婚約破棄された悪役令嬢が実は本物の聖女でした。

ゆうゆう

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大仕事始まります

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パドック様からの新たな情報によると、ゲルドー男爵が近隣の領地から医者を何人も呼び寄せているらしいと言うものだった。

「それはもしかしてサリーナの怪我の為でしょうか?」

「神獣様の話を詳しく聞けたからな、その推測が正しいように思える」

「彼女の怪我がどの程度で命に関わっているのか。
それが分かると良いのだがな」
とカイルが言います。


「ゲルドー男爵の心情として、まだまだ猶予があるのか? 切羽詰まってる状態なのか?
それが分かるとこれからの私達の動きも変わるからな」


確かに重症なら、ゲルドー男爵達が直ぐに何か分からない企てを進めるのは難しい様に思います。 

ゲルドー男爵領への人の出入りを制限しているのは、なぜなのだろうって思っていたけど、サリーナの怪我も関係しているのかな?

それか領地の中に見られたくない事があるのかしら?

「まあ、どちらにしろ明日にでもモンテディオに向けて出発しましょう。
こちらではもう重要そうな情報は得られないでしょうし」
とパドック様が出発を決めました。

「そうだな、この不気味なモヤモヤは行って見れば分かるだろう」
とカイルも言います。

「わかりました。 準備は出来てますし、もう一度神獣様に回復魔法を掛けてきますね」

何せ神獣様が大きすぎるので数回に分けて体力回復をうながしています。
そして私の力でも神獣様の魔力量を回復させる事は出来ず、回復する手助けしか出来ないのです。

それでも、体力、魔力共に明日位には7、8割の回復がみられるでしょう。

さあ、神獣様との約束を果たしにいきましょう。
何より大叔母様の代わりにサリーナとの決着も付けられそうです。
聖女としての初めての大仕事です。
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