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闇属性の魔法とは(2)
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私は図書室を後にして、お姉様の部屋へ急ぎました。
「シルビアご苦労様、首尾はどう?」
お姉様は侍女や護衛に聞こえないように、小さな声で聞いてきます。
私はニッコリ笑って頷きます。
そこへノックが聞こえ、エマリアが大きなお菓子の箱を抱えて入ってきました。
「お姉様、大好きな城下のお菓子をエマリアに買いに行ってもらいました。一緒に食べましょう」
そうなんです、今日エマリアが一緒に図書室へ付いてこないように王都の有名なお菓子屋さんにお使いに行ってもらいました。
ごめんねエマリア
「まあ私の大好きな焼き菓子を?
シルビアありがとう。そうだわお兄様も呼びましょう」
「お姉様大丈夫ですよ、さっき図書室でお兄様にお会いしましたから、ちゃんとお誘いしました」
私たちは偶然3人で集まる事を印象付けるような会話をわざとします。
「あら?そうなの?
よかった、3人でお茶をするのも久しぶりね。
お兄様すぐに来られるかしら?」
「何か調べものをされていたので、もう少しかかるかもしれません」
「そう… エレン、お兄様もいらっしゃるから3人分お茶の用意をお願いね」
お姉様が侍女たちに指示を出します。
「エマリアお菓子を。
後あなたもエレンたちと食べてね」
「「シルビア様ありがとうございます」」
みんなにお礼を言われましたがお菓子を別室で食べてもらって、私たちが3人になりたいだけなんですけどね。
「エレン、お兄様は直ぐには来られないみたいだから、先に私たちにお茶をお願い。お菓子はお兄様が来られてからでいいわ」
お姉様ととりとめのない雑談をしていると、本を持ってお兄様がやってきました。
改めてエレンたちにお茶を入れ直してもらいお菓子を出してもらいます。
そこで、お姉様から侍女たちにお茶の許可をあげて護衛も部屋から下がらせました。
そしていつもの盗聴防止魔法をかけてもらいます。
わたしは写しの紙を出します。
「お兄様と調べて気になる魔法を、いくつか写して来ました。
闇魔法の中に呪の魔法と言うのがあるみたいで、これは相手に呪いをかけるとその人が事故にあったり、不治の病にかかったりして死に至ると書かれています」
「それじゃシルビアはお母様の病はその魔法かもしれないって思ってるの?」
「何の証拠もないし、イザベラ様が闇魔法を使えたなんて聞いたことはないのだけど…」
「ただね、ここに呪の魔法を使うときの注意ってあるでしょ?」
私はある文面を指差して言います。
「ああ、えーともし使う相手が聖光魔力をもっている場合、この呪いを弾かれる恐れあり、弾かれるほどの魔力がなくても、普通より半減され、その分自分へ返される…」
「どういう意味?」
お姉様が眉をひそめて考えている。
「たぶんね、聖光魔力を体に宿している人にこの魔法を使うと弾かれたり、弱くしか効かない上に自分にも同じだけ返ってきちゃうって事だと思うの」
「そうか母上は魔法としては、微力だったけど、聖光魔力があった。」
「もしイザベラ様が闇魔法を使えてこの呪の魔法をお母様に使って、自分にも跳ね返ってきたなら…」
「それで同じ頃に病に倒れたってこと?」
「でも、同じではなかっただろ?母上は命を落とした」
「もしお母様が普通の体だったら、どうなってたと思う?」
「シルビアはお母様が妊婦だったから、命を落とされたといいたいの?
…確かに妊婦のが普通の体より弱ってしまっても不思議じゃないわよね」
「それに、病の所為で出産が早まったのでしょう?
そして病で体には出産に耐えられる力が残ってなかったから…」
お兄様もお姉様も私が言ったことを頭の中で思案しているのか、黙って厳しい顔をしていた。
「まだ仮説だけれど、そう考えられなくもないと思うの。
後はどうやってイザベラ様が闇魔法を使えたか…」
これ以上はまだ分からないことが多すぎる。
「シルビアご苦労様、首尾はどう?」
お姉様は侍女や護衛に聞こえないように、小さな声で聞いてきます。
私はニッコリ笑って頷きます。
そこへノックが聞こえ、エマリアが大きなお菓子の箱を抱えて入ってきました。
「お姉様、大好きな城下のお菓子をエマリアに買いに行ってもらいました。一緒に食べましょう」
そうなんです、今日エマリアが一緒に図書室へ付いてこないように王都の有名なお菓子屋さんにお使いに行ってもらいました。
ごめんねエマリア
「まあ私の大好きな焼き菓子を?
シルビアありがとう。そうだわお兄様も呼びましょう」
「お姉様大丈夫ですよ、さっき図書室でお兄様にお会いしましたから、ちゃんとお誘いしました」
私たちは偶然3人で集まる事を印象付けるような会話をわざとします。
「あら?そうなの?
よかった、3人でお茶をするのも久しぶりね。
お兄様すぐに来られるかしら?」
「何か調べものをされていたので、もう少しかかるかもしれません」
「そう… エレン、お兄様もいらっしゃるから3人分お茶の用意をお願いね」
お姉様が侍女たちに指示を出します。
「エマリアお菓子を。
後あなたもエレンたちと食べてね」
「「シルビア様ありがとうございます」」
みんなにお礼を言われましたがお菓子を別室で食べてもらって、私たちが3人になりたいだけなんですけどね。
「エレン、お兄様は直ぐには来られないみたいだから、先に私たちにお茶をお願い。お菓子はお兄様が来られてからでいいわ」
お姉様ととりとめのない雑談をしていると、本を持ってお兄様がやってきました。
改めてエレンたちにお茶を入れ直してもらいお菓子を出してもらいます。
そこで、お姉様から侍女たちにお茶の許可をあげて護衛も部屋から下がらせました。
そしていつもの盗聴防止魔法をかけてもらいます。
わたしは写しの紙を出します。
「お兄様と調べて気になる魔法を、いくつか写して来ました。
闇魔法の中に呪の魔法と言うのがあるみたいで、これは相手に呪いをかけるとその人が事故にあったり、不治の病にかかったりして死に至ると書かれています」
「それじゃシルビアはお母様の病はその魔法かもしれないって思ってるの?」
「何の証拠もないし、イザベラ様が闇魔法を使えたなんて聞いたことはないのだけど…」
「ただね、ここに呪の魔法を使うときの注意ってあるでしょ?」
私はある文面を指差して言います。
「ああ、えーともし使う相手が聖光魔力をもっている場合、この呪いを弾かれる恐れあり、弾かれるほどの魔力がなくても、普通より半減され、その分自分へ返される…」
「どういう意味?」
お姉様が眉をひそめて考えている。
「たぶんね、聖光魔力を体に宿している人にこの魔法を使うと弾かれたり、弱くしか効かない上に自分にも同じだけ返ってきちゃうって事だと思うの」
「そうか母上は魔法としては、微力だったけど、聖光魔力があった。」
「もしイザベラ様が闇魔法を使えてこの呪の魔法をお母様に使って、自分にも跳ね返ってきたなら…」
「それで同じ頃に病に倒れたってこと?」
「でも、同じではなかっただろ?母上は命を落とした」
「もしお母様が普通の体だったら、どうなってたと思う?」
「シルビアはお母様が妊婦だったから、命を落とされたといいたいの?
…確かに妊婦のが普通の体より弱ってしまっても不思議じゃないわよね」
「それに、病の所為で出産が早まったのでしょう?
そして病で体には出産に耐えられる力が残ってなかったから…」
お兄様もお姉様も私が言ったことを頭の中で思案しているのか、黙って厳しい顔をしていた。
「まだ仮説だけれど、そう考えられなくもないと思うの。
後はどうやってイザベラ様が闇魔法を使えたか…」
これ以上はまだ分からないことが多すぎる。
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