67 / 87
エドワードの異変
しおりを挟む
あら?
エドワードに付いていた分身やスパイ(諜報)魔法の鳥たちが帰ってきました。
そして報告を聞いた私はビックリ仰天したのです。
まずはイザベラ様がエドワードの婚約者探しをしていることは、まだ知らないようです。
これについては、きっと後日大騒ぎして大喧嘩しそうな予感です。
そして私がびっくりしたのは、エドワードがどうも恋をしているらしいと報告を受けたからです。
え?だれに?
それこそ私達がお兄様の事でバタバタする前にはそんな素振りはなかった。
と言うことは、この数週間の間に何かがあったということ?
調べて来た子達(分身)が言うには、相手が誰なのか?
が分からない。
自分たちが張り付き出したこの2、3日はそれらしい令嬢は見ていない。
だけど、部屋で1人でぼーとして上の空だし、たまに顔を赤くしてジタバタしていたり、急に落ち込んだりと情緒不安定になっているらしい。
確かに聞いた限りでは、恋患いをしている人間の様子に感じる。
試しにあいつの部屋近くまで行ってみようか…
いつもなら、会いたくない人No.1だけど、今はエドワードを見てみたい。
そう、思い立ってエマリエに声をかけた。
「ちょっと外の空気を吸いたいわ、東の庭園までお散歩しようと思うの」
「え?東ですか?
シルビア様、あそこはエドワード様の部屋に近いですよ?」
「そうなんだけど、今東の庭園はコスモスが綺麗だって聞いたのよ
それに、必ずエドワードに遭うとは限らないでしょ?
気をつけて行くから」
「分かりました。ルイスとケビン2人とも連れて行って下さい。何かあったら絶対に2人を頼って下さいね」
そう念を押されてやっと部屋から出てきた。
私が東の庭園を目指したのは、単にエドワードの部屋が近いからだけではなくて、報告でここ毎日エドワードが庭園にいると聞いたからです。
果たして、コスモスの花が咲き乱れた庭園にエドワードはベンチに座って、うなだれていました。
ホントにいた!
どうしようこっちから、声をかけるなんてした事ないし、
ケビンたちも気づいて緊張している。
「シルビア様、エドワード様が、気付く前に参りましょう」
ルイスがこっそり耳打ちしてきた。
普通はそうなるよね、でも今日はこれが目的だしな~
と思って躊躇していたら、エドワードがこっちを見た。
見たけど、いつもみたいに睨んでこない。
それどころか、人の顔を見てため息つかれた。
「なんだ、シルビアか…」
なんだって?
こんな反応初めてだわ
私はルイスと目をあわせて、首を傾げそうになった。
「え、エドワードどうかした?体の具合でも悪いの?」
「はあー
なんでもない、じゃあな」
そう言ってふらふらと行ってしまった。
残された私達3人は、ぽかんとしてしまった。
「ルイス、ケビン
あれはホントにエドワードよね?」
「「はい…」」
これは重症かも…
エドワードに付いていた分身やスパイ(諜報)魔法の鳥たちが帰ってきました。
そして報告を聞いた私はビックリ仰天したのです。
まずはイザベラ様がエドワードの婚約者探しをしていることは、まだ知らないようです。
これについては、きっと後日大騒ぎして大喧嘩しそうな予感です。
そして私がびっくりしたのは、エドワードがどうも恋をしているらしいと報告を受けたからです。
え?だれに?
それこそ私達がお兄様の事でバタバタする前にはそんな素振りはなかった。
と言うことは、この数週間の間に何かがあったということ?
調べて来た子達(分身)が言うには、相手が誰なのか?
が分からない。
自分たちが張り付き出したこの2、3日はそれらしい令嬢は見ていない。
だけど、部屋で1人でぼーとして上の空だし、たまに顔を赤くしてジタバタしていたり、急に落ち込んだりと情緒不安定になっているらしい。
確かに聞いた限りでは、恋患いをしている人間の様子に感じる。
試しにあいつの部屋近くまで行ってみようか…
いつもなら、会いたくない人No.1だけど、今はエドワードを見てみたい。
そう、思い立ってエマリエに声をかけた。
「ちょっと外の空気を吸いたいわ、東の庭園までお散歩しようと思うの」
「え?東ですか?
シルビア様、あそこはエドワード様の部屋に近いですよ?」
「そうなんだけど、今東の庭園はコスモスが綺麗だって聞いたのよ
それに、必ずエドワードに遭うとは限らないでしょ?
気をつけて行くから」
「分かりました。ルイスとケビン2人とも連れて行って下さい。何かあったら絶対に2人を頼って下さいね」
そう念を押されてやっと部屋から出てきた。
私が東の庭園を目指したのは、単にエドワードの部屋が近いからだけではなくて、報告でここ毎日エドワードが庭園にいると聞いたからです。
果たして、コスモスの花が咲き乱れた庭園にエドワードはベンチに座って、うなだれていました。
ホントにいた!
どうしようこっちから、声をかけるなんてした事ないし、
ケビンたちも気づいて緊張している。
「シルビア様、エドワード様が、気付く前に参りましょう」
ルイスがこっそり耳打ちしてきた。
普通はそうなるよね、でも今日はこれが目的だしな~
と思って躊躇していたら、エドワードがこっちを見た。
見たけど、いつもみたいに睨んでこない。
それどころか、人の顔を見てため息つかれた。
「なんだ、シルビアか…」
なんだって?
こんな反応初めてだわ
私はルイスと目をあわせて、首を傾げそうになった。
「え、エドワードどうかした?体の具合でも悪いの?」
「はあー
なんでもない、じゃあな」
そう言ってふらふらと行ってしまった。
残された私達3人は、ぽかんとしてしまった。
「ルイス、ケビン
あれはホントにエドワードよね?」
「「はい…」」
これは重症かも…
2
お気に入りに追加
495
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので暗殺される前に国を出ます。
なつめ猫
ファンタジー
公爵家令嬢のアリーシャは、我儘で傲慢な妹のアンネに婚約者であるカイル王太子を寝取られ学院卒業パーティの席で婚約破棄されてしまう。
そして失意の内に王都を去ったアリーシャは行方不明になってしまう。
そんなアリーシャをラッセル王国は、総力を挙げて捜索するが何の成果も得られずに頓挫してしまうのであった。
彼女――、アリーシャには王国の重鎮しか知らない才能があった。
それは、世界でも稀な大魔導士と、世界で唯一の聖女としての力が備わっていた事であった。
私は聖女(ヒロイン)のおまけ
音無砂月
ファンタジー
ある日突然、異世界に召喚された二人の少女
100年前、異世界に召喚された聖女の手によって魔王を封印し、アルガシュカル国の危機は救われたが100年経った今、再び魔王の封印が解かれかけている。その為に呼ばれた二人の少女
しかし、聖女は一人。聖女と同じ色彩を持つヒナコ・ハヤカワを聖女候補として考えるアルガシュカルだが念のため、ミズキ・カナエも聖女として扱う。内気で何も自分で決められないヒナコを支えながらミズキは何とか元の世界に帰れないか方法を探す。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
婚約破棄されたので四大精霊と国を出ます
今川幸乃
ファンタジー
公爵令嬢である私シルア・アリュシオンはアドラント王国第一王子クリストフと政略婚約していたが、私だけが精霊と会話をすることが出来るのを、あろうことか悪魔と話しているという言いがかりをつけられて婚約破棄される。
しかもクリストフはアイリスという女にデレデレしている。
王宮を追い出された私だったが、地水火風を司る四大精霊も私についてきてくれたので、精霊の力を借りた私は強力な魔法を使えるようになった。
そして隣国マナライト王国の王子アルツリヒトの招待を受けた。
一方、精霊の加護を失った王国には次々と災厄が訪れるのだった。
※「小説家になろう」「カクヨム」から転載
※3/8~ 改稿中
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる