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手紙の報告
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お父様とパドック様のお手紙の事を大叔母様に報告するために、教会の大叔母様の執務室へ向かいます。
「あら?エレーナ様、マリナ様にご用ですか?」
シスタークレアに声を掛けられました。
「はい。執務室にいらっしゃると聞いたのですけれど」
「ええ、ちょうど焼けたスコーンを届けようと思っていたので、エレーナ様の分もお持ちしますね」
そう言ってシスタークレアはキッチンへ向かって行った。
バイロン様にもう2度とセシリアにはならないって宣言してしまったから、大叔母様と相談して教会のシスター達に私の事情を話して、セシリアは偽名で変装していたと告白しました。
これでやっと皆に嘘をつくことなくエレーナとして生活できるようにしました。
なので、皆私をエレーナ様と呼んでくれます。
貴族であることもバレてしまったから
様付けは仕方がない。
「大叔母様、エレーナです」
執務室の扉をノックして声をかけ部屋に入ります。
「エレーナどうしました?」
「パドック様から手紙がきました。
それにお父様からも」
私は手紙をそのまま大叔母様に渡します。
「呼んでもいいの?」
「はい、かまいませんわ」
大叔母様は手紙に目を通します。
「アランソルの国王が全てを許してくれてよかったわ。
前王とは違ってマトモな国王だった事は本当によかったわね」
と言われました。
「ええ 本当に」
「お父様は随分と自分のしてしまった事を悔やんでおられるみたいね」
「はい。
でも。これはしょうがなかったと割り切るしかないと思います。
お父様に会ったらそう言います
まあその前に辛かったと恨み事を言ってしまうかも知れませんが、下手に誤魔化す方がお父様が傷付きそうですから」
私は自分の考えを伝えました。
「そうね。その方がお父様も気持ちの整理が着くかもしれないわね」
大叔母様も同意してくれました。
「あら?エレーナ様、マリナ様にご用ですか?」
シスタークレアに声を掛けられました。
「はい。執務室にいらっしゃると聞いたのですけれど」
「ええ、ちょうど焼けたスコーンを届けようと思っていたので、エレーナ様の分もお持ちしますね」
そう言ってシスタークレアはキッチンへ向かって行った。
バイロン様にもう2度とセシリアにはならないって宣言してしまったから、大叔母様と相談して教会のシスター達に私の事情を話して、セシリアは偽名で変装していたと告白しました。
これでやっと皆に嘘をつくことなくエレーナとして生活できるようにしました。
なので、皆私をエレーナ様と呼んでくれます。
貴族であることもバレてしまったから
様付けは仕方がない。
「大叔母様、エレーナです」
執務室の扉をノックして声をかけ部屋に入ります。
「エレーナどうしました?」
「パドック様から手紙がきました。
それにお父様からも」
私は手紙をそのまま大叔母様に渡します。
「呼んでもいいの?」
「はい、かまいませんわ」
大叔母様は手紙に目を通します。
「アランソルの国王が全てを許してくれてよかったわ。
前王とは違ってマトモな国王だった事は本当によかったわね」
と言われました。
「ええ 本当に」
「お父様は随分と自分のしてしまった事を悔やんでおられるみたいね」
「はい。
でも。これはしょうがなかったと割り切るしかないと思います。
お父様に会ったらそう言います
まあその前に辛かったと恨み事を言ってしまうかも知れませんが、下手に誤魔化す方がお父様が傷付きそうですから」
私は自分の考えを伝えました。
「そうね。その方がお父様も気持ちの整理が着くかもしれないわね」
大叔母様も同意してくれました。
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