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お茶会
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次の日、いつもより早くエマリアに起こされ、朝食もそこそこに茶会のため、3人がかりであちこち磨かれました。
今日のドレスはペパーミントグリーン主体にレモン色をアクセントに使った爽やかな色合いのものです。
「シルビア様とてもお似合いです」
エマリアは満足のいく出来栄えとばかりに微笑んでいる。
確かにいい出来だわ
「エマリアありがとう」
私も鏡を見ながら、微笑んで答える。
さあ、お茶会です。
気を抜かず行きますよ。
王宮内で一番大きな庭園で、大小の人の輪が出来て談笑している。
お菓子や軽食を用意してあるテーブルの近くにには座って食べれるように椅子もたくさんあるが、
今日は特に大規模なガーデンパーティー形式なので立食の人が多くなるだろうな。
皆さん交流の為に会話重視の人がほとんどだから。
こう言った王家主宰の場合、各国の大使や王族関係者も多く出席しているから、皆さん繋がりを作るのに必死だもんね。
まだまだ主宰者のナタリー様がいらっしゃるまで時間もあるから、お兄様とお姉様を見つけて挨拶をしたが、その後いろんな方に声をかけられて3人とも散り散りなってしまった。
とりあえず私は一息着けたので、果実水でも飲もうと軽食や飲み物の置いてあるテーブルにやってきた。
まだ時間も早く、料理の周りには誰もいなかったので、こっそりサンドイッチやクッキーを保存袋へ入れていく…
なぜこんなことをしているかと言うと、いざと言う時の為に保存食の確保だ。
さっきも言ったけど、殆んどの人が食事より、人脈作りだから、食べ物コーナーはパーティーの最中ずっと空いていて、最後は大量な残り物が出ちゃうののが常。
とても勿体ない事になるこの機会に、先に多めに私が頂いてもいいかな~?ってね。
まあ、残っても、捨てたりしないで、王宮で働く人におやつとして配られる。
皆普段食べれないような物だし、楽しみにしてるらしい。
さてさて、
ちゃんと魔法で私を認識しづらくして、ドレスの下に隠しているお手製の保存袋に食べ物を転移魔法で送っていく。
これなら絶対にバレなでしょ。
保存袋は布の内側にミツロウを塗りつけて時を止める魔法を付与してある私のオリジナル。
ずっと出来立ての状態で置いておける。
いくつか出来た保存食の袋をストレージ(保管)へ入れていく。
よし、これで今日の私のやりたかった事は終わり。
後はそつなく公務をこなし、イザベラ様を躱して無事に帰還するのみ。
果実水を手に近くの椅子に座る。
「おい!座り込んで、もう自分の役割を放棄してるのか!」
しまった。ちょっと気を抜いていたら、バックを取られた。
気付くのが遅れたわ。
取り敢えず、落ち着いてるように見せて果実水をのみほした。
「一休みしていただけです。 あなたと違ってひと通りご挨拶は終わってます。」
私が珍しく反論したから、目を丸くしてる。
「ど、どうだかな おおかたローザリアの後ろから付いて回っただけだろ!」
「なら、それでいいですわ」
私は椅子を立って、さっさとエドワードから離れた。
「ふん!出来損ないが!」
またそれか、他に言うことないのかしら?
取り敢えず、そろそろナタリー様がいらっしゃる頃だろうし探しに行こう。
今日のドレスはペパーミントグリーン主体にレモン色をアクセントに使った爽やかな色合いのものです。
「シルビア様とてもお似合いです」
エマリアは満足のいく出来栄えとばかりに微笑んでいる。
確かにいい出来だわ
「エマリアありがとう」
私も鏡を見ながら、微笑んで答える。
さあ、お茶会です。
気を抜かず行きますよ。
王宮内で一番大きな庭園で、大小の人の輪が出来て談笑している。
お菓子や軽食を用意してあるテーブルの近くにには座って食べれるように椅子もたくさんあるが、
今日は特に大規模なガーデンパーティー形式なので立食の人が多くなるだろうな。
皆さん交流の為に会話重視の人がほとんどだから。
こう言った王家主宰の場合、各国の大使や王族関係者も多く出席しているから、皆さん繋がりを作るのに必死だもんね。
まだまだ主宰者のナタリー様がいらっしゃるまで時間もあるから、お兄様とお姉様を見つけて挨拶をしたが、その後いろんな方に声をかけられて3人とも散り散りなってしまった。
とりあえず私は一息着けたので、果実水でも飲もうと軽食や飲み物の置いてあるテーブルにやってきた。
まだ時間も早く、料理の周りには誰もいなかったので、こっそりサンドイッチやクッキーを保存袋へ入れていく…
なぜこんなことをしているかと言うと、いざと言う時の為に保存食の確保だ。
さっきも言ったけど、殆んどの人が食事より、人脈作りだから、食べ物コーナーはパーティーの最中ずっと空いていて、最後は大量な残り物が出ちゃうののが常。
とても勿体ない事になるこの機会に、先に多めに私が頂いてもいいかな~?ってね。
まあ、残っても、捨てたりしないで、王宮で働く人におやつとして配られる。
皆普段食べれないような物だし、楽しみにしてるらしい。
さてさて、
ちゃんと魔法で私を認識しづらくして、ドレスの下に隠しているお手製の保存袋に食べ物を転移魔法で送っていく。
これなら絶対にバレなでしょ。
保存袋は布の内側にミツロウを塗りつけて時を止める魔法を付与してある私のオリジナル。
ずっと出来立ての状態で置いておける。
いくつか出来た保存食の袋をストレージ(保管)へ入れていく。
よし、これで今日の私のやりたかった事は終わり。
後はそつなく公務をこなし、イザベラ様を躱して無事に帰還するのみ。
果実水を手に近くの椅子に座る。
「おい!座り込んで、もう自分の役割を放棄してるのか!」
しまった。ちょっと気を抜いていたら、バックを取られた。
気付くのが遅れたわ。
取り敢えず、落ち着いてるように見せて果実水をのみほした。
「一休みしていただけです。 あなたと違ってひと通りご挨拶は終わってます。」
私が珍しく反論したから、目を丸くしてる。
「ど、どうだかな おおかたローザリアの後ろから付いて回っただけだろ!」
「なら、それでいいですわ」
私は椅子を立って、さっさとエドワードから離れた。
「ふん!出来損ないが!」
またそれか、他に言うことないのかしら?
取り敢えず、そろそろナタリー様がいらっしゃる頃だろうし探しに行こう。
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