婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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「ルネさんお疲れ様です」
数日ぶりに会ったルネさんは少しやつれたように見えます。

とても頑張ってくれていたようです。
私はルネさんに回復魔法を掛けます。

「これは… エレーナ様の力ですか? すいません私にまで気を遣って頂いて。
お陰で体が楽になりました」

「いえいえ、ルネさんはじめ皆さんには頑張って頂いたみたいですから」

先に戻ってきたパドック様の部下の方達も数日なのに、疲弊したお顔をされていましたもの。
彼らにも回復魔法を掛けた後、休んでもらっています。

「ルネ、大丈夫そうなら食事にしよう その後情報交換だ」
カイルが言います。

「私が最後でしたか? すいませんお待たせして」

「丁度、支度を始めたところだったの。 王宮で作ってもらったピクニックランチよ。
並べるだけだから、直ぐ食べれるわ」
と大きなテーブルにみんなで準備した食事を頂く事にしました。


さて、食事後に情報交換をします。
まずは、ゲルドー領を調べてくれていた皆さんの話によると、ゲルドー領の関所はもうなくなっているそうです。
「数日前に関所は解かれました。
今は商人の行き来など普通に出来ます」

どうやら、領民にも知らされず始まったもので領内でも混乱が生じていた様で何度も男爵へ嘆願したようです。
全く聞く耳をもたなかった男爵側に異変が出てきたのはつい最近だとか。
男爵の回りの側近たちがここ1週間くらいで夢から覚めたように言動が一変して、男爵を説得して関所解除になった模様です。

これは男爵だけでなく、周りの人にも魅了魔法を掛けていたって事でしょうか?

「確かに領内の決定権や指揮をとれる者たちは全員魅了魔法に掛けられていた可能性はあるよな」
とカイルが言います。

それがここへきて魅了魔法が解けてきた様子です。


「でも、なぜそれが解けだしたのかしら?
もしかしてサリーナの怪我のせい?」

理由を考えるとそれしか思い浮かびません。
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