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変質者
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「マリーエル様を見ているだけでいいのに、それすら出来ないのであれば、死んだ方がマシなのに…」
項垂れて辛い辛いと言っているけど、要は変質者なだけよね。
自分の気持ちばかりを押し付けているのは愛でもなんでもないもの。
「あなたのその気持ち悪い行動でマリーエル様を怖がらせたり、嫌な気持ちになっているとは思わないの?」
「そんな訳ない、マリーエル様は私にいつもありがとうと微笑んでくれたんだ」
「それはあなたが魔導師として王宮に仕えていた頃の話でしょう?」
私はため息と共に言った。
「だか、心優しいマリーエル様なら私の気持ちを分かってくれるはずだ」
とまだ勝手な事をいうジェイコブ。
なんて独りよがりの男なんだろう。
「あんたねーマリーエル様に求婚した時何て言われたのよ。
その時のマリーエル様の様子は?」
とドーリスもイライラが度を越えたのかジェイコブに聞きます。
「あの時は、驚かれたのか眉間にシワをよせて睨まれたが…
だが、いきなりだったからその様な態度だっただけだ、その後はいつもにこやかに微笑みかえしてくれるんだ」
本当に勝手な思い込みだ。
「あのね、嫌な顔をされて睨まれているのに、そんな訳ないでしょう?」
バカじゃないとドーリスが吐き捨てる。
「いつもにこやかに微笑むって… まさかそれはブローチから見ていたマリーエル様なんじゃぁ…」
「それがどうした。悪いか?」
「やはりバカなの?
それはあなたに向けられた笑顔ではないでしょう?
マリーエル様はあなたの事なんて分からないのよ」
ドーリスは気持ち悪そうにジェイコブを睨みます。
「違う! ちゃんとマリーエル様は俺の事を分かってくれている。
ありがとうって微笑んで…
いつも笑って… ああマリーエル様」
「はぁー」
これはもはや常軌を逸している。
正常な判断を出来る人間だとは思えない。
私達は騎士団に彼を任せて部屋を出る。
「マルグリット姉さん、ドーリス私は陛下に報告に行ってくる。
まだもう1人の馬鹿者が残っているから、マリーエル様の事お願いね」
と2人に後を任せる。
「わかったわ、気をつけて」
「行ってらっしゃい」
私は国王陛下の元へ向かった。
項垂れて辛い辛いと言っているけど、要は変質者なだけよね。
自分の気持ちばかりを押し付けているのは愛でもなんでもないもの。
「あなたのその気持ち悪い行動でマリーエル様を怖がらせたり、嫌な気持ちになっているとは思わないの?」
「そんな訳ない、マリーエル様は私にいつもありがとうと微笑んでくれたんだ」
「それはあなたが魔導師として王宮に仕えていた頃の話でしょう?」
私はため息と共に言った。
「だか、心優しいマリーエル様なら私の気持ちを分かってくれるはずだ」
とまだ勝手な事をいうジェイコブ。
なんて独りよがりの男なんだろう。
「あんたねーマリーエル様に求婚した時何て言われたのよ。
その時のマリーエル様の様子は?」
とドーリスもイライラが度を越えたのかジェイコブに聞きます。
「あの時は、驚かれたのか眉間にシワをよせて睨まれたが…
だが、いきなりだったからその様な態度だっただけだ、その後はいつもにこやかに微笑みかえしてくれるんだ」
本当に勝手な思い込みだ。
「あのね、嫌な顔をされて睨まれているのに、そんな訳ないでしょう?」
バカじゃないとドーリスが吐き捨てる。
「いつもにこやかに微笑むって… まさかそれはブローチから見ていたマリーエル様なんじゃぁ…」
「それがどうした。悪いか?」
「やはりバカなの?
それはあなたに向けられた笑顔ではないでしょう?
マリーエル様はあなたの事なんて分からないのよ」
ドーリスは気持ち悪そうにジェイコブを睨みます。
「違う! ちゃんとマリーエル様は俺の事を分かってくれている。
ありがとうって微笑んで…
いつも笑って… ああマリーエル様」
「はぁー」
これはもはや常軌を逸している。
正常な判断を出来る人間だとは思えない。
私達は騎士団に彼を任せて部屋を出る。
「マルグリット姉さん、ドーリス私は陛下に報告に行ってくる。
まだもう1人の馬鹿者が残っているから、マリーエル様の事お願いね」
と2人に後を任せる。
「わかったわ、気をつけて」
「行ってらっしゃい」
私は国王陛下の元へ向かった。
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