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やっぱりサリーナ
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「え? これが闇魔法なんですか?」
ただの魔道具だと思ったのに…
そんなに危ない物にも思えないけど…
「同じ材料を使って同じ様な道具は魔導士の我々も作ります。
しかし違いがあるのです」
パドック様はこの国の魔法研究のトップにいる方で、お得意なのが解析や分析だ。
そのパドック様が言うには、材料をただくっ付けても道具にならないそうだ。
最後に魔力を注いでこそ、魔道具になる。
魔力が道具として起動するスイッチになるらしい。
その掛けた魔力が、どんな属性の魔法なのかで効果に差も出る。
そしてパドック様には掛けた魔法の属性もわかるのだ。
「この魔道具には闇魔法を掛けた痕跡があります。
そしてこの国には闇属性を扱える者はいないはずなのです」
魔法が使える人間は少ない。
もし魔力をある程度持って生まれた場合はそれを国に届ける義務がある。
だからパドック様の言ういないはずと言うのは国が把握している者の、中に闇属性の者がいないと言うことだ。
「では、これを作ったのはサリーナ?」
「その可能性が大ですね。
そもそも魅了魔法が闇属性ですからね」
とパドック様も同じ見解だと言います。
「魔道具で結界を壊し、森を汚して。
魅了魔法でゲルドー領の人間を操る。
一体何が目的なのでしょうか?」
私は疑問を口にします。
「そしてなぜ今になってまた騒ぎを起こそうとするのか?」
カイルも不思議に思っていたようです。
そうですよね。10年、20年と言う間、沈黙して隠れていたのに今さらなぜ?
と思ってしまった。
ただの魔道具だと思ったのに…
そんなに危ない物にも思えないけど…
「同じ材料を使って同じ様な道具は魔導士の我々も作ります。
しかし違いがあるのです」
パドック様はこの国の魔法研究のトップにいる方で、お得意なのが解析や分析だ。
そのパドック様が言うには、材料をただくっ付けても道具にならないそうだ。
最後に魔力を注いでこそ、魔道具になる。
魔力が道具として起動するスイッチになるらしい。
その掛けた魔力が、どんな属性の魔法なのかで効果に差も出る。
そしてパドック様には掛けた魔法の属性もわかるのだ。
「この魔道具には闇魔法を掛けた痕跡があります。
そしてこの国には闇属性を扱える者はいないはずなのです」
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だからパドック様の言ういないはずと言うのは国が把握している者の、中に闇属性の者がいないと言うことだ。
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とパドック様も同じ見解だと言います。
「魔道具で結界を壊し、森を汚して。
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一体何が目的なのでしょうか?」
私は疑問を口にします。
「そしてなぜ今になってまた騒ぎを起こそうとするのか?」
カイルも不思議に思っていたようです。
そうですよね。10年、20年と言う間、沈黙して隠れていたのに今さらなぜ?
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