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光の道
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神獣様の森の入り口まで歩いて来た所で預かった赤い石に私の魔力を注いでみます。
《聖女よ、どうした?》
頭の中に神獣様の声が響きました。
「神獣様、私、森の入り口まで来ているのです。
このまま森に入ってもいいですか?」
《おお、そうかそうか。
1歩でいいので我の森に足を入れてくれ》
こちら側の草原と森の境界線なんてないのになぜ森に足を踏み入れているかどうか分かるかと言うと。
なぜなのかは分からないけれど、地面のこちら側に生えている草と森の草では色が違うのです。
森の草は青みが掛かり明らかな違いがあるのです。
私は一応自分とカイルに加護魔法と防御魔法を掛けます。
そして青い草むらに足を踏み入れました。
《おお、そこにいたか。
待ってくれ、我の所まで道を引くからな》
と声が聞こえたと思ったら、前の草が倒れてその真ん中が仄かに光を帯び縦に広がって行きます。
まるで光の道が出来たように一本の光の線が薄暗い森の奥まで出来ました。
すごい、神獣様のテリトリーでは流石の神業です。
「さっきから、何がどうなっているんだ?」
カイルには神獣様の声は聞こえていなかったのを今気付きました。
何も状況を分からなければ驚くのは無理ありませんね。
「ごめんなさい、説明しないで」
私は神獣様とのやり取りの内容と今目の前に出来た神獣様の所までの道の話をします。
「なるほど、それは凄い」
「そう言うわけで、この光の道を辿っていきましょう。
馬はその辺に繋いでいても大丈夫ですよね」
「ああ、さっき水も汲んで来てやったから問題ないと思う」
「では、神獣様これからそちらへ行きますね。
私とカイル2人ですので、よろしくお願いします」
《おお、聖女と騎士2人だな。
待っているよ》
「カイルいきますよ」
私達は森の中へ進んでいきました。
《聖女よ、どうした?》
頭の中に神獣様の声が響きました。
「神獣様、私、森の入り口まで来ているのです。
このまま森に入ってもいいですか?」
《おお、そうかそうか。
1歩でいいので我の森に足を入れてくれ》
こちら側の草原と森の境界線なんてないのになぜ森に足を踏み入れているかどうか分かるかと言うと。
なぜなのかは分からないけれど、地面のこちら側に生えている草と森の草では色が違うのです。
森の草は青みが掛かり明らかな違いがあるのです。
私は一応自分とカイルに加護魔法と防御魔法を掛けます。
そして青い草むらに足を踏み入れました。
《おお、そこにいたか。
待ってくれ、我の所まで道を引くからな》
と声が聞こえたと思ったら、前の草が倒れてその真ん中が仄かに光を帯び縦に広がって行きます。
まるで光の道が出来たように一本の光の線が薄暗い森の奥まで出来ました。
すごい、神獣様のテリトリーでは流石の神業です。
「さっきから、何がどうなっているんだ?」
カイルには神獣様の声は聞こえていなかったのを今気付きました。
何も状況を分からなければ驚くのは無理ありませんね。
「ごめんなさい、説明しないで」
私は神獣様とのやり取りの内容と今目の前に出来た神獣様の所までの道の話をします。
「なるほど、それは凄い」
「そう言うわけで、この光の道を辿っていきましょう。
馬はその辺に繋いでいても大丈夫ですよね」
「ああ、さっき水も汲んで来てやったから問題ないと思う」
「では、神獣様これからそちらへ行きますね。
私とカイル2人ですので、よろしくお願いします」
《おお、聖女と騎士2人だな。
待っているよ》
「カイルいきますよ」
私達は森の中へ進んでいきました。
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