王女殿下は家出を計画中

ゆうゆう

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何の鳥?

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何もないか…
そろそろ戻ろうかな。

ん?
なんだろ?

何かが大きな木の根本に落ちてる?
近づくと、それは青のような白っぽいような光の具合で色々に見える羽を持つ小さな鳥のようだった。

ケガをしているのか、うずくまり、ふるえていた。
そっと手を鳥の体の下へ入れたけど、嫌がる素振りは見せなかった。
そのまま手のひらに乗せて、
反対の手で癒しの魔法をかけてみる。

すると一瞬私を見た小鳥はそのまま眠ってしまった。
もうふるえてはいない。

このまま置いて帰る訳にもいかないなぁ
どうしよう…

とりあえず、小さな鳥かごを魔法で作り、スペース(空間)の1つの部屋に鳥かごを置いた。

さて、急いで戻ろう。どうせハイドン(隠れる)で見えないし、瞬間移動しちゃおうかな。
さっきのアーチの横に瞬間移動した。

するとガゼボの周りは大騒ぎになっていた。
エドワードは逃げたのかな?
見当たらなかった。

ハイドン(隠れる)を解除して、ゆっくりガゼボの方へ歩いて行く。
そしてエマリアの名前を呼んだ。

「シルビア様!ご無事ですか?いったい何処へ」

エマリアが飛んできた。
「ごめんなさい。エドワードが凄い勢いで寄ってきて、怖くなって逃げちゃったの。
めちゃくちゃに走ったら、ちょっと迷ってしまったの」

「ああ、シルビア様みつかってよかった」
エマリアが抱きついてきました。

その後ろから、ルイスとケインがいました。
「2人ともごめんね」

「いえ、私ももっと上手くエドワード様をお止め出来ればよかったのですが…」
ケインが項垂れていた。

責任感の強いケインには悪いことしたな。
ホントごめんね。

◇◇◇◇◇◇◇

部屋に帰ると、いつものように部屋に引きこもった。
ルイスとケインは上司に報告にいくらしい。

身代わりをたてたら、スペース(空間)に移動した。
鳥かごを置いた部屋に入って、鳥かごの中を確認した。
鳥はまだ眠っている。
起きたら、何か食べるかしら?
鳥ってなに食べるの?
虫?
さすがに虫はストレージ(保管)にも入れてない。

一応水は用意した。鳥かごの中に小さな器に水を入れて置いた。

それにしても珍しい色だな?何て鳥かしら?
鳥だよね?

元気になったら、お兄様たちに見てもらおうかな。

スペース(空間)から部屋に戻って、エマリアを呼ぶ。

今日は疲れたから、早めにお風呂に入る事と、夜は軽食を部屋で食べる事を伝える。

ちょっと城の中を調べるだけで、凄い騒ぎになっちゃったな。

これからはどうしよう。
また新たな方法を考えなければね。
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