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私がいなくなった後の王都では…
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数時間後、大叔母様が帰ってきた。
「おかえりなさい」
「ただいま カイル ルネに会ったから連れてきたわ」
「ああ、ありがとうございます。
ルネはエレーナの消息を隠す工作を頼んでいたので、その報告でしょう
丁度いいので、お二人も一緒に聞いて下さい」
カイルはそう言って玄関で待っているルネを連れに行った。
コンコン
「お待たせしました」
「失礼します」
カイルの後ろからルネが顔をだしました。
「あ、ルネさん ありがとうございました」
私は久しぶりにあった、ルネさんにお礼を言います。
「エレーナ様、無事にマリナ様に会えたようで良かったです。
私の方も上手くいきましたよ」
と笑って言ってくれました。
「じゃあ ルネ報告を頼む」
「はい まずはエレーナ様の偽の噂について…」
ルネは私達がワーウルフに襲われる前最後に泊まった宿に崖下に馬車が落ちていて、辺りは血の海だったと言う噂を流したそうだ。
その時に私が持っていた布袋を血だらけにして、宿の主夫婦に見せたのだと言う。
宿の女将さんが私の持っていた物だと覚えていてあのお嬢さんの馬車が襲われたのか? と泣き崩れていたらしい。
「なんだか、女将さんには気の毒な事をしてしまったわね。
とてもよくしてもらったのに…」
「だが、お陰でエレーナの事だと印象付けられた」
「確かに、私、女将さんと話をした時にこれから、国外れの修道院へ行くって話したの。
私の消息を確認しに誰かが来たら、間違いなく私がワーウルフに襲われて消息不明だとわかるわね」
「もう一つ、王都の状況も調べに行かせた者からの連絡も入った」
どうも、私と勝手に婚約破棄してその上修道院へ送る暴挙にでたバイロン王子が北の塔へ幽閉されているらしい。
そして、義妹も捕らえられているらしい。
「リリアーヌが捕まったのですか?」
「どうやら、義父親に魔法をかけて操っていた疑惑があるとか」
「え? では本当にリリアーヌが魅了の魔法を使えたってこと?」
大伯母様を見るとやっぱりねと呟いていました。
「おかえりなさい」
「ただいま カイル ルネに会ったから連れてきたわ」
「ああ、ありがとうございます。
ルネはエレーナの消息を隠す工作を頼んでいたので、その報告でしょう
丁度いいので、お二人も一緒に聞いて下さい」
カイルはそう言って玄関で待っているルネを連れに行った。
コンコン
「お待たせしました」
「失礼します」
カイルの後ろからルネが顔をだしました。
「あ、ルネさん ありがとうございました」
私は久しぶりにあった、ルネさんにお礼を言います。
「エレーナ様、無事にマリナ様に会えたようで良かったです。
私の方も上手くいきましたよ」
と笑って言ってくれました。
「じゃあ ルネ報告を頼む」
「はい まずはエレーナ様の偽の噂について…」
ルネは私達がワーウルフに襲われる前最後に泊まった宿に崖下に馬車が落ちていて、辺りは血の海だったと言う噂を流したそうだ。
その時に私が持っていた布袋を血だらけにして、宿の主夫婦に見せたのだと言う。
宿の女将さんが私の持っていた物だと覚えていてあのお嬢さんの馬車が襲われたのか? と泣き崩れていたらしい。
「なんだか、女将さんには気の毒な事をしてしまったわね。
とてもよくしてもらったのに…」
「だが、お陰でエレーナの事だと印象付けられた」
「確かに、私、女将さんと話をした時にこれから、国外れの修道院へ行くって話したの。
私の消息を確認しに誰かが来たら、間違いなく私がワーウルフに襲われて消息不明だとわかるわね」
「もう一つ、王都の状況も調べに行かせた者からの連絡も入った」
どうも、私と勝手に婚約破棄してその上修道院へ送る暴挙にでたバイロン王子が北の塔へ幽閉されているらしい。
そして、義妹も捕らえられているらしい。
「リリアーヌが捕まったのですか?」
「どうやら、義父親に魔法をかけて操っていた疑惑があるとか」
「え? では本当にリリアーヌが魅了の魔法を使えたってこと?」
大伯母様を見るとやっぱりねと呟いていました。
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