34 / 87
兄たちへの報告
しおりを挟む
エマリアが変な噂を仕入れてきた。
何でもエドワードがイザベラ様に楯突いたらしい。
あのマザコンエドワードがイザベラ様を?
何がどうなたのか?
しかもイザベラ様はショックで寝込んでるとか…
あの人が部屋で引きこもってくれているなら、今のうちにお兄様とお姉様に会いに行こう。
私はエマリアにお兄様たちに会いたいから、予定を聞いてくるように指示を出した。
しばらくして、午後に時間をとってもらえたと知らせがくる。
アレクサを見せたいけど、妖精の姿ではお兄様たちには見えない。
鳥の姿になってもらう方がいいけど、鳥かごに入れてもっていくと、エマリアたちが驚くわよね?
どこに鳥を置いていたんだって責められそうだし。
うーんどうしよう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「シルビア様そろそろお時間ですよ」
エマリアが呼びにきた。
「ええ、行きましょう」
「あら?シルビアさまその鳥かごは?」
「素敵でしょ?お姉様に使って頂こうと思って」
私は急いで、飾りの素敵な鳥かごを作り直していた。
本当に鳥を入れなくても、調度品としても遜色ない出来だ
「エマリア持ってくれる?」
「はい、素敵ですね」
エマリアは鳥かごを受け取って、じっくり眺めていた。
いつものようにルイスたち護衛とエマリアをつれて、お姉様の部屋へ向かった。
お姉様の部屋に入ると、お兄様ももういらっしゃいました。
「お兄様、お姉様お時間を頂いてありがとうございます」
「シルビア、庭園での事を聞いたわ、もう平気?」
「はい、その事でも報告があるのです」
「?
そう…、取り敢えずお茶の用意をさせるから、座って」
いつものように、お茶を用意した後は、人払いをして3人になりました。
そして、これもいつものようにお姉様が盗聴防止魔法をかけてくれた所で鳥かごを出しました。
「この鳥かごは?」お兄様が手に取りながら聞きました。
「今は何も入っていませんわ、実はこの前庭園でエドワードから逃げたときに私はあるものを見つけたのです」
「アレクサ出てきて」
私はペンダントへ声をかけました。
《シルビア出てもいいのー?》
「うん。それで鳥かごに入ってくれる?」
出てきたアレクサは嫌がることもなく鳥かごに入ってくれました。
「お兄様、お姉様。
今この鳥かごの中に私と仲良くなったものが入っています、いま姿を現してもらいますね」
「アレクサ、鳥の形になって」《はーい》
鳥かごの中がパアーと光りました。
すると、何もなかったハズの鳥かごに珍しい色をした小鳥が現れました。
「お兄様見えますか?」
私は鳥かごを目の高さに上げます。
「さっきまで何もなかったのに…」
お兄様は目を丸くする。
「シルビアが逃げた先で小鳥を見つけたの?」
私は頷き、アレクサが精霊で私と契約をしたこと、私以外はアレクサが姿を変えないと見えないこと等を説明した。
そして闇魔法の事も教えてもらったことも話した。
さすがに急なこの展開に2人はびっくりして、言葉もない様子だった。
「お兄様、お姉様大丈夫ですか?」
はっと我に帰ったお兄様が
「ああ、本当にこの国にもいたんだな精霊…」
何でもエドワードがイザベラ様に楯突いたらしい。
あのマザコンエドワードがイザベラ様を?
何がどうなたのか?
しかもイザベラ様はショックで寝込んでるとか…
あの人が部屋で引きこもってくれているなら、今のうちにお兄様とお姉様に会いに行こう。
私はエマリアにお兄様たちに会いたいから、予定を聞いてくるように指示を出した。
しばらくして、午後に時間をとってもらえたと知らせがくる。
アレクサを見せたいけど、妖精の姿ではお兄様たちには見えない。
鳥の姿になってもらう方がいいけど、鳥かごに入れてもっていくと、エマリアたちが驚くわよね?
どこに鳥を置いていたんだって責められそうだし。
うーんどうしよう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「シルビア様そろそろお時間ですよ」
エマリアが呼びにきた。
「ええ、行きましょう」
「あら?シルビアさまその鳥かごは?」
「素敵でしょ?お姉様に使って頂こうと思って」
私は急いで、飾りの素敵な鳥かごを作り直していた。
本当に鳥を入れなくても、調度品としても遜色ない出来だ
「エマリア持ってくれる?」
「はい、素敵ですね」
エマリアは鳥かごを受け取って、じっくり眺めていた。
いつものようにルイスたち護衛とエマリアをつれて、お姉様の部屋へ向かった。
お姉様の部屋に入ると、お兄様ももういらっしゃいました。
「お兄様、お姉様お時間を頂いてありがとうございます」
「シルビア、庭園での事を聞いたわ、もう平気?」
「はい、その事でも報告があるのです」
「?
そう…、取り敢えずお茶の用意をさせるから、座って」
いつものように、お茶を用意した後は、人払いをして3人になりました。
そして、これもいつものようにお姉様が盗聴防止魔法をかけてくれた所で鳥かごを出しました。
「この鳥かごは?」お兄様が手に取りながら聞きました。
「今は何も入っていませんわ、実はこの前庭園でエドワードから逃げたときに私はあるものを見つけたのです」
「アレクサ出てきて」
私はペンダントへ声をかけました。
《シルビア出てもいいのー?》
「うん。それで鳥かごに入ってくれる?」
出てきたアレクサは嫌がることもなく鳥かごに入ってくれました。
「お兄様、お姉様。
今この鳥かごの中に私と仲良くなったものが入っています、いま姿を現してもらいますね」
「アレクサ、鳥の形になって」《はーい》
鳥かごの中がパアーと光りました。
すると、何もなかったハズの鳥かごに珍しい色をした小鳥が現れました。
「お兄様見えますか?」
私は鳥かごを目の高さに上げます。
「さっきまで何もなかったのに…」
お兄様は目を丸くする。
「シルビアが逃げた先で小鳥を見つけたの?」
私は頷き、アレクサが精霊で私と契約をしたこと、私以外はアレクサが姿を変えないと見えないこと等を説明した。
そして闇魔法の事も教えてもらったことも話した。
さすがに急なこの展開に2人はびっくりして、言葉もない様子だった。
「お兄様、お姉様大丈夫ですか?」
はっと我に帰ったお兄様が
「ああ、本当にこの国にもいたんだな精霊…」
6
お気に入りに追加
507
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
叶えられた前世の願い
レクフル
ファンタジー
「私が貴女を愛することはない」初めて会った日にリュシアンにそう告げられたシオン。生まれる前からの婚約者であるリュシアンは、前世で支え合うようにして共に生きた人だった。しかしシオンは悪女と名高く、しかもリュシアンが憎む相手の娘として生まれ変わってしまったのだ。想う人を守る為に強くなったリュシアン。想う人を守る為に自らが代わりとなる事を望んだシオン。前世の願いは叶ったのに、思うようにいかない二人の想いはーーー
公爵令嬢の私に騎士も誰も敵わないのですか?
海野幻創
ファンタジー
公爵令嬢であるエマ・ヴァロワは、最高の結婚をするために幼いころから努力を続けてきた。
そんなエマの婚約者となったのは、多くの人から尊敬を集め、立派な方だと口々に評される名門貴族の跡取り息子、コンティ公爵だった。
夢が叶いそうだと期待に胸を膨らませ、結婚準備をしていたのだが──
「おそろしい女……」
助けてあげたのにも関わらず、お礼をして抱きしめてくれるどころか、コンティ公爵は化け物を見るような目つきで逃げ去っていった。
なんて男!
最高の結婚相手だなんて間違いだったわ!
自国でも隣国でも結婚相手に恵まれず、結婚相手を探すだけの社交界から離れたくなった私は、遠い北の地に住む母の元へ行くことに決めた。
遠い2000キロの旅路を執事のシュヴァリエと共に行く。
仕える者に対する態度がなっていない最低の執事だけど、必死になって私を守るし、どうやらとても強いらしい──
しかし、シュヴァリエは私の方がもっと強いのだという。まさかとは思ったが、それには理由があったのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
通称偽聖女は便利屋を始めました ~ただし国家存亡の危機は謹んでお断りします~
フルーツパフェ
ファンタジー
エレスト神聖国の聖女、ミカディラが没した。
前聖女の転生者としてセシル=エレスティーノがその任を引き継ぐも、政治家達の陰謀により、偽聖女の濡れ衣を着せられて生前でありながら聖女の座を剥奪されてしまう。
死罪を免れたセシルは辺境の村で便利屋を開業することに。
先代より受け継がれた魔力と叡智を使って、治療から未来予知、技術指導まで何でこなす第二の人生が始まった。
弱い立場の人々を救いながらも、彼女は言う。
――基本は何でもしますが、国家存亡の危機だけはお断りします。それは後任(本物の聖女)に任せますから
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる