聖女派遣いたします

ゆうゆう

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お別れパーティー

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軽い夕食を取っているうちに、ネリーがお風呂の用意をしてくれた。
ここで入る最後のお風呂かな?

「ネリーありがとう。後は自分でやるからもう下がっていいわ。
お風呂入る時はしっかり戸締りしないと危ないし」

人がお風呂に入っていると部屋に入って来ようとしたり、覗こうとする愚か者がいるのよね。

そこはネリーも分かっているので素直に食器をを持って出ていきました。

さて、ドアと窓にしっかり鍵を掛けて、上から私は魔法をかけました。

一時的に誰もこの部屋に足を踏み入れられないと言う制約の魔法。

これは寝る時もいつも掛けています。

そしてゆっくり湯舟に浸かります。
ネリーがお湯にバラの香りの香油を足らして行ってくれた様でとてもリラックス出来ます。

ゆっくりお風呂に入った後、私はこの国にくる時に来ていた聖女のユニホームの様なローブに着替えて、肩掛けカバンを下げて調理場に向かいます。

普段なら、仕事の終わった調理場の皆が夕食を食べる時間です。

「お、来たな。こっちに座った座った」
料理長が私を手招きします。
いつもは沢山の食材や仕込み中の料理が並んでいる大きな調理台の上に美味しそうな料理が沢山並んでいた。

「凄い! 美味しそう」
私が声を上げると、皆がニコニコして自分が作った料理の説明を始めます。
どうやら1人1品、私の為に作ってくれた様です。
料理長に至っては3品も。

1品ずつ味わって、1人1人にお礼と挨拶をして、楽しい時間が過ぎていく。

結構夜も更けてきた。
皆明日も早朝から仕事の人もいる。
そろそろお開きかな。

「ねぇフランチェスカ、部屋に戻るの?」
デザート係のミーナが私に耳打ちします。

「まさか、夜中にまた東宮までなんて嫌よ。ミーナ泊めてね」

「だっと思った。
いいよ、これが最後だもんね」

今までも調理場の皆と飲んだ時とか、ミーナの新作デザート研究の手伝いとかでここに遅くまでいる時はミーナの部屋にご厄介になっていた。

今日もそのつもりで荷物は全部持って来ていた。

「ミーナよろしくね」
ミーナの肩を抱き、お願いする。
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