婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

神獣様に報告にいきましょう

ゲルドー男爵とサリーナは王都に送られる事になった。
サリーナの体調をみて貴族裁判によって裁かれる事になりそうだ。

ゲルドー領から逃亡していた側近達も探索していた騎士に捉えられていた。
いくら魅了の力の影響があったとはいえ、見逃す事はできなかった。


ゲルドー男爵領は隣に最果ての地と神獣の森がある事、また森に入ろうとする者が現れて困るので国の管理下になり結界を張る任務上魔法研究所がその役目を担う事になった。
要はパドック様に任されたのだ。


パドック様は村がなくなってしまった領地の左側に魔法使い用の塔と研究所を建てるそうです。

今は王都にサリーナ達を送る手筈と報告書作成に追われています。

後始末を全て任せてしまっているのは、ちょっと心苦しいですが、私達は隣国の人間だから、そこは手を貸せませんものね。

パドック様頑張って下さい。

私は神獣様に報告に行くことにしました。


パドック様に許可を貰いにいくと、
「使いだてして申し訳ありませんが私から改めて謝罪とこれからよろしくとお伝えねがえますか？」

「分かりました。神獣様もこの領地をパドック様が守ってくれれば安心してくれるでしょう」

「もうひとつ、壊わされた結界の強化はこの前、部下にさせたのですがそこの確認と、その辺りのゲルドー領地側の状況の確認をお願いしてもよろしいでしょうか？
私が行くとなると、まだ時間が掛かりそうですし、エレーナ様なら頼んでも間違いないですから」
とニッコリ微笑まれ、お仕事貰っちゃいました。

なんだか、この頃のパドック様は人を使うのが上手くなってますね。