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第二章
抵抗
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ミカエラは、青褪め視線を外す。すると、その態度が気に入らなかったのか、普段とは違う低い声でフレッドが話しかける。
「ミア? 何で私から目を逸らす? こっちを見ろ。」
「お…お兄様…近い…です…離して…っ。」
ぐぐっと手に力を込め、離れようとするが、フレッドはビクともしない。
私、こんなに力がなかったの?!
隣国へ行く準備の一環で、1人で対処出来る様に長い間剣術の訓練もしていた。最強とまではいかなくても、そこそこの男性なら打ち負かすことが出来る程上達していた。なのにクラウド、エレン、さらにはフレッドにも抵抗しても全く歯が立たない現実に悲しくなっていく。そんな気持ちを知ってか知らずか、フッと笑う声がする。
ミカエラは、少しムッとし、フレッドを睨みつける。
「フレッドお兄様。 笑うなんて酷いです。 私はもぅ小さな妹ではありませんっ。 お退きくださいっ」
精一杯強がって兄と壁の間を抜け出そうと試みるが、フレッドはそれを許さない。両手首を掴み、片手で一つに纏めると、壁に押し付け更に拘束する。
「なっ…?! フレッドお兄様っ! 離してっ…!」
だんだんとフレッドの顔が近づいてくる。
これはダメっ…
近づいてくる顔を避ける様に横へ顔を背けるが、空いている片手でまた顎を掴まれ、唇を奪われる。
「んんっ…」
唇にフレッドの舌がチロチロと中に侵入しようと動いているが、何とか舌は入れられないように口を閉じ、力を込める。
フレッドは、ミカエラの小さな抵抗に気持ちが高揚しつつ、自虐心がくすぐられる。興奮を抑えつつ、顎を支えていた手を胸に這わす。
声が出そうになるが、拘束されている両手に力を入れて、なんとかしようと足掻く。
「んんっ…ん…ん゛ん゛っ…」
口で息も出来ず、胸をイジられ抵抗する力が自然と弱くなっていく。
「凄まじい抵抗だな。 これだけイジって声を出さずにいられることも見事だ。 ではこちらはどうかな?」
スッと脚の方へ手を伸ばされる。スカートが一部捲られ、誰も触れたことがない太ももを弄る。
ピクッと身体は反応してしまうが、ここまで来たら意地だと言わんばかりに口を開かず、必死に羞恥に耐える。目には涙を溜めて、キッとフレッドを睨み続ける。
「あぁ。 ミア。 その顔は頂けない。 私の性癖を知ってか知らずか…。 そんな顔をされても興奮してしまうだけだ。 もしかしてわざとかな?」
そんな性癖なんて知らないっ!
言いたくても言えない。
叫びたいのに叫べない。
ただただ睨みつけるのみで抗議する。
すると、フレッドは下半身にゾクゾクっと波が押し寄せ、はぁ…と熱い吐息を漏らす。
「ミアが悪い。 もう少しイジらせてもらうね。」
そういうと、脚を撫でていた手が下着の中に侵入してくる。
ミカエラは、ギョッとし、足を閉じて何とか抵抗を試みる。
「ふふ。可愛いミア。 ほら、足の力を抜いて?」
足を閉じているのに、フレッドの力が強く、下の蕾に指が届く。
カリッと弄ると、流石にミカエラは耐えられず、声を上げてしまった。
「あぁっ!」
その瞬間を逃すまいと、すぐさまフレッドが唇を深く塞ぎにやってくる。待ってましたと言わんばかりにフレッドの舌がミカエラの口内を犯す。歯茎をなぞり、舌と舌を絡め、時には吸い上げ、生唾を行き来させ混ぜ合わせると、口の中の液体はもうどちらのものか分からない。
じゅっ…ぐぢゅ…んは…っ
余りの激しさに、ミカエラは足に力が入らず、ガクガクと震える。両手を壁に押さえつけられているから立てているようなもので、解放されれば腰から崩れ落ちてしまいそうだった。
「ミア? 何で私から目を逸らす? こっちを見ろ。」
「お…お兄様…近い…です…離して…っ。」
ぐぐっと手に力を込め、離れようとするが、フレッドはビクともしない。
私、こんなに力がなかったの?!
隣国へ行く準備の一環で、1人で対処出来る様に長い間剣術の訓練もしていた。最強とまではいかなくても、そこそこの男性なら打ち負かすことが出来る程上達していた。なのにクラウド、エレン、さらにはフレッドにも抵抗しても全く歯が立たない現実に悲しくなっていく。そんな気持ちを知ってか知らずか、フッと笑う声がする。
ミカエラは、少しムッとし、フレッドを睨みつける。
「フレッドお兄様。 笑うなんて酷いです。 私はもぅ小さな妹ではありませんっ。 お退きくださいっ」
精一杯強がって兄と壁の間を抜け出そうと試みるが、フレッドはそれを許さない。両手首を掴み、片手で一つに纏めると、壁に押し付け更に拘束する。
「なっ…?! フレッドお兄様っ! 離してっ…!」
だんだんとフレッドの顔が近づいてくる。
これはダメっ…
近づいてくる顔を避ける様に横へ顔を背けるが、空いている片手でまた顎を掴まれ、唇を奪われる。
「んんっ…」
唇にフレッドの舌がチロチロと中に侵入しようと動いているが、何とか舌は入れられないように口を閉じ、力を込める。
フレッドは、ミカエラの小さな抵抗に気持ちが高揚しつつ、自虐心がくすぐられる。興奮を抑えつつ、顎を支えていた手を胸に這わす。
声が出そうになるが、拘束されている両手に力を入れて、なんとかしようと足掻く。
「んんっ…ん…ん゛ん゛っ…」
口で息も出来ず、胸をイジられ抵抗する力が自然と弱くなっていく。
「凄まじい抵抗だな。 これだけイジって声を出さずにいられることも見事だ。 ではこちらはどうかな?」
スッと脚の方へ手を伸ばされる。スカートが一部捲られ、誰も触れたことがない太ももを弄る。
ピクッと身体は反応してしまうが、ここまで来たら意地だと言わんばかりに口を開かず、必死に羞恥に耐える。目には涙を溜めて、キッとフレッドを睨み続ける。
「あぁ。 ミア。 その顔は頂けない。 私の性癖を知ってか知らずか…。 そんな顔をされても興奮してしまうだけだ。 もしかしてわざとかな?」
そんな性癖なんて知らないっ!
言いたくても言えない。
叫びたいのに叫べない。
ただただ睨みつけるのみで抗議する。
すると、フレッドは下半身にゾクゾクっと波が押し寄せ、はぁ…と熱い吐息を漏らす。
「ミアが悪い。 もう少しイジらせてもらうね。」
そういうと、脚を撫でていた手が下着の中に侵入してくる。
ミカエラは、ギョッとし、足を閉じて何とか抵抗を試みる。
「ふふ。可愛いミア。 ほら、足の力を抜いて?」
足を閉じているのに、フレッドの力が強く、下の蕾に指が届く。
カリッと弄ると、流石にミカエラは耐えられず、声を上げてしまった。
「あぁっ!」
その瞬間を逃すまいと、すぐさまフレッドが唇を深く塞ぎにやってくる。待ってましたと言わんばかりにフレッドの舌がミカエラの口内を犯す。歯茎をなぞり、舌と舌を絡め、時には吸い上げ、生唾を行き来させ混ぜ合わせると、口の中の液体はもうどちらのものか分からない。
じゅっ…ぐぢゅ…んは…っ
余りの激しさに、ミカエラは足に力が入らず、ガクガクと震える。両手を壁に押さえつけられているから立てているようなもので、解放されれば腰から崩れ落ちてしまいそうだった。
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