るために、彼女は若いうちから領主の仕事に励んでいた。
跡継ぎを産むため、ライトナム侯爵家の三男であるデーヴィスという男を婿に迎えることに。まだ婚約中だけど、一緒の屋敷で暮らすことになった。
そしてなぜか、彼の幼馴染であるローレインという女が一緒についてきて、屋敷で暮らし始める。
少し気になったシャロットだが、特に何も言わずに受け入れた。デーヴィスの相手をしてくれて、子作りを邪魔しないのであれば別に構わないと思ったから。
それからしばらく時が過ぎた、ある日のこと。
ローレインが急に、シャロットが仕事している部屋に突撃してきた。
ただの幼馴染でしかないはずのローレインが、なぜかシャロットに婚約破棄を告げるのであった。
※本作品は、少し前に連載していた試作の完成版です。大まかな展開や設定は、ほぼ変わりません。加筆修正して、完成版として連載します。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる