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暴かれる嘘
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リリアーヌが魅了魔法を使ったことは、魔法研究所でも彼の才能と能力には、右に出るものはないと言われているパドック様が断言したことにより間違いなしとされた。
「なんで、そんな事を言うの?
私は知らないわ 魔法なんて使えない」
そう言うと涙を流した。
リリアーヌは先程までの反抗的な態度から、泣き落としに切り替えたようだ。
「お義父様 助けて私はそんな事していないわ そうでしょ?
あなたの可愛い娘よ?
いつもそう言ってくれていたじゃない」
リリアーヌがそう言った時、首輪が光った。
それをここにいる全員が確認をした。
「今首輪が光ったのを、みんな見たな?」
アンデ侯爵がいいました。
「この首輪は私が考案した魔法封じの首輪です。
意図的でも無意識でも魔法を使おうとすればこのように光って魔法を無力化します」
パドック様が首輪の説明をしました。
「この場の全員があなたが魔法を使える事の証人になった。
これでも認める気がないかな?
まぁいい。魅了の魔法を使った使わなかったに関わらず、あなたが王子に嘘を吹き込み婚約破棄させたのは紛れもない事実ですからね」
泣きながら俯いていたリリアーヌがガバッと顔をあげた。
「嘘じゃありません!
私はお姉様に虐げられていて、いつもいつもひどい言葉を浴びせられていたのです。
バイロン殿下は私の事を心配してくれて、親身になってくださりそれがキッカケで私達は愛し合ってしまったのです
殿下は真実の愛を見つけたから、ただの政略結婚のようなお姉様との婚約をやめたに過ぎません」
リリアーヌがそう言うと、また首輪が光った。
こんどは赤い色がついた光だった。
「ああ、言ってませんでしたが、この首輪の特徴として、嘘をつくと赤く光ります。
もともと罪人に使う目的の首輪ですからね。
取り調べの時の嘘を防ぐためです」
とパドック様が赤い光を見ていいました。
パシュレーヌ侯爵のため息が響きました。
「リリアーヌの部屋を調べさせたら、エレーナの私物が山のように出てきた。
反対にエレーナの部屋は令嬢の部屋とは思えない程殺風景に見えるくらい物がなかった。
貴様が私のかわいいエレーナの物を奪い、虐げていたのだろう?
貴様が暴言を吐いているのを使用人たちが見ているし、聞いている。
もう私は騙されないぞ」
パシュレーヌ侯爵は鋭い目付きで言った
「え? 私の部屋に勝手に入ったの? ひどい!」
「だまれ! 盗人猛々しいとはこの事だ。
ベルダとは離縁の手続きを取った。
お前も私とはもう何の関係もない… いや違うな。
私の愛娘に危害を加えた憎い罪人だ」
「そんな… 」
さすがのリリアーヌもこれにはショックだった。
もう自分は侯爵令嬢ではなくなってしまったのだから。
━━━━━━━━━━
お読み頂きありがとうございます。
本日「冤罪により婚約破棄された令嬢は復讐したい」を久しぶりに更新しました。
「悪役令嬢に転生したおばさんは憧れの辺境伯と結ばれたい」
もよろしくお願いします。
「なんで、そんな事を言うの?
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意図的でも無意識でも魔法を使おうとすればこのように光って魔法を無力化します」
パドック様が首輪の説明をしました。
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これでも認める気がないかな?
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泣きながら俯いていたリリアーヌがガバッと顔をあげた。
「嘘じゃありません!
私はお姉様に虐げられていて、いつもいつもひどい言葉を浴びせられていたのです。
バイロン殿下は私の事を心配してくれて、親身になってくださりそれがキッカケで私達は愛し合ってしまったのです
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リリアーヌがそう言うと、また首輪が光った。
こんどは赤い色がついた光だった。
「ああ、言ってませんでしたが、この首輪の特徴として、嘘をつくと赤く光ります。
もともと罪人に使う目的の首輪ですからね。
取り調べの時の嘘を防ぐためです」
とパドック様が赤い光を見ていいました。
パシュレーヌ侯爵のため息が響きました。
「リリアーヌの部屋を調べさせたら、エレーナの私物が山のように出てきた。
反対にエレーナの部屋は令嬢の部屋とは思えない程殺風景に見えるくらい物がなかった。
貴様が私のかわいいエレーナの物を奪い、虐げていたのだろう?
貴様が暴言を吐いているのを使用人たちが見ているし、聞いている。
もう私は騙されないぞ」
パシュレーヌ侯爵は鋭い目付きで言った
「え? 私の部屋に勝手に入ったの? ひどい!」
「だまれ! 盗人猛々しいとはこの事だ。
ベルダとは離縁の手続きを取った。
お前も私とはもう何の関係もない… いや違うな。
私の愛娘に危害を加えた憎い罪人だ」
「そんな… 」
さすがのリリアーヌもこれにはショックだった。
もう自分は侯爵令嬢ではなくなってしまったのだから。
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お読み頂きありがとうございます。
本日「冤罪により婚約破棄された令嬢は復讐したい」を久しぶりに更新しました。
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もよろしくお願いします。
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