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翌日。放課後が訪れるまで、直は何度もスマートフォンや腕時計で時間を確認していた。授業内容も頭をするりと抜けていくし、昼休みもぼうっとしていた。直は、ただ時がたつのを待っていた。
真と落ち合ってやってきたのは、夏休みにきた海と空の見える広い公園。芝生の上にひざをかかえて座りこんでいる直の隣で、真は旅客機が彼方へ遠ざかっていくのを眺めていた。
直は、話を切りだした。
「ねぇ。私たちって、まだ付き合ってないんだよね?」
彼女の質問にぴくりと眉を動かした真は、そっと顔を横にむけた。
「そうだね」
「高校卒業したら……『付き合ってる』っていっていいんだよね?」
いいんだよね。と、二度も確認する彼女に、真は「急にどうしたんだよ」と訊く。
「昨日、英語の先生にほめられた。ほとんどパーフェクトって。夏休みにがんばったんだねって」
「そう。よかったね」
「真が私によくしてくれるのは、どうして?」
「さぁ。別に『よくしてる』なんて考えてないよ。普通に接してるだけ」
「私のこと、好きだっていったよね?」
真は、直の顔色を見返した。直は気難しくて、目元が少し力んでいる。
直の問いに、真は返事をしない。真は、ただ黙って直の瞳をじっと見ている。
「ねぇ、好きっていってくれたのに。ハートのエースをくれたのに。どうして、私たちは恋人じゃないの?」
声を震わせた直は、真の黒目をにらみつけた。しかし、彼が眉ひとつ動かさなかったので、かえって動揺してしまった。
「ごめんなさい」といって下をむく。
「私、おかしいよね。なにしてるんだろう。こんなこというつもりじゃなかったの。ごめんね」と声を落とした直は、自嘲的に前髪をさわった。爪をたてるように手をふるわせて頭を触る。真下をむくと、赤いリボンに気がついた。真に会う前に取るつもりだったのに。忘れてしまった。
「そうだね。なにがいいたいのか、さっぱりわからない。でも、君はおかしくないよ。ちっとも」
ようやく真は言葉を返した。彼の優しい声がひどく傷心にしみるので、直は眉間がいびつになった。奥歯をかんで、つかんでいたリボンを無理矢理ひっぱり、クリップに手をかけてはずすとそれを投げた。
「私は、ずっとその赤いリボンがきらいだった。制服がきらいだった。学校がきらいだった。先生もきらい。みんなきらい。でも、一番私自身がきらい。自分のことがだいっきらい!!」
そういって両手で顔をおさえた。直の細い指の隙間から、涙がこぼれている。肩を微動させて背中を丸めた。
「音也がいってた『直は、制服が一番似合うね』って……彼には、ずっといえなかった。なにひとつも」
真は、芝生の上にまるで捨てられた緋色のリボンをじっと見た。静かな動作でそれを拾いあげて汚れをはたいた。
「直がいま身を置いている世界は、とても小さくて窮屈なんだね。でも、ずっとそこに、いつづけるわけじゃない。もっと広い世界に出ていけるってことを知ってるでしょ。そのためにいま、がんばってるんでしょ」
うん、と直は声を出さないでうなずいた。
「大丈夫。直は直のままでいればいい。それだけが、君の苦しみを乗りこえる唯一の方法だよ。誰も君に道を与えてあげられないし、そうするべきじゃないんだから」
もう一度、うん、と直はうなずいた。
「直」と真が呼んだ。しかし直は背中を丸めたまま返事をしない。
「直」
二回目で、やっと少し彼女は顔を彼に向けた。
真の銀色の髪は、西日に照らされて黄金色にわずかな輝きを放っていた。泣き腫らした自分の顔は、きっと醜いだろう。そう直は思ったので、真の美しい前髪から視線を逸らした。
「真は、私なんかのどこが好きなの?」
芝生をぼんやり眺めて直は訊いた。
「君は、僕の鏡なんだよ。光で、希望なんだよ」
そういわれた直は、そっと顔をあげた。視線の先で、真の黒目はじっと自分を見つめて動かなかった。
お互いの瞳の奥へ気持ちを交差させ合う。真の瞳には自分が映りこんでいた。
まるでにらめっこするように、顔と顔を接近させると息ぴったりにふたりで破顔した。あうんの呼吸で笑ったふたりは、おでこがぶつかった。それでもっと滑稽な気分になった直は、クスッと笑った。
「まったく。落ちこんでるかと思ったら急に怒りだして。泣きだしたかと思えば笑って。直はなんか忙しいね」
真は水平線を見ながら話した。
「直は、素直だ。まじめで真っ直ぐだ。猪突猛進さがたまに見てて心配になるけど。まぁ、意外に気も強いしね」
「意外にってなに」
「『好きかどうか』って、言い換えたら気が合うかどうかだよね」
「真は、私が無性愛者じゃなかったら、私を好きにならなかった?」
「……そうかもね」
偽らずに答えてくれたが、直は再び肩を落とした。それはあまり聞きたくない返事だった。
「『そんなこと関係ない』って、いってほしかったでしょ?」
真は軽い口調でいった。
「でも直だってそうなんじゃないの。はじめて会話した日、『性愛に関心が無い』と僕がいったとき、君はなんていった?」
「『うれしい』っていった……」
直は、不満足そうに少し頬をふくらませた。それを見た真は、ふっと笑った。
「まぁ、でも性的指向の一致はきっかけにすぎないから。同じ無性愛者でも気が合わない人間とは付き合えないよ」
真は、右手に持っていた赤いリボンを直に差しだした。
「それに、どちらかというと。性愛を抱かない直が好きというより、僕は日向直という人間に興味をもったし、そのままの君に惹かれてるんだよ」
その言葉は率直にうれしかった。けれども、なんと言葉を返そうか浮かばない。直は、ただ黙ってリボンを受けとった。
「ねぇ。それで直は、僕のどこがそんなに好きなわけ?」
さりげなくたずねた真だったが、直が「ぜんぶ!」とすぐ答えたので眉を下げた。
「ぜんぶ! はぁ、もうちょっと知的な答えないのか」
「だって真実だから。好きなのに理由なんてないよ。私が性愛を抱かないことに理由がないのと同じ。私の意志と無関係に好きって心がさけぶんだよ」
「なるほど」と真は、口元を引いて頬がゆるんだ。
ちょうどその瞬間、直は「あぁぁ~!!」と張り裂けるほどの声をあげた。
「おい、なんだよっ」
「あぁ、すっきりした」
そういって直は、すとんと肩を落とした。
真は仕切りなおす。
「すっきりしたならなにより。それで結局、今日の話ってなんだったわけ?」
「もう話した」
「えぇっそうなの?」
うん、と相づちを打つ。すると直の腹部中央から、ぐうっと高音域の音がした。すかさず腹部をおさえて隠そうとした直だったが、ごまかせなかった。
「ねぇ、まさかと思うけど。今日、ちゃんと弁当食べたよね?」
「……まだです」
「はぁ。なぜ?」
「気分が暗くて。ぼうっとしてたら、お昼休み終わってました」
その答えを受けとった真は、「ほら、持ってたらだしなよ」といった。
直は、リュックから弁当を取りだす。紫色の風呂敷を太ももの上にのせた。
「いいの、食べても?」
「というか。ちゃんと食べてください」
あきれている真に促され、直は風呂敷を開いた。本日は、おにぎり二個とおかずの入った弁当箱。ところが、彼の横でひとり弁当を食すことに気が引けて蓋を開けられない。
「ねぇ、一緒に食べてほしいっていったら、だめ?」
「はぁ!?」と真は稲妻のような一瞥をむける。
「そうだよねっ。ごめん、でもね……」と直は地団駄をふむ。
「仕方ないな。でも明日からはもう弁当ミスるなよ。食べなきゃなんもできないよ」
「ありがとう。あぁっ! でもやっぱり箸が一膳しかないから。むりだぁ」
「なんなんだよ、もう」
「だって、真はいやでしょう?」
「ストローとかスプーンじゃないなら、箸の先うまく使ってなんとかなるでしょ」
「そっか。そうだね」といって直は、卵焼きを箸でもちあげた。
真の顔に運んで「はい」と差しだす。彼は、箸の先に触れないように、卵焼きだけに食いついた。真に呼応して直が箸先をそっとはなす。
「なにこれ。また進化した?」
「チーズ入りだよ」
「あーあ。おにぎり変な形になってる」
「ねぇ、真はシャケと昆布どっちが好き?」
「シャケ」
「あっ、でもどっちがシャケかわからないよ」
「もういいよ、どっちでも」
弁当を食べるとき、直の涙はもうでてこなかった。真が横に並んでいてくれる。それは、彼女にとって揺るぎない支えだった。
真と落ち合ってやってきたのは、夏休みにきた海と空の見える広い公園。芝生の上にひざをかかえて座りこんでいる直の隣で、真は旅客機が彼方へ遠ざかっていくのを眺めていた。
直は、話を切りだした。
「ねぇ。私たちって、まだ付き合ってないんだよね?」
彼女の質問にぴくりと眉を動かした真は、そっと顔を横にむけた。
「そうだね」
「高校卒業したら……『付き合ってる』っていっていいんだよね?」
いいんだよね。と、二度も確認する彼女に、真は「急にどうしたんだよ」と訊く。
「昨日、英語の先生にほめられた。ほとんどパーフェクトって。夏休みにがんばったんだねって」
「そう。よかったね」
「真が私によくしてくれるのは、どうして?」
「さぁ。別に『よくしてる』なんて考えてないよ。普通に接してるだけ」
「私のこと、好きだっていったよね?」
真は、直の顔色を見返した。直は気難しくて、目元が少し力んでいる。
直の問いに、真は返事をしない。真は、ただ黙って直の瞳をじっと見ている。
「ねぇ、好きっていってくれたのに。ハートのエースをくれたのに。どうして、私たちは恋人じゃないの?」
声を震わせた直は、真の黒目をにらみつけた。しかし、彼が眉ひとつ動かさなかったので、かえって動揺してしまった。
「ごめんなさい」といって下をむく。
「私、おかしいよね。なにしてるんだろう。こんなこというつもりじゃなかったの。ごめんね」と声を落とした直は、自嘲的に前髪をさわった。爪をたてるように手をふるわせて頭を触る。真下をむくと、赤いリボンに気がついた。真に会う前に取るつもりだったのに。忘れてしまった。
「そうだね。なにがいいたいのか、さっぱりわからない。でも、君はおかしくないよ。ちっとも」
ようやく真は言葉を返した。彼の優しい声がひどく傷心にしみるので、直は眉間がいびつになった。奥歯をかんで、つかんでいたリボンを無理矢理ひっぱり、クリップに手をかけてはずすとそれを投げた。
「私は、ずっとその赤いリボンがきらいだった。制服がきらいだった。学校がきらいだった。先生もきらい。みんなきらい。でも、一番私自身がきらい。自分のことがだいっきらい!!」
そういって両手で顔をおさえた。直の細い指の隙間から、涙がこぼれている。肩を微動させて背中を丸めた。
「音也がいってた『直は、制服が一番似合うね』って……彼には、ずっといえなかった。なにひとつも」
真は、芝生の上にまるで捨てられた緋色のリボンをじっと見た。静かな動作でそれを拾いあげて汚れをはたいた。
「直がいま身を置いている世界は、とても小さくて窮屈なんだね。でも、ずっとそこに、いつづけるわけじゃない。もっと広い世界に出ていけるってことを知ってるでしょ。そのためにいま、がんばってるんでしょ」
うん、と直は声を出さないでうなずいた。
「大丈夫。直は直のままでいればいい。それだけが、君の苦しみを乗りこえる唯一の方法だよ。誰も君に道を与えてあげられないし、そうするべきじゃないんだから」
もう一度、うん、と直はうなずいた。
「直」と真が呼んだ。しかし直は背中を丸めたまま返事をしない。
「直」
二回目で、やっと少し彼女は顔を彼に向けた。
真の銀色の髪は、西日に照らされて黄金色にわずかな輝きを放っていた。泣き腫らした自分の顔は、きっと醜いだろう。そう直は思ったので、真の美しい前髪から視線を逸らした。
「真は、私なんかのどこが好きなの?」
芝生をぼんやり眺めて直は訊いた。
「君は、僕の鏡なんだよ。光で、希望なんだよ」
そういわれた直は、そっと顔をあげた。視線の先で、真の黒目はじっと自分を見つめて動かなかった。
お互いの瞳の奥へ気持ちを交差させ合う。真の瞳には自分が映りこんでいた。
まるでにらめっこするように、顔と顔を接近させると息ぴったりにふたりで破顔した。あうんの呼吸で笑ったふたりは、おでこがぶつかった。それでもっと滑稽な気分になった直は、クスッと笑った。
「まったく。落ちこんでるかと思ったら急に怒りだして。泣きだしたかと思えば笑って。直はなんか忙しいね」
真は水平線を見ながら話した。
「直は、素直だ。まじめで真っ直ぐだ。猪突猛進さがたまに見てて心配になるけど。まぁ、意外に気も強いしね」
「意外にってなに」
「『好きかどうか』って、言い換えたら気が合うかどうかだよね」
「真は、私が無性愛者じゃなかったら、私を好きにならなかった?」
「……そうかもね」
偽らずに答えてくれたが、直は再び肩を落とした。それはあまり聞きたくない返事だった。
「『そんなこと関係ない』って、いってほしかったでしょ?」
真は軽い口調でいった。
「でも直だってそうなんじゃないの。はじめて会話した日、『性愛に関心が無い』と僕がいったとき、君はなんていった?」
「『うれしい』っていった……」
直は、不満足そうに少し頬をふくらませた。それを見た真は、ふっと笑った。
「まぁ、でも性的指向の一致はきっかけにすぎないから。同じ無性愛者でも気が合わない人間とは付き合えないよ」
真は、右手に持っていた赤いリボンを直に差しだした。
「それに、どちらかというと。性愛を抱かない直が好きというより、僕は日向直という人間に興味をもったし、そのままの君に惹かれてるんだよ」
その言葉は率直にうれしかった。けれども、なんと言葉を返そうか浮かばない。直は、ただ黙ってリボンを受けとった。
「ねぇ。それで直は、僕のどこがそんなに好きなわけ?」
さりげなくたずねた真だったが、直が「ぜんぶ!」とすぐ答えたので眉を下げた。
「ぜんぶ! はぁ、もうちょっと知的な答えないのか」
「だって真実だから。好きなのに理由なんてないよ。私が性愛を抱かないことに理由がないのと同じ。私の意志と無関係に好きって心がさけぶんだよ」
「なるほど」と真は、口元を引いて頬がゆるんだ。
ちょうどその瞬間、直は「あぁぁ~!!」と張り裂けるほどの声をあげた。
「おい、なんだよっ」
「あぁ、すっきりした」
そういって直は、すとんと肩を落とした。
真は仕切りなおす。
「すっきりしたならなにより。それで結局、今日の話ってなんだったわけ?」
「もう話した」
「えぇっそうなの?」
うん、と相づちを打つ。すると直の腹部中央から、ぐうっと高音域の音がした。すかさず腹部をおさえて隠そうとした直だったが、ごまかせなかった。
「ねぇ、まさかと思うけど。今日、ちゃんと弁当食べたよね?」
「……まだです」
「はぁ。なぜ?」
「気分が暗くて。ぼうっとしてたら、お昼休み終わってました」
その答えを受けとった真は、「ほら、持ってたらだしなよ」といった。
直は、リュックから弁当を取りだす。紫色の風呂敷を太ももの上にのせた。
「いいの、食べても?」
「というか。ちゃんと食べてください」
あきれている真に促され、直は風呂敷を開いた。本日は、おにぎり二個とおかずの入った弁当箱。ところが、彼の横でひとり弁当を食すことに気が引けて蓋を開けられない。
「ねぇ、一緒に食べてほしいっていったら、だめ?」
「はぁ!?」と真は稲妻のような一瞥をむける。
「そうだよねっ。ごめん、でもね……」と直は地団駄をふむ。
「仕方ないな。でも明日からはもう弁当ミスるなよ。食べなきゃなんもできないよ」
「ありがとう。あぁっ! でもやっぱり箸が一膳しかないから。むりだぁ」
「なんなんだよ、もう」
「だって、真はいやでしょう?」
「ストローとかスプーンじゃないなら、箸の先うまく使ってなんとかなるでしょ」
「そっか。そうだね」といって直は、卵焼きを箸でもちあげた。
真の顔に運んで「はい」と差しだす。彼は、箸の先に触れないように、卵焼きだけに食いついた。真に呼応して直が箸先をそっとはなす。
「なにこれ。また進化した?」
「チーズ入りだよ」
「あーあ。おにぎり変な形になってる」
「ねぇ、真はシャケと昆布どっちが好き?」
「シャケ」
「あっ、でもどっちがシャケかわからないよ」
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