71 / 87
ブレスレット
しおりを挟む
「セシル嬢から手紙をもらって、私も城の落とし物の確認をさせたのだけれど、いまだにそれらしい物は見つかっていないの」
「そうですか…お手数をおかけして申し訳ありません」
「ねぇ、セシル様?
どんなブレスレットなんですか?詳しく教えてもらえませんか?
その方が探す者も探しやすいと思いますよ」
「ブレスレットは祖母からもらった物なんですが…
花のモチーフを繋げたような金のブレスレットです
花の真ん中にルビーがついています」
「とても可愛らしいですね
私も実物を見てみたいから、城の皆に声をかけてみるわ」
「そう言って貰えるとまだ希望がもてます。
私はついこの前まで隣国の母の実家で暮らしていました。
母が亡くなり父と暮らす事になり祖母が別れる時に私にくれた物なのです。
だから、出来れば見つけたいと思って」
「そうだったの。
離れているおばあ様のプレゼントなら大事にしたいわね
ぬか喜びはさせたくないから、絶対に見つかるとは言ってあげれないけど、出来る事はしてみるから」
「ありがとうございます
こちらこそ王宮でなくした確証がある訳でもないのに、
私の為にそこまで言って頂けるなんて…」
緊張は解けたみたいだけど、今度は感激して涙目になっているセシル様
お姉様にはカリスマ性がありますものね
その気持ちは分かりますよ
「そのブレスレットを落としたのは、やっぱりお茶会後の事だと思う?」
「そうですね、アリシア様と一緒にいた時にブレスレットの話をしましたから、その時までは着けていたことを覚えています。
それから、アリシア様と別れて帰ろうとした時にご令嬢達に絡まれて、囲まれそうになったので、走って逃げたのですがその時が一番可能性があるかも…」
「そう、何人かの令嬢があなたに悪意を向けようとしたのだったわね、それも気になっていたのよ」
「その時のご令嬢に見覚えはあります?」
「すいません、こちらの社交界はまだデビューしていないので、
あまり知っている方がいなくて」
「そう。あの後伯爵家に何か言ってきた者はいました?
もしくは、セシル様にお茶会や夜会のお誘いがふえたりとか…」
「お父様は特に何も言ってなかったと思います
私宛には来てはないです」
話も終わりまた玄関までセシル様を送ります。
「帰りもシルビア様のお世話になってしまって申し訳ありません」
「そんな事言わないで
お姉様が招待したお客様に何かあったら困りますもの」
外廊下を歩いている時に良いことを思い付きました。
「そうですか…お手数をおかけして申し訳ありません」
「ねぇ、セシル様?
どんなブレスレットなんですか?詳しく教えてもらえませんか?
その方が探す者も探しやすいと思いますよ」
「ブレスレットは祖母からもらった物なんですが…
花のモチーフを繋げたような金のブレスレットです
花の真ん中にルビーがついています」
「とても可愛らしいですね
私も実物を見てみたいから、城の皆に声をかけてみるわ」
「そう言って貰えるとまだ希望がもてます。
私はついこの前まで隣国の母の実家で暮らしていました。
母が亡くなり父と暮らす事になり祖母が別れる時に私にくれた物なのです。
だから、出来れば見つけたいと思って」
「そうだったの。
離れているおばあ様のプレゼントなら大事にしたいわね
ぬか喜びはさせたくないから、絶対に見つかるとは言ってあげれないけど、出来る事はしてみるから」
「ありがとうございます
こちらこそ王宮でなくした確証がある訳でもないのに、
私の為にそこまで言って頂けるなんて…」
緊張は解けたみたいだけど、今度は感激して涙目になっているセシル様
お姉様にはカリスマ性がありますものね
その気持ちは分かりますよ
「そのブレスレットを落としたのは、やっぱりお茶会後の事だと思う?」
「そうですね、アリシア様と一緒にいた時にブレスレットの話をしましたから、その時までは着けていたことを覚えています。
それから、アリシア様と別れて帰ろうとした時にご令嬢達に絡まれて、囲まれそうになったので、走って逃げたのですがその時が一番可能性があるかも…」
「そう、何人かの令嬢があなたに悪意を向けようとしたのだったわね、それも気になっていたのよ」
「その時のご令嬢に見覚えはあります?」
「すいません、こちらの社交界はまだデビューしていないので、
あまり知っている方がいなくて」
「そう。あの後伯爵家に何か言ってきた者はいました?
もしくは、セシル様にお茶会や夜会のお誘いがふえたりとか…」
「お父様は特に何も言ってなかったと思います
私宛には来てはないです」
話も終わりまた玄関までセシル様を送ります。
「帰りもシルビア様のお世話になってしまって申し訳ありません」
「そんな事言わないで
お姉様が招待したお客様に何かあったら困りますもの」
外廊下を歩いている時に良いことを思い付きました。
6
お気に入りに追加
507
あなたにおすすめの小説

元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!

婚約破棄されたショックですっ転び記憶喪失になったので、第二の人生を歩みたいと思います
ととせ
恋愛
「本日この時をもってアリシア・レンホルムとの婚約を解消する」
公爵令嬢アリシアは反論する気力もなくその場を立ち去ろうとするが…見事にすっ転び、記憶喪失になってしまう。
本当に思い出せないのよね。貴方たち、誰ですか? 元婚約者の王子? 私、婚約してたんですか?
義理の妹に取られた? 別にいいです。知ったこっちゃないので。
不遇な立場も過去も忘れてしまったので、心機一転新しい人生を歩みます!
この作品は小説家になろうでも掲載しています
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる