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お茶(2)
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ナタリー様を見つけて、挨拶に行く。
「ごきげんよう、シルビア昨日は気分がすぐれなかったみたいだけど、もういいの?」
昨日の話しがもう伝わっているみたいだ
ナタリー様はいつも私の事を心配してくれる。
お母様が亡くなってから、特に私たち兄妹を気にかけてくれている。
「ご心配おかけして、申し訳ありません。
この通り一晩休んで、元気になりました。」
「そう、よかったわ 何かあったら、言ってね。」
「はい。お気遣いありがとうございます。」
ナタリー様に挨拶をした後は、またお姉様を探した。
出来るだけ、ローザリアお姉様と一緒にいるほうが
面倒がないだろう。
ちょうど目の端にお姉様を見つけ、急いで足を向ける。
「あら?急いでどこへいくの?シルビア」
すぐ横から声をかけられた。
え?イザベラ様?
私はいきなり過ぎて、また気付くのが遅れた。
さっきのエドワードは人の少ない場所で後ろから声をかけられた、これはまあしょうがないとおもう。
けど…
私が疑問に思ったのは、人の輪がそこかしこにある中、普段なら一際大きな輪のなかで大声でしゃべってるイザベラ様がなぜこんなにひっそりと私の近くにいたのだろう?
疑問に思ってもしょうがない、ここは上手く切り抜けないとね。
「ごきげんようイザベラ様」
「ごきげんよう、シルビア
あなたったら、またそのような酷いかっこうでお茶会に出て来て」
「え?」
なに?なんの事?
「いつまでも、子供の気分が抜けないのね?
どこであそんできたの?」
「何のことでしょう?」
「まあ、気付いてないの?自分のドレスをご覧なさい。人前に出る前にちゃんとチェックはするものよ」
下を向いてドレスのスカートを見ると、泥水をかけられたように汚れていた。
しまった!やられた。
私がお姉様を探してキョロキョロしていた時に顔を隠しながら、私の近くに寄ってきたのはこの為だったのね。
まったく、考えることが、幼稚なんだから。
「申し訳ありません、着替えてまいります。」
面倒臭いから、とっとと離れよう。
「もう戻ってこないでいいわ」
嫌な笑いで言われる。
「満足にドレスも扱えないなんて、まだお茶に出るのは早いわよ。部屋で大人しくしてなさい!」
イザベラ様は周りに聞こえるようにわざと大声を張り上げる。
ホントに困った人。
注目を浴びてしまった私のもとにローザリアお姉様がやって来て、一目見て状況を判断したようだ。
「シルビア、いらっしゃい」やさしく声をかけてくれた。
「皆様、お騒がせして、申し訳ありません。
イザベラ様、妹が失礼しました。」
そう言って私を連れてその場を離れる。
「大丈夫?シルビア」
「ええ、お姉様油断しました。気がついたらイザベラ様が横にいらっしゃって…」
お姉様はため息をつき、
「着替えに行く?」
「いいえ、大丈夫です。」私はクリーン魔法を使った。
次いでにラベンダーの香りをまとわせて、リラックスしよう。
クリーン魔法は生活魔法だ。属性により、得手不得手はあるが、平民でも使える人の多い魔法だ。
お姉様はにっこり微笑んで、「とても上手ね」
と言ってくれた。
「ごきげんよう、シルビア昨日は気分がすぐれなかったみたいだけど、もういいの?」
昨日の話しがもう伝わっているみたいだ
ナタリー様はいつも私の事を心配してくれる。
お母様が亡くなってから、特に私たち兄妹を気にかけてくれている。
「ご心配おかけして、申し訳ありません。
この通り一晩休んで、元気になりました。」
「そう、よかったわ 何かあったら、言ってね。」
「はい。お気遣いありがとうございます。」
ナタリー様に挨拶をした後は、またお姉様を探した。
出来るだけ、ローザリアお姉様と一緒にいるほうが
面倒がないだろう。
ちょうど目の端にお姉様を見つけ、急いで足を向ける。
「あら?急いでどこへいくの?シルビア」
すぐ横から声をかけられた。
え?イザベラ様?
私はいきなり過ぎて、また気付くのが遅れた。
さっきのエドワードは人の少ない場所で後ろから声をかけられた、これはまあしょうがないとおもう。
けど…
私が疑問に思ったのは、人の輪がそこかしこにある中、普段なら一際大きな輪のなかで大声でしゃべってるイザベラ様がなぜこんなにひっそりと私の近くにいたのだろう?
疑問に思ってもしょうがない、ここは上手く切り抜けないとね。
「ごきげんようイザベラ様」
「ごきげんよう、シルビア
あなたったら、またそのような酷いかっこうでお茶会に出て来て」
「え?」
なに?なんの事?
「いつまでも、子供の気分が抜けないのね?
どこであそんできたの?」
「何のことでしょう?」
「まあ、気付いてないの?自分のドレスをご覧なさい。人前に出る前にちゃんとチェックはするものよ」
下を向いてドレスのスカートを見ると、泥水をかけられたように汚れていた。
しまった!やられた。
私がお姉様を探してキョロキョロしていた時に顔を隠しながら、私の近くに寄ってきたのはこの為だったのね。
まったく、考えることが、幼稚なんだから。
「申し訳ありません、着替えてまいります。」
面倒臭いから、とっとと離れよう。
「もう戻ってこないでいいわ」
嫌な笑いで言われる。
「満足にドレスも扱えないなんて、まだお茶に出るのは早いわよ。部屋で大人しくしてなさい!」
イザベラ様は周りに聞こえるようにわざと大声を張り上げる。
ホントに困った人。
注目を浴びてしまった私のもとにローザリアお姉様がやって来て、一目見て状況を判断したようだ。
「シルビア、いらっしゃい」やさしく声をかけてくれた。
「皆様、お騒がせして、申し訳ありません。
イザベラ様、妹が失礼しました。」
そう言って私を連れてその場を離れる。
「大丈夫?シルビア」
「ええ、お姉様油断しました。気がついたらイザベラ様が横にいらっしゃって…」
お姉様はため息をつき、
「着替えに行く?」
「いいえ、大丈夫です。」私はクリーン魔法を使った。
次いでにラベンダーの香りをまとわせて、リラックスしよう。
クリーン魔法は生活魔法だ。属性により、得手不得手はあるが、平民でも使える人の多い魔法だ。
お姉様はにっこり微笑んで、「とても上手ね」
と言ってくれた。
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