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本当の私は
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「大叔母様は聖女になっても、容姿が変わらなかったと言う事ですか?」
私がやっと大叔母様の言いたいことを理解して言います。
大叔母様はニッコリ笑って頷きました。
では、私は?
あれ?
さっき大叔母様の言った言葉…
覚醒したからこうなったと思っているの?って聞かれた。
え? 違うって事?
「エレーナ、あなたは何年もバイロン王子に容姿の事でいろいろ言われて、自分の顔や髪の色が嫌だった。
きっと何とかしたい。それが出来れば王子に嫌味を言われる事もないのにと思っていたわね」
「あ… それは」
確かに昔の私は自分の栗色の髪を変えたかった。
平凡な顔立ちを変えたいと願っていた。
え? では、もしかして私は…
「大叔母様私は聖女の力によって自分の容姿を変えてしまっているだけなの?」
大叔母様は私の肩をそっと抱いて。
「エレーナ思い出して、優しかったお父上の事を。
あなたが小さい時あなたを可愛いと言ってくれたでしょう?
あなたの髪の毛を撫でながら可愛いと誉めてくれたはずよ。
カイルだって前のエレーナは素敵だっていつも言うじゃない」
私はふとカイルの方に目を向けました。
「私は出会った時のエレーナの事が好きだよ。
聡明そうなとても素敵な女性だと思ったんだ。
君はお世辞だと思っていたみたいだけどね。
私はいつだって真面目に可愛いいと言っていたんだけどね」
カイルは私に向かって真剣な顔で言いました。
ああ、私の大好きなお父様は私の事を可愛いいと言ってくれていた。
大好きなカイルもいつも素敵だよって誉めてくれた。
どうでもいい人が言った心ない言葉にばかり囚われて、大好きな人達の言葉を疎かにしてしまっていたのね。
「私、バカみたいたわ」
やっと気付く事が出来た。
私の胸のあたりからパアッと光が溢れた。
自分では見えていないけど、きっとエレーナに戻っている気がした。
「ああ、お姉さまに目もとがそっくりだわ。
本当のエレーナはとても美しく成長しているじゃない」
と目の前にいる大叔母様が言ってくれました。
━━━━━━━━━━━━━━
いつもお読み頂きありがとうございます。
体調不良により、定期的な更新が出来ず申し訳ありません。
出来る限り毎日更新を目標に頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
更新の滞っていた「冤罪により婚約破棄された令嬢は復讐したい」もようやく完結いたしました。
そちらもよろしくお願いします。
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大叔母様はニッコリ笑って頷きました。
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え? 違うって事?
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きっと何とかしたい。それが出来れば王子に嫌味を言われる事もないのにと思っていたわね」
「あ… それは」
確かに昔の私は自分の栗色の髪を変えたかった。
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え? では、もしかして私は…
「大叔母様私は聖女の力によって自分の容姿を変えてしまっているだけなの?」
大叔母様は私の肩をそっと抱いて。
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あなたが小さい時あなたを可愛いと言ってくれたでしょう?
あなたの髪の毛を撫でながら可愛いと誉めてくれたはずよ。
カイルだって前のエレーナは素敵だっていつも言うじゃない」
私はふとカイルの方に目を向けました。
「私は出会った時のエレーナの事が好きだよ。
聡明そうなとても素敵な女性だと思ったんだ。
君はお世辞だと思っていたみたいだけどね。
私はいつだって真面目に可愛いいと言っていたんだけどね」
カイルは私に向かって真剣な顔で言いました。
ああ、私の大好きなお父様は私の事を可愛いいと言ってくれていた。
大好きなカイルもいつも素敵だよって誉めてくれた。
どうでもいい人が言った心ない言葉にばかり囚われて、大好きな人達の言葉を疎かにしてしまっていたのね。
「私、バカみたいたわ」
やっと気付く事が出来た。
私の胸のあたりからパアッと光が溢れた。
自分では見えていないけど、きっとエレーナに戻っている気がした。
「ああ、お姉さまに目もとがそっくりだわ。
本当のエレーナはとても美しく成長しているじゃない」
と目の前にいる大叔母様が言ってくれました。
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いつもお読み頂きありがとうございます。
体調不良により、定期的な更新が出来ず申し訳ありません。
出来る限り毎日更新を目標に頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
更新の滞っていた「冤罪により婚約破棄された令嬢は復讐したい」もようやく完結いたしました。
そちらもよろしくお願いします。
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