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【 番外編 】ざまぁ、な話。その後の話。
王太子アレクシス 〜 愛しい人 〜
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彼女がこの世界に戻ってきて数日が過ぎた。
カイウスが仕出かした聖女召喚の後始末や降って湧いた王太子の婚約者候補に、あの日、謁見の間に居合わせなかった大臣たちの対応など通常の執務も含め、慌ただしい日々を送っていた。
お陰で聖女サーヤ殿との時間も取る事が出来ず、私の眼光はいつも以上に鋭くなっていたらしい。
『日程を調整しましたので、明日、クリス様とのお茶会のお時間を設けさせて頂きました。
クリス様には既に了承の言葉を頂いております。』
私の心境を察した側近の一人が青い顔をしながら告げてきた。
彼女との初めてのお茶会!
・・・その夜は楽しみすぎて眠れなかった。
『ヒィッ!目が血走っているぅ!!』
怯えたような侍従の言葉に姿見を見れば、瞳だけでなく白目も真っ赤になっていた。
流石に自分でも思った。
実は私は魔王だったのか!?
勿論、そんな事は無い訳だが、、、。
うん、姿見に映った姿はキラキラしい王子様、に見えないな、、、。
侍従がメイドに蒸しタオルを持ってこさせ、目を閉じた瞼の上から温かいタオルをあててくれたお陰で、なんとか魔王から人に戻れたようだ。
いや、元々人ではあるのだ。改めなくても私は人だ。この国の王子でもある。それなのにっ!
今日は愛しい人との初めてのお茶会なのだ。少しでも良い印象を持って貰いたい。婚約者候補ではなく、彼女を早く婚約者にしたい!何なら即花嫁になって私の隣で微笑んでいて欲しい!
そんな事を考えていたら、
「殿下~!また、目がっ!目が血走って!目が真っ赤に染まってしまいますぅ~。」
侍従に半泣きされて叫ばれた。
何故だっ!?
目を血走らせないように気をつけながら、王太子の仕事と、最近更に多く寄せられてくる同じ内容の各地の陳情書に目を通し仕事を終わらせる。
待ち遠しい彼女とのお茶会の時間が近づき、そろそろガゼボのある庭園へと向かい始めると少しの違和感を感じた。
・・・居る、のか?
私は僅かだが" 穢れ "の気配を感じる事が出来る。それは他国ではあるが、聖女の血筋の家系である母譲りのものと言っていいだろう。
王妃も聖魔法も光魔法も持ってはいないが、僅かに巫女と同じような力を持っている。偶に予言めいた言葉を発したり凶事を回避するような勘を働かせたりする。
そして" 穢れ "のようなよくないモノにも敏感だった。
それ故、この半年、体調を崩しがちになり、近頃は住まいの白銀宮から出る事が出来なくなってきていた。
彼女は聖女サーヤだ。それは間違いないハズだ。だが、、、。
確信はあっても、彼女自身がそうと明かしてはいない状況では、今の状況は危険かもしれない。
小走りに彼女が待つガゼボへと急いで向かってみればー。
黒いモヤへと急速に変化しようとしているそれにまだ誰も気付いてはいない。侍女も護衛もそれに背を向けている状態だからだ。
護衛たちの間から見える彼女の横顔には焦りも怯えも見られない。
まだそれに気付いていないのか!?
彼女に迫る危険にいよいよ駆け出そうとした時、彼女の左手が滑らかで優雅な動きをした。そして美しい白い指が動いた瞬間、それが白く光って消えたのだ!
浄化だ!
護衛たちの数歩後ろへと迫っていたそれは、彼女の美しい動作一つでアッサリと消えた。
あぁ、やはり貴女はー。
「あぁ、やはり聖女サーヤだったんだね。」
私の口から小さく漏れた言葉は、その場に居た者たちにも聞こえてはいたようで、寸前まで私に気付かなかった事に動揺していた。
だが、私のその言葉の意味に気付いたのは、大きく目を見開いて私を凝視している彼女だけだ。
お互いに見つめ合い、そして顔を真っ赤にして固まっている彼女がこの上もなく可愛くて愛しい。
これはもう婚約者候補ではなく、婚約者に決定だろう!!
こんなに真っ赤になって私を見つめているのだからなっ。
彼女がは自身の事を聖女サーヤだと明かしてはいない。まだ他の者たちには彼女の正体を明かさぬ方が良いかと、テーブルに向かい合う私たちの声が聞こえない場所まで私の護衛たちも下がらせる。
まだ顔を真っ赤にしながらソワソワとする彼女を見つめ続けるのも至福のひと時ではあるが、婚約を先に進めなければいけない。
「やはり貴女は聖女サーヤだったんだな。」
私の言葉に彼女が固まる。
可愛い。
我が最高の人生の始まりだ!
何故か彼女は俯いたままで周囲の地面をキョロキョロと見ているが、真っ赤だった彼女の顔が次第に青褪めていく。やがて何か重大な決心をしたかのような表情で、顔を上げて彷徨わせていた視線を真っ直ぐに私へと向けた。
あぁ、愛しい私の婚約者が目の前に。
はっ!?
もしかして、今かっ!
今がプロポーズのタイミングなのか!?
「サーヤ、、、いや、今はクリスだったね。仮初めの候補者などではなく、本当の僕の婚約者となって欲しい。」
私の突然の言葉にまたもや固まる愛らしい彼女の姿に心が浮き立つ。
「クリス、愛している。どうか私と結婚して下さい。」
気付けば自然と彼女の目の前まで来て跪いて手を差し出していた。
私の差し出した手に、直ぐに可愛らしい彼女の小さな手が置かれた。
ー 私の居場所は貴方の手の中です。 ー
とでも主張するように。
「ありがとうっ、クリス!一生、君の側から離れないよ。」
手の中と言わずに、私の腕の中でも胸でも、私の全てが貴女の居場所だ!!
気付いたら彼女を引き寄せ抱きしめていた。
このまま至福の時が続く筈だった。彼女のあの言葉を聞くまでは。
彼女が聖女サーヤだった、と分かったなら今直ぐにでも国王のところに行って、彼女を正式な私の婚約者と認めさせたかった。
だが、急展開すぎるこの状態に心を落ち着けたい、と彼女に言われ、当初の予定通り二人でお茶をする事にした。お茶の後で正式な婚約者にする事を言えばいいだけの事だからな。
「クリス、貴女がこの世界へと召喚された時に着ていたドレスだが、貴女にとてもよく似合っていた。
確か貴女の居た世界ではあのようなドレスは普段着ではない、と以前に言っていたような気がしたが違っただろうか?」
寡黙、と他人から言われる事の多い私にしては素晴らしい質問だったのではなかろうか?
彼女の姿を褒めながらも、会話の糸口をしっかりと提示したのだからな。
だがしかし、彼女の返答は予想外どころか、私の浮き足立っていた心を一瞬にして凍りつかせるものだった。
「あっ!あ~、、、。アレは普段着、では無いですね。特別な日に着るドレスというか、、、。
実は結婚式の最中に召喚されたんですよね、私。」
眉をへにゃりと下げて苦笑する彼女も可愛い。
ちょっと困ったような表情もなんとも愛らしい。
・・・・・。
・・・・・・・・・。
で?
誰の結婚式、だとぉ!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み下さりありがとうございます。
「いいね」エールでの応援もありがとうございます。
長くなったので、二話に分けて投稿予定です。
こちらの話は『私の秘密がバレた日』、『王太子婚約者になった日』の話も含めていて、実はアレクシス側からだとこんな事を考えていた、というような部分も書いています。
書けば書くほど本編のイメージがぶち壊れていくアレクシスですが、本編の時は猫を被っていたというか、素が出ていなかっただけです。(あまり出番もありませんでしたしね。)
カイウスが仕出かした聖女召喚の後始末や降って湧いた王太子の婚約者候補に、あの日、謁見の間に居合わせなかった大臣たちの対応など通常の執務も含め、慌ただしい日々を送っていた。
お陰で聖女サーヤ殿との時間も取る事が出来ず、私の眼光はいつも以上に鋭くなっていたらしい。
『日程を調整しましたので、明日、クリス様とのお茶会のお時間を設けさせて頂きました。
クリス様には既に了承の言葉を頂いております。』
私の心境を察した側近の一人が青い顔をしながら告げてきた。
彼女との初めてのお茶会!
・・・その夜は楽しみすぎて眠れなかった。
『ヒィッ!目が血走っているぅ!!』
怯えたような侍従の言葉に姿見を見れば、瞳だけでなく白目も真っ赤になっていた。
流石に自分でも思った。
実は私は魔王だったのか!?
勿論、そんな事は無い訳だが、、、。
うん、姿見に映った姿はキラキラしい王子様、に見えないな、、、。
侍従がメイドに蒸しタオルを持ってこさせ、目を閉じた瞼の上から温かいタオルをあててくれたお陰で、なんとか魔王から人に戻れたようだ。
いや、元々人ではあるのだ。改めなくても私は人だ。この国の王子でもある。それなのにっ!
今日は愛しい人との初めてのお茶会なのだ。少しでも良い印象を持って貰いたい。婚約者候補ではなく、彼女を早く婚約者にしたい!何なら即花嫁になって私の隣で微笑んでいて欲しい!
そんな事を考えていたら、
「殿下~!また、目がっ!目が血走って!目が真っ赤に染まってしまいますぅ~。」
侍従に半泣きされて叫ばれた。
何故だっ!?
目を血走らせないように気をつけながら、王太子の仕事と、最近更に多く寄せられてくる同じ内容の各地の陳情書に目を通し仕事を終わらせる。
待ち遠しい彼女とのお茶会の時間が近づき、そろそろガゼボのある庭園へと向かい始めると少しの違和感を感じた。
・・・居る、のか?
私は僅かだが" 穢れ "の気配を感じる事が出来る。それは他国ではあるが、聖女の血筋の家系である母譲りのものと言っていいだろう。
王妃も聖魔法も光魔法も持ってはいないが、僅かに巫女と同じような力を持っている。偶に予言めいた言葉を発したり凶事を回避するような勘を働かせたりする。
そして" 穢れ "のようなよくないモノにも敏感だった。
それ故、この半年、体調を崩しがちになり、近頃は住まいの白銀宮から出る事が出来なくなってきていた。
彼女は聖女サーヤだ。それは間違いないハズだ。だが、、、。
確信はあっても、彼女自身がそうと明かしてはいない状況では、今の状況は危険かもしれない。
小走りに彼女が待つガゼボへと急いで向かってみればー。
黒いモヤへと急速に変化しようとしているそれにまだ誰も気付いてはいない。侍女も護衛もそれに背を向けている状態だからだ。
護衛たちの間から見える彼女の横顔には焦りも怯えも見られない。
まだそれに気付いていないのか!?
彼女に迫る危険にいよいよ駆け出そうとした時、彼女の左手が滑らかで優雅な動きをした。そして美しい白い指が動いた瞬間、それが白く光って消えたのだ!
浄化だ!
護衛たちの数歩後ろへと迫っていたそれは、彼女の美しい動作一つでアッサリと消えた。
あぁ、やはり貴女はー。
「あぁ、やはり聖女サーヤだったんだね。」
私の口から小さく漏れた言葉は、その場に居た者たちにも聞こえてはいたようで、寸前まで私に気付かなかった事に動揺していた。
だが、私のその言葉の意味に気付いたのは、大きく目を見開いて私を凝視している彼女だけだ。
お互いに見つめ合い、そして顔を真っ赤にして固まっている彼女がこの上もなく可愛くて愛しい。
これはもう婚約者候補ではなく、婚約者に決定だろう!!
こんなに真っ赤になって私を見つめているのだからなっ。
彼女がは自身の事を聖女サーヤだと明かしてはいない。まだ他の者たちには彼女の正体を明かさぬ方が良いかと、テーブルに向かい合う私たちの声が聞こえない場所まで私の護衛たちも下がらせる。
まだ顔を真っ赤にしながらソワソワとする彼女を見つめ続けるのも至福のひと時ではあるが、婚約を先に進めなければいけない。
「やはり貴女は聖女サーヤだったんだな。」
私の言葉に彼女が固まる。
可愛い。
我が最高の人生の始まりだ!
何故か彼女は俯いたままで周囲の地面をキョロキョロと見ているが、真っ赤だった彼女の顔が次第に青褪めていく。やがて何か重大な決心をしたかのような表情で、顔を上げて彷徨わせていた視線を真っ直ぐに私へと向けた。
あぁ、愛しい私の婚約者が目の前に。
はっ!?
もしかして、今かっ!
今がプロポーズのタイミングなのか!?
「サーヤ、、、いや、今はクリスだったね。仮初めの候補者などではなく、本当の僕の婚約者となって欲しい。」
私の突然の言葉にまたもや固まる愛らしい彼女の姿に心が浮き立つ。
「クリス、愛している。どうか私と結婚して下さい。」
気付けば自然と彼女の目の前まで来て跪いて手を差し出していた。
私の差し出した手に、直ぐに可愛らしい彼女の小さな手が置かれた。
ー 私の居場所は貴方の手の中です。 ー
とでも主張するように。
「ありがとうっ、クリス!一生、君の側から離れないよ。」
手の中と言わずに、私の腕の中でも胸でも、私の全てが貴女の居場所だ!!
気付いたら彼女を引き寄せ抱きしめていた。
このまま至福の時が続く筈だった。彼女のあの言葉を聞くまでは。
彼女が聖女サーヤだった、と分かったなら今直ぐにでも国王のところに行って、彼女を正式な私の婚約者と認めさせたかった。
だが、急展開すぎるこの状態に心を落ち着けたい、と彼女に言われ、当初の予定通り二人でお茶をする事にした。お茶の後で正式な婚約者にする事を言えばいいだけの事だからな。
「クリス、貴女がこの世界へと召喚された時に着ていたドレスだが、貴女にとてもよく似合っていた。
確か貴女の居た世界ではあのようなドレスは普段着ではない、と以前に言っていたような気がしたが違っただろうか?」
寡黙、と他人から言われる事の多い私にしては素晴らしい質問だったのではなかろうか?
彼女の姿を褒めながらも、会話の糸口をしっかりと提示したのだからな。
だがしかし、彼女の返答は予想外どころか、私の浮き足立っていた心を一瞬にして凍りつかせるものだった。
「あっ!あ~、、、。アレは普段着、では無いですね。特別な日に着るドレスというか、、、。
実は結婚式の最中に召喚されたんですよね、私。」
眉をへにゃりと下げて苦笑する彼女も可愛い。
ちょっと困ったような表情もなんとも愛らしい。
・・・・・。
・・・・・・・・・。
で?
誰の結婚式、だとぉ!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み下さりありがとうございます。
「いいね」エールでの応援もありがとうございます。
長くなったので、二話に分けて投稿予定です。
こちらの話は『私の秘密がバレた日』、『王太子婚約者になった日』の話も含めていて、実はアレクシス側からだとこんな事を考えていた、というような部分も書いています。
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