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一目惚れって何?
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バイロン様が帰った後、早速大叔母様の所へ行きます。
先程の話を大叔母にして、私は自分の疑問をぶつけます。
「大叔母様、カイル、私を探してアランソルから来ている人達とバイロン様は一緒だと思っていいのかしら?」
「どうして?」
「バイロン様は名前も知らなかったセシリアと会いたいと言ったわ
エレーナではなかったのよ」
「確かにそれは私も変に思ったが…」
カイルも言います。
「国境の町では、エレーナの名と特徴を聞いて回っていたと報告があったんだ。
ただその一団にバイロンがいたかどうかは分からない」
とカイルが考え込んで言う。
「同じ時期にアランソルから別々に違う目的で来ると考えるのには無理がありましょう」
大叔母様が言います。
「そうなると、エレーナを探しに来て、新しい聖女がいると聞き付けて来たが見るとエレーナではなかった。
しかし興味が湧いて会いたいって事ですか?」
とカイルが推測を披露する。
「でも、待って。
さっきバイロン様はハニーブロンドの君って言ったけど、聖女とは言ってないわよ。
セシリアが聖女だとは分かっていないかもしれないわ」
「ハニーブロンドの君って?」
大叔母様に聞かれたので、さっきのバイロンの気持ち悪い様子を話します。
「それって…」
大叔母様はカイルを見ます。
「ええ、多分…」とカイルも苦笑いしながら言います。
「え? なんですか? 私だけ分かってないの?」
「セシリア、多分バイロンと言う王子はあなたに一目惚れをしたのではなくって?」
「は?」
私は目を丸くして大叔母様が言った言葉を反芻する。
私に一目惚れ? はぁ?
何それ! バカにしているの?
散々嫌みと文句を言ってきた女に一目惚れですって?
何だか腹の底から怒りが込み上げてきました。
先程の話を大叔母にして、私は自分の疑問をぶつけます。
「大叔母様、カイル、私を探してアランソルから来ている人達とバイロン様は一緒だと思っていいのかしら?」
「どうして?」
「バイロン様は名前も知らなかったセシリアと会いたいと言ったわ
エレーナではなかったのよ」
「確かにそれは私も変に思ったが…」
カイルも言います。
「国境の町では、エレーナの名と特徴を聞いて回っていたと報告があったんだ。
ただその一団にバイロンがいたかどうかは分からない」
とカイルが考え込んで言う。
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大叔母様が言います。
「そうなると、エレーナを探しに来て、新しい聖女がいると聞き付けて来たが見るとエレーナではなかった。
しかし興味が湧いて会いたいって事ですか?」
とカイルが推測を披露する。
「でも、待って。
さっきバイロン様はハニーブロンドの君って言ったけど、聖女とは言ってないわよ。
セシリアが聖女だとは分かっていないかもしれないわ」
「ハニーブロンドの君って?」
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「それって…」
大叔母様はカイルを見ます。
「ええ、多分…」とカイルも苦笑いしながら言います。
「え? なんですか? 私だけ分かってないの?」
「セシリア、多分バイロンと言う王子はあなたに一目惚れをしたのではなくって?」
「は?」
私は目を丸くして大叔母様が言った言葉を反芻する。
私に一目惚れ? はぁ?
何それ! バカにしているの?
散々嫌みと文句を言ってきた女に一目惚れですって?
何だか腹の底から怒りが込み上げてきました。
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