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兄の変化
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私とお姉様がフレデリックお兄様に呼ばれたのは、エドワードの件があった1週間後だった。
「2人とも呼び出して、すまない」
「お兄様、今日は何かあったのですか?」
「シルビア、ローザリア 俺の為にいろいろありがとう
2人のお陰で、改めて自分の立場や伴侶になる女性の事を真剣に考えたよ」
「そう言ってもらえると、2人で頑張った甲斐がありますわね」
お姉様も嬉しそうです。
私もやってよかったと思います。
「それでだな、実はアリシア嬢とカミラ嬢と話をする機会を持つことにしたんだ
出来るだけ時間を作っていこうと思っている」
そう言ってくれた。
お妃候補の最終選定を私達がいろいろ手を尽くした事でお兄様が真剣に向き合うきっかけになったようです。
「もう何度か会ったんですか?」
「ああ、アリシア嬢とは結構頻繁にしゃべる機会を作っているよ
マデリーン嬢の事、少しでも傷が言えるようにと思ってね
僕たちも突然の死のショックは知っているからね
共感は出来るし…」
「そうですわね、私もマデリーン嬢の事を聞いた時は自分に照らし合わせてしまいましたもの」
お姉様も思い出したような顔をしている。
「この頃は僕に対しての緊張も取れてきて、少しずつ心を開いてくれているよ」
そう言って笑うお兄様の顔に、使命感や同情だけではない感情を見て取った。
これは瓢箪からコマ的なあれではないかしら?
もう少ししたら、いい知らせをもらえそうだな
と言うことはカミラ様は?
「お兄様、カミラ様は?」
「うん? そうだな…
カミラ嬢とも数回会っているよ。
彼女と一緒にいると友達として、とても仲良くなれそうな気がするんだ」
それはそれでいいですけどね
同じ事を思ったのかローザリアお姉様が釘をさします。
「お兄様、お友達を探しているのではありませんのよ
男同士のような会話ばかりしていてはいけませんわよ」
「分かっている
でも、まずは興味のある話をするだろう?
そうすると本当にいい戦友になってくれそうなんだよなー」
あらあら、これも面白い発見があったんだね。
「まあお姉様、これは取りあえずお兄様に任せてみましょうよ」
「でも、シルビア お兄様ったら、すぐに自分の妃選びだって事を忘れちゃいそうよ」
「でも、最初に比べれば随分積極的ですよ?」
自分の妃候補なのに、ほとんど接点をもたなかった人が自分から相手に会いに行っているんだから成長したと言えるだろう
「まあ それは、そうだけれど…」
そこはお姉様も認めていらっしゃるようです。
「2人とも呼び出して、すまない」
「お兄様、今日は何かあったのですか?」
「シルビア、ローザリア 俺の為にいろいろありがとう
2人のお陰で、改めて自分の立場や伴侶になる女性の事を真剣に考えたよ」
「そう言ってもらえると、2人で頑張った甲斐がありますわね」
お姉様も嬉しそうです。
私もやってよかったと思います。
「それでだな、実はアリシア嬢とカミラ嬢と話をする機会を持つことにしたんだ
出来るだけ時間を作っていこうと思っている」
そう言ってくれた。
お妃候補の最終選定を私達がいろいろ手を尽くした事でお兄様が真剣に向き合うきっかけになったようです。
「もう何度か会ったんですか?」
「ああ、アリシア嬢とは結構頻繁にしゃべる機会を作っているよ
マデリーン嬢の事、少しでも傷が言えるようにと思ってね
僕たちも突然の死のショックは知っているからね
共感は出来るし…」
「そうですわね、私もマデリーン嬢の事を聞いた時は自分に照らし合わせてしまいましたもの」
お姉様も思い出したような顔をしている。
「この頃は僕に対しての緊張も取れてきて、少しずつ心を開いてくれているよ」
そう言って笑うお兄様の顔に、使命感や同情だけではない感情を見て取った。
これは瓢箪からコマ的なあれではないかしら?
もう少ししたら、いい知らせをもらえそうだな
と言うことはカミラ様は?
「お兄様、カミラ様は?」
「うん? そうだな…
カミラ嬢とも数回会っているよ。
彼女と一緒にいると友達として、とても仲良くなれそうな気がするんだ」
それはそれでいいですけどね
同じ事を思ったのかローザリアお姉様が釘をさします。
「お兄様、お友達を探しているのではありませんのよ
男同士のような会話ばかりしていてはいけませんわよ」
「分かっている
でも、まずは興味のある話をするだろう?
そうすると本当にいい戦友になってくれそうなんだよなー」
あらあら、これも面白い発見があったんだね。
「まあお姉様、これは取りあえずお兄様に任せてみましょうよ」
「でも、シルビア お兄様ったら、すぐに自分の妃選びだって事を忘れちゃいそうよ」
「でも、最初に比べれば随分積極的ですよ?」
自分の妃候補なのに、ほとんど接点をもたなかった人が自分から相手に会いに行っているんだから成長したと言えるだろう
「まあ それは、そうだけれど…」
そこはお姉様も認めていらっしゃるようです。
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