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旅の出会い
可愛い仔犬
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私が唱えた生活魔法(クリーン)で纏わりついていた黒いモヤが消えた事で、魔獣はへにゃりと力が抜けて私に倒れ込んできた。
まさか魔獣に食べられる恐怖の次に圧死の恐怖が待っていたなんてねぇ。
いやぁ~、生きてて良かった!!
着ていた服は泥だらけだけど。
何とか魔獣化した生き物の下から抜け出してその正体をマジマジと見てみれば狼か野犬なのか。
全身が薄汚れていて本当の毛の色がよく分からないのでどっちだろう?
灰色っぽい毛に見えるから狼かなぁ、とも思ったけれど、耳が完全にペタンとなったまま気を失っているような姿は犬にも見えるんだよね。
黒いモヤは消えたみたいだけれど、まだ薄汚れているので元の姿に戻ったのかどうかの判別がつかない。
今のうちに逃げてしまいたい気もするけれど、もし完全に黒いモヤが消えていなかったらまた襲われる可能性もある。
気を失っている間にキッチリと綺麗に洗って、元の姿に戻してから逃げた方がいい?
さっきみたいなヤバい雰囲気ではなくなった魔獣をじっと眺めて考える。
「水で薄めれば体を洗うのに使っても大丈夫、だよね、、、。」
結局、このまま放置するのも何だか怖い気がするし、目の前の薄汚れた魔獣の姿に" 洗ったらどれだけ綺麗になる?"、と好奇心と掃除欲が出てしまった。
なんとなくジッと見ると体の中に少しだけ黒いモヤが残っているような気がする、というのもあったんだよね。
そのまま放置したら、また黒いモヤだらけの姿になりそうで、私は無事だったとしても此処を通る誰かが被害に遭うかもしれない、と思うと後でずっと気にしそうだったからね。
それでまず魔法鞄に収納していたバケツを取り出して生活魔法で水を出した。それから三日月亭に滞在していた時に準備していた、灰汁を入れた瓶を取り出した。
これは時間が出来たら洗剤や石鹸を作ろうと思って三日月亭で出た灰を分けて貰っていたモノ。
いつの時代だか忘れちゃったけれど、藁や木を燃やして出来た灰に水を加えて上澄みをすくったものを灰汁といって、水で薄めたものを洗濯の時に使ったりしていたんだって。
この灰汁は洗剤、漂白剤、それに石鹸の材料としても使えるから、暇な時に作ってみようと思って灰汁の状態にして持っていたんだよ。
私が持っている掃除道具の洗剤もいずれ使い切ってしまうし、何より体を洗う石鹸が欲しかったの。
一応、この世界にも石鹸はあるみたいなんだけど、今まで使わせてもらった石鹸って微妙だったんだよねぇ。
匂いが無いとか泡立ちが悪いとか以前に、なんていうか肌に合わない。
たぶん洗うっていう意味では役割を果たしていたんだとは思う。だけど洗った後にお肌のお手入れグッズがほぼ無いのでお肌のケアも出来ず、、、。
体が十七歳に戻っていて本当に良かった。だって元の年齢のままだったらもっと肌が乾燥して肌荒れを起こしていたんじゃないかな。
体が若返りしていた事で肌にはハリがあって、水もプルンプルンと弾く。
それでもこの世界に来た時よりも肌が乾燥してきている気がするんだよ。
アトピー(性皮膚炎)持ちの所為もあるんだろうけど。
まぁ、そういう訳で前世のうろ覚えの知識で石鹸も作ろうと思っていた訳だけど、材料は揃えたけれどまだ作っていない。
取り敢えず灰汁を薄めて洗うだけで大丈夫かな?
洗濯で使うぐらいだからそれよりも水を多めに足して洗えば大丈夫な筈、、、。
バケツに入れた水に灰汁を少し入れて、自分の手をバケツに突っ込んでみる。肌がピリピリはしないから大丈夫だよね。
バケツに雑巾を入れて軽く絞ってから、『綺麗にな~れ。』と口にしながら倒れたままの魔獣を毛の流れにそって拭いていく。
それを何度か繰り返してから雑巾をバケツに入れるとバケツの水が黒っぽく薄く濁った。
「あ、やっぱり汚れだったんだ。」
そうと分かれば、水を取り換えながら魔獣を拭いていく。
「ん~、大きくて拭きにくい、、、。
背中まで手が届かない~。」
なんて言いながら背伸びをしながら拭いていたんだけれど、気付いたら背伸びをしなくても背中に手が届くようになってる。
「え?縮んだ?
水に濡れたから?
でも、小さい方が綺麗に拭きやすくて丁度いいや。」
なぁ~んてそのまま呑気に魔獣の体を拭いていたら、、、。
「嘘っ!仔犬だったの!?」
そうなんだよ。気付いたら大きかった魔獣は生まれたての人間の赤ちゃんぐらいになっていたの!
途中で『あれれっ?』、となって段々小さくなってきている事には気付いてた。
でも拭く度に小さくなっていくから、『どこまで小さくなるんだろう?』と気になり出しちゃって。
気付いたら仔犬サイズになっていたんだよ。薄汚れていた体も綺麗になって、白、というよりは白銀色?みたいな毛の色をした可愛いワンちゃんだった。
可愛い仔犬はずっと気を失ったままで、今は私が抱っこしている。
この仔犬に私は押し潰されそうになったのかぁ。
黒いモヤに影響されると、仔犬が熊みたいなサイズまで大きくなっちゃうなんて怖過ぎるよ~。
ーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み下さりありがとうございます。
かなり久しぶりの更新になってしまいました。
お気に入りを外さないで更新を待っていてくれた皆様ありがとうございます。
これからも不定期投稿にとはなりますが、一週間に一回、若しくは二回の投稿目指して頑張ります。
因みに自分が聖女だと自覚のない主人公はあくまで生活魔法を使っている気でいますが、彼女が出した水は聖水だしクリーン(浄化)ではなく聖魔法の浄化で黒いモヤを消しちゃってます。
まさか魔獣に食べられる恐怖の次に圧死の恐怖が待っていたなんてねぇ。
いやぁ~、生きてて良かった!!
着ていた服は泥だらけだけど。
何とか魔獣化した生き物の下から抜け出してその正体をマジマジと見てみれば狼か野犬なのか。
全身が薄汚れていて本当の毛の色がよく分からないのでどっちだろう?
灰色っぽい毛に見えるから狼かなぁ、とも思ったけれど、耳が完全にペタンとなったまま気を失っているような姿は犬にも見えるんだよね。
黒いモヤは消えたみたいだけれど、まだ薄汚れているので元の姿に戻ったのかどうかの判別がつかない。
今のうちに逃げてしまいたい気もするけれど、もし完全に黒いモヤが消えていなかったらまた襲われる可能性もある。
気を失っている間にキッチリと綺麗に洗って、元の姿に戻してから逃げた方がいい?
さっきみたいなヤバい雰囲気ではなくなった魔獣をじっと眺めて考える。
「水で薄めれば体を洗うのに使っても大丈夫、だよね、、、。」
結局、このまま放置するのも何だか怖い気がするし、目の前の薄汚れた魔獣の姿に" 洗ったらどれだけ綺麗になる?"、と好奇心と掃除欲が出てしまった。
なんとなくジッと見ると体の中に少しだけ黒いモヤが残っているような気がする、というのもあったんだよね。
そのまま放置したら、また黒いモヤだらけの姿になりそうで、私は無事だったとしても此処を通る誰かが被害に遭うかもしれない、と思うと後でずっと気にしそうだったからね。
それでまず魔法鞄に収納していたバケツを取り出して生活魔法で水を出した。それから三日月亭に滞在していた時に準備していた、灰汁を入れた瓶を取り出した。
これは時間が出来たら洗剤や石鹸を作ろうと思って三日月亭で出た灰を分けて貰っていたモノ。
いつの時代だか忘れちゃったけれど、藁や木を燃やして出来た灰に水を加えて上澄みをすくったものを灰汁といって、水で薄めたものを洗濯の時に使ったりしていたんだって。
この灰汁は洗剤、漂白剤、それに石鹸の材料としても使えるから、暇な時に作ってみようと思って灰汁の状態にして持っていたんだよ。
私が持っている掃除道具の洗剤もいずれ使い切ってしまうし、何より体を洗う石鹸が欲しかったの。
一応、この世界にも石鹸はあるみたいなんだけど、今まで使わせてもらった石鹸って微妙だったんだよねぇ。
匂いが無いとか泡立ちが悪いとか以前に、なんていうか肌に合わない。
たぶん洗うっていう意味では役割を果たしていたんだとは思う。だけど洗った後にお肌のお手入れグッズがほぼ無いのでお肌のケアも出来ず、、、。
体が十七歳に戻っていて本当に良かった。だって元の年齢のままだったらもっと肌が乾燥して肌荒れを起こしていたんじゃないかな。
体が若返りしていた事で肌にはハリがあって、水もプルンプルンと弾く。
それでもこの世界に来た時よりも肌が乾燥してきている気がするんだよ。
アトピー(性皮膚炎)持ちの所為もあるんだろうけど。
まぁ、そういう訳で前世のうろ覚えの知識で石鹸も作ろうと思っていた訳だけど、材料は揃えたけれどまだ作っていない。
取り敢えず灰汁を薄めて洗うだけで大丈夫かな?
洗濯で使うぐらいだからそれよりも水を多めに足して洗えば大丈夫な筈、、、。
バケツに入れた水に灰汁を少し入れて、自分の手をバケツに突っ込んでみる。肌がピリピリはしないから大丈夫だよね。
バケツに雑巾を入れて軽く絞ってから、『綺麗にな~れ。』と口にしながら倒れたままの魔獣を毛の流れにそって拭いていく。
それを何度か繰り返してから雑巾をバケツに入れるとバケツの水が黒っぽく薄く濁った。
「あ、やっぱり汚れだったんだ。」
そうと分かれば、水を取り換えながら魔獣を拭いていく。
「ん~、大きくて拭きにくい、、、。
背中まで手が届かない~。」
なんて言いながら背伸びをしながら拭いていたんだけれど、気付いたら背伸びをしなくても背中に手が届くようになってる。
「え?縮んだ?
水に濡れたから?
でも、小さい方が綺麗に拭きやすくて丁度いいや。」
なぁ~んてそのまま呑気に魔獣の体を拭いていたら、、、。
「嘘っ!仔犬だったの!?」
そうなんだよ。気付いたら大きかった魔獣は生まれたての人間の赤ちゃんぐらいになっていたの!
途中で『あれれっ?』、となって段々小さくなってきている事には気付いてた。
でも拭く度に小さくなっていくから、『どこまで小さくなるんだろう?』と気になり出しちゃって。
気付いたら仔犬サイズになっていたんだよ。薄汚れていた体も綺麗になって、白、というよりは白銀色?みたいな毛の色をした可愛いワンちゃんだった。
可愛い仔犬はずっと気を失ったままで、今は私が抱っこしている。
この仔犬に私は押し潰されそうになったのかぁ。
黒いモヤに影響されると、仔犬が熊みたいなサイズまで大きくなっちゃうなんて怖過ぎるよ~。
ーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み下さりありがとうございます。
かなり久しぶりの更新になってしまいました。
お気に入りを外さないで更新を待っていてくれた皆様ありがとうございます。
これからも不定期投稿にとはなりますが、一週間に一回、若しくは二回の投稿目指して頑張ります。
因みに自分が聖女だと自覚のない主人公はあくまで生活魔法を使っている気でいますが、彼女が出した水は聖水だしクリーン(浄化)ではなく聖魔法の浄化で黒いモヤを消しちゃってます。
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