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どんどん進もう

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2人は何だかよく分からないけど、一応納得して、帰って行きました。

クロード様から求婚されてよかったです。

そろそろまたクロード様が来そうな気がします。
アップルパイを教わって作れるようになろうかな。


◇◇◇◇◇◇

「フローラ元気だったか?」

「クロード様いらっしゃいませ、そろそろおいでになると思っていたので、ここ数日毎日アップルパイ作りを練習していましたわ」

「ほう、じゃあこれはフローラが作ったのか?」

「そうです、今日やっと1人で全部作りましたの
味をみてくださいな」

「うん。上手い!
すごいな、1人で作れるようになったのか?」

「はい。がんばりました」

「そうか、ほれ、あーん」
え?
あーんって…
でも、つい口を開けてしまったら、パイを口につっこまれました。

「美味しい~」

「だろ?」

「私、すごいですね」

「ははは、自分で言ってるのか?面白いなフローラは」

誉められているのか?
引かれているのか?

よく分からないけど、嫌われては、いないみたいでよかったのかな?

「クロード様、先日お父様とお母様がここへ来たのです
それで、クロード様に求婚されている事を話しました」

「おお、そうか
それでお父上たちは何と言っていた?反対されたか?」

「いいえ、お母様はとても喜んでいましたわ。
お父様は信じられないようでしたけど、一応納得して帰りました」

「ははは、そうか、そうか
では、正式に婚約の申し込みを送っても大丈夫だな
よし、フローラどんどん進めよう」

「はい、もうお任せします」

クロード様と一緒にいると楽しいし、なんだか時期とかこだわっている意味が分からなくなりました。

もう、我慢してないで早くなるようになれーって感じです。

「お、やっとその気になってくれたか?」

「別に私は嫌がってないですよ」

「前向きになってくれて、嬉しいよ
もう一度ちゃんと言わないとな」

そう言って私の前に跪き、手を取られました。

「フローラ・ガウディ嬢
あなたを一生涯大切に守り抜きます
どうか私の妻になっていただきたい」

「はい、よろしくお願いします」

クロード様はイケメンな顔をくしゃっと崩すように笑って私を引き寄せました。

「大切にする」
そう言うと、おでこにキスをおとしてくれました。

初めての事で、心臓はバクバクで顔が熱いですわ

クロード様を見れば私に負けない位顔が火照っていそうです。

私達はいつになったら、慣れるのでしょう。
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