婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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変な道具

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何かの角?
みたいなものと、鉱石… 
これはマリミス鉱石。
それを何かの紐状のような物で2つをしっかりくっ付けて縛ってある。

これが結界を弱めた事は分かるけど、これって個々にはどんな効果のあるのかは知らない。

後でパドック様に見てもらおう。

「これが結界を脆くしていた原因であるのは間違いないですね。
取り敢えずこれは効果を遮断する必要がありますよね」
どうするか思案していると、神獣様が何かの皮を渡してくれました。

「神獣様、これは?」

「一角ネズミの皮だ、一角ネズミは魔力を弾いたり防いだりする魔物だ。
その角はどうやら一角ネズミの角の様だ。
皮にも同じ様な作用があるから、それでくるめば反対に効果がなくなるのではないかと思ってな」

「なるほど。 やってみます」

渡された皮にこの奇妙なモノ乗せてそのまま繰るんでしまいます。

「あ、本当だ力が弱まりましたね。
この程度なら問題ないかな」

掘り起こした後の場所の結界はまた元の様に強い力を取り戻しています。
押し入られた時に壊れたと見られるダメージは所々見えますがこれくらいなら直ぐに直せます。

今度は手に力を集中させて結界のダメージに放ちます。

「これで、結界も大丈夫ですよ」

「うむうむ。さすがだの聖女よ」
神獣様も満足されたようです。

「神獣様、森の危機は回避出来ましたし、私達はこの結界を脆くしていた道具をパドック様に渡しに一旦もどりますね」

「わかった。我の元へやってきた道はそのままにしておく。
何かあったらまた来てくれ」

その後私達が森に入ってきた場所まで送ってくれました。

「さた、一旦戻って報告しよう」
カイルは私を馬の背に乗せて言います。

「パドック様達も何か分かったかしらね」

私達のテントへ急ぎ戻ります。
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