恋と呼べなくても

Cahier

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 翌日の放課後。時刻は、午後十六時をすぎたばかり。制服姿で、再び大学へやってきた。今日は金曜日である。 

 丸汐の研究室をノックする。
「失礼します……」とドアの隙間から細い声を部屋へとふきこんだ。
 
「日向です」とドアノブを押した。
「来るんじゃないかと思っていましたよ」
「丸汐先生。いま、おじゃまでしょうか?」
「いえ。いったでしょう。オフィスアワーの範囲でしたらここは出入り自由ですよ。直ちゃん」 
 寛大な返事を受けとった直は、なぜかさびしげな顔で棒立ちしている。
「さて、なにがありましたか?」 
 心細そうな直の下がり眉は、丸汐の包容力を感じる声にさそわれてぴくりと動いた。泣きそうな顔で、彼女は唇を内側に巻きこんだ。

 ・・・

「フフ……なるほど。そのカウンセラーの先生は直ちゃんを性嫌悪の状態と誤解したのかもしれませんね。あまつさえ、思春期であることを加味して、性教育まがいの説教までうけちゃったわけですか。災難でしたね」 
 はい、どうぞ。と、丸汐はコーヒーを直に差しだした。
 耐熱紙コップから立ちのぼる湯気。そのとなりに置かれたカップには、マドラー、ミルク、シュガーが入っていた。

「『無性愛は、一時的な感情に過ぎない』ってはっきりいわれてしまいました」 
 ため息をもらしたあと、直は「いただきます」といって熱いコーヒーに息をかけた。丸汐は、座している回転式デスクチェアをゆらしている。
「ところで話の時間軸を少しさかのぼりますが。登校時に男子生徒からいわれたことについて、私から意見してもいいですか?」
「はい。ぜひお願いします」
「無性愛者は子供をもうけない、と断定するのは早合点です。むしろ、子供を持つことを望む無性愛のひとは多くいます」
「男子たちからいわれた時、ちょっと自分でも罪の意識を感じたんです。無性愛ってことは、子孫繁栄に従事しないってことになってしまう……と思ったんです」
「ふん、少子化の根源ね」
「そうなのかな。でも、そんなこというのは無性愛の人を傷つけると思うんです」
「子供をもつことを望む無性愛の人もいますし、子供を望まない無性愛ではない人もいます。直ちゃんは、どっちが多いと思いますか」
「えっと、どういうことですか?」
「人口における無性愛者の割合は、約一パーセントと推定されています。そして、肉体的な喜びや快感のためではなく、「子供がほしいから」という理由で行為する無性愛の当事者はたくさんいます。もちろん、パートナー同士の話し合いの上です。あるいは、養子をむかえるパターンもありますね」
「そう、なんですか」
「ところで性行為に従事しない人々は、非性愛者と呼ばれています」
「え、無性愛じゃなくて非性愛者?」
「個人的な信念や禁欲にもとづき、性欲があっても性交に従事しない人々、といえばいいでしょうか。海外では、非性愛(ノンセクシュアル)に性的指向は含意しないと考えるのが一般的です」
「海外と日本で違うんですか?」
「無性愛者は、かつて非性愛者のラベルを貼られていました。アクティビスト達のあいだでも言葉をめぐって対立がありましたが、現在では、無性愛は性的指向として、非性愛とは区別されています。しかし日本では、異性に恋愛感情を抱く無性愛者を非性愛者と呼ぶことがあります」
「じゃぁ、日本にいると私は非性愛者ってよばれる可能性もあるんですね」
「私としては、性的指向と恋愛的指向を分離しないまま、日本人が用いたものと推察しています。でも絶対的な決まりなんて存在しませんから、非性愛者という言葉が自分にあっていると思うならそれでもいいんです」

 直はリュックから本を一冊取り出した。一昨日もらった参考書は、早くもふせんでデコレーションされている。 
 するとドアがノックされた。丸汐は口元を引いて視線を移す。同時に入室してきたのは、真だった。


「ちょっと君。なにしてんの、もうほんとに最悪」
「あ、えっと。こんにちは」と、気まずそうに笑う直。
「なに、くつろいでるの?」
「きょう、金曜日だから。あと、ちょっと学校で色々あって」
「『学校で色々』……またそれか。つうか、雅だな」
 真は、直が金曜日と発言したことに眉を中央によせた。
「直ちゃん、スクールカウンセラーとバトルしてきたそうですよ」 
「カウンセラー?」
「無性愛について話した」
「なんでカウンセラーなんかにいった?」
「それは、あなたが『スクールカウンセラーのとこでもいけ』って」
「バカなのか。あれを額面通りに受け取るなんて。信じられない」
「だって……確かにそうだなーって。一応プロの心理師だし、無性愛についてわかってくれるかなって」
「無性愛って言葉を知ってたとしても、それを肯定しているとはかぎらない。無性愛が科学的な理屈でどうこう定義できない以上、『わかってもらえない』をまず大前提にすべきだ」
「……そっか。そうだよね」
 
「それで。大丈夫だったのか」
「え?」
「攻撃されたんだろ。君は、大丈夫だったのかってきいてるんだ」
「……あんまり。だから、ここに来た。金曜日だし」
「金曜日だからなんだ?」
「あなたに、会えるから」
 それを耳にした真はあきれ顔になってため息をつく。横で丸汐はクスクスと怪しい笑いを発している。

「ありがとう」
 直は上目で真にそういった。
「なにが」
「心配してくれて。ありがとう」
 
 真は直が手にした本に気がついた。

「それ、どうしたの?」
「このまえ、私があげましたよ」
「先生。いいんですか。彼女によけいなことを」
「よけいなことじゃない。私、ここを受験することにした。丸汐先生のところで、無性愛についてもっとちゃんと勉強したい」
 直の宣言を聞いた真は、開いた口がふさがらない。無垢な口調でかました決意表明は、丸汐さえも驚かせた。

「君、そもそも合格の見込みあるわけ?」
「それは、これからがんばるよ」
「論点先取じゃないか。ほんとにその気があるなら、もうここにくるな。さっさと勉強しろ。いいや、いっそ落ちればいい」
「ひっどい! ねぇ、この前から思ってたんだけど。どうして、そんなに冷たい言い方ばっかりするの?」
「冷たい? なんで君のために僕の心的パーソナルスペースを解放しないといけないんだよ」
「えっパーソナルスペースってなに?」
「いちいち、用語に反応するな!」

 ……ふん。と鼻で息をついた丸汐は、紙コップのコーヒーを飲みほした。ひょい、とゴミ箱へなげるとナイスシュート。真の背負ったリュックに目をやった。 

 パーソナル・スペースについて、口論を続けている直と真に水をさす。
「そういえば、夜部君は、知恵の輪をとくのはあきらめたんですね」 

 そう指摘をうけた真は、ぴしゃりと言動が静かになった。
 直の視線は、真と丸汐とを行ったり来たりする。

「知恵の輪?」と首をかしげる。

「夜部君のリュックについてるキーホルダーですよ。ちょうどあのころ、迷える羊だった夜部君に私があげたんですけどね」
「迷える羊?」

「そういえばあのときの夜部君、直ちゃんみたいでしたね」
 
「あのとき、『いまの君は、このがんじがらめの知恵の輪とおんなじです』って私がいったら、夜部君なんていい返したか覚えてます?」
「覚えてません」
「なんていったんですか?」と直。
「『僕、こういうふたつのなにかが絡み合ってるものって、だいっきらいです』て」
「うぅ。……わかる気がする」直は、ぼそっといった。
 
「これとれないんですよ。いらいらするし。そのまたうちやってみますよ。いまは、時間がないんです」
「あのう、先生。私、やってみてもいいですか」
「えぇ、どうぞ」 
 真の所有物について、なぜか丸汐に許可をとると、直は椅子から立ちあがった。リュックの横にぶらさがっている知恵の輪に、そっとふれた。
「おい、勝手に触るな。僕は、いつか取るつもりなんだから」
「えっ、そうなの?」
「そうだよ。だから、こうして持ってるんだろ」


「あの。私、どうしよう」

 
「ごめんなさい。はずしちゃった……」と直は真から後ずさる。
「ばかなっ!」 
 直が片手にもつリングは、まぎれもなく分裂した一方の輪っかである。
「ほおう」と丸汐は目を細くした。
「そんなばかな!」
「夜部くんが二回いいましたね」と丸汐がツッコむ。

「……ごめんね」
 直は、真へリングを差しだし、彼は受けとった。
「君は、とんだ惹起者だよ。なんてことしてくれたんだ」 
 きらりと閃《ひか》るリングを指でつまんで、真は茫然としている。

「そんなに、大切なことだったの。まさか、はずれると思わなくて。自分でもどうやってとったのか。ごめんなさい」
「まぁまぁ、夜部君。これも神の啓示と思って」
「神とか啓示とかって軽率に口にしないでください。哲学科のやつらにきかれたら、まためんどうなんだから」
「記念に食べますか、ケーキ」
「ちょっと。僕の話、きいてますか。支離滅裂なんですけど」

 真を黙殺して、デスクの引きだしをガラガラとひく丸汐。長方形の菓子箱を取りだした。それから、直の飲みかけのコーヒーの前へ置いた。

「しかも、ケーキじゃなくて、これカステラだし」 
 丸汐は、爪の先で包装紙をカリカリひっかいている。
「カステラは、スポンジケーキですよね。ね、直ちゃん?」
「は、はい」
「ケーキは、世界中の無性愛者のあいだで、象徴的なアイコンとしてしばしば使用されているんですよ」
「えぇっ、どういうことですかっ!?」 
 好奇心にかりたてられた直は、カステラの箱を開封する丸汐に近寄った。
「すなわち、無性愛の人々にとっては、他者とセックスを楽しむよりも、美味しいケーキを一緒に食べることのほうがよろこびなのです」
「先生、その話をしたかっただけですよね。だから、ケーキってこじつけたでしょう!」
「いいえ、私はたんに、おいしいケーキを所望したにすぎません」
「だからこれはカステラです。君も。なにメモとってんのさ」

 ほえ? っと直は、ノートから顔をあげた。真と目があった。すると彼女はくすくすと恥ずかしそうに小さく目元が笑った。

「なぜ笑う?」
「だっておかしくて。きのうとか、きょうとか、学校にいたときは、ずっと気持ちが張りつめてて。うまく笑えなくて……」

 最後のほうで、直の声はふやけた。彼女は、一筋涙を落とした。まぶたをこすった。
 
 すると、真がリングを机上に置いた。それは、直がキーホルダーからとった知恵の輪……。

「もっときな」
「え?」
「君が自分でやったんじゃないか。もっときな」
「いいの?」
「自分でとれなかったものを持っていたくないよ」
「夜部君、未練がましいのは身体に毒ですよ」
「ほんとよけいなお世話です!」
「直ちゃん、どうぞ。カステラです」
「先生、話ころころ変えないでくださいよ……。しかも、それ高いやつ」と、真は上等な厚紙の箱を指でさした。
「ふふ。ご明察。黒木君が、出張の長崎土産だと持ってきました」
「黒木さん、いつ戻ったんですか」
「今朝ですよ」
「……あのう、どちらさまですか」
 直は、遠慮がちにたずねた。
「助手。一応、まだ博士課程だけど。丸汐研のメンバーだよ」
 ふーん、とうなずいた直の目の前には、一切れのカステラ。懐紙の上にのせられていた。丸汐は、真の前にも同じものを置く。
「よかったですね。夜部君の好物ですね」
「え、そうなんですか」
「はい。カステラと卵焼きが好物です」
「先生。個人情報。勝手にしゃべらないで」
 直と丸汐が、黄金色のふんわりカステラを食しているのを見た真は、自らもほうばろうとする。
「あ、ちなみに。私、卵焼き得意です」
 直の不要な一言は、真の手を口の寸前でストップさせた。
「料理が好きで。お弁当もほとんど毎日作ってます。今年から受験生で、ちょっと手抜き弁当ですけど」 
 知らんこっちゃないよ。という感じで、真はいよいよカステラを口に入れようとした。
「夜部君も自分でつくればいいのに。卵焼き、ねぇ?」
 丸汐のなにげない発言で手が止まった真は一口目を食べそこねた。
「僕は、悠長に料理なんかしてる時間はないんです」
 きっぱり切り返す。 
 直が、ねぇねぇと注意を引いていう。
「今度、余分につくろっか? すぐできるんだよ」
「結構。というか、またここにくるつもりなの?」
「それは……私だって、迷惑かなとは思ってるよ」
「そうだ。迷惑だよ。部外者はくるな!」
「夜部君。部外者も歓迎するのが研究室の規範です」
「あぁ、そうですね、すみません。とにかくね!」
 一瞬だけ気が触れたようにうわずった真の声。彼は、持ち上げた肩をすとんと落としていった。
「これ、食べたいんですけど! いいですか!?」
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