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タイトルからお話を作る

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【登場キャラクター】

○ラノべえ:子供向けの教育番組に出てくるような謎生物。キレると凶暴になる。

○お兄さん:眼鏡をかけた一見好青年だが、こっそりエロ小説を書いている変態。ロリと妹とメイドが好きなペド野郎。



ラノべえ:お兄さん、お兄さん。今度はオリジナルのお話の書き方を教えてくれないかな?

お兄さん:そうだなあ。--パクればいいと思うよ(エヴァのシンジ風)。

--ドゴーーーン!!(100tハンマー)

お兄さん:……痛いじゃないか。

ラノべえ:また言ってんのかテメエ! 今度こそ殺してやる!

お兄さん:まあ、待つんだラノべえ。この世に完全オリジナルの作品があると思うかい?

ラノべえ:それはあるんじゃないかなあ。

お兄さん:僕はそうは思わない。お話を書くような人はお話を読むのも好きだろう?

ラノべえ:うん。それはそうだと思う。

お兄さん:と、言うことは必ず誰かが書いたお話の影響を受けているはずなんだ。

ラノべえ:うっ……だったら完全オリジナルの作品なんてないの?

お兄さん:それでいいんだよ。『創作とは模倣である』って言葉をどこかで見た覚えがある。誰かの書いた作品から新しい作品が生まれ、それが延々と続いていくんだ。

ラノべえ:うん……そうだね。

お兄さん:代わりと言っては何だけど、今日は“タイトルからお話を作る”と言うやり方を教えてあげよう。

ラノべえ:ええ!? そんなの無理だよ。お話も考えてないのにタイトルを付けるなんて。

お兄さん:かつてはそうだったろうね。ほんの少しでもいいからお話のイメージがないとタイトルなんか付けられないだろう。

お兄さん:ところが今はそうじゃないんだ。ランダムに言葉を選んでタイトルを付けてくれるというサイトがあるんだ。僕の知っているのは--


・小説タイトル生成器:https://tool.stabucky.com/convert/title_generator.htm

・診断メーカー:https://shindanmaker.com/

お兄さん:の2つだね。『診断メーカー』の方には色々タイトルを付けてくれるコンテンツがある。

お兄さん:で、『診断メーカー』の方の『今時風のラノベタイトルメーカー v8』ってのに作者のPN”junhon”を入れてみると--


期待の大型新人ラノベ作家、junhon先生のデビュー作、『腐ってる人な先輩はエロゲーライター』にご期待ください!


お兄さん:というタイトルを付けてくれた。

ラノべえ:へー、便利だね。

お兄さん:さすがにちょっと日本語がおかしいんで『腐ってる先輩はエロゲーライター』としようか。

ラノべえ:でも、どうやってお話を考えたらいいんだろう?

お兄さん:まず“先輩”の部分に着目してみようか。

ラノべえ:先輩がいるってことは後輩がいるってことだね。

お兄さん:そう、ここで登場キャラクターが一人決まったね。

ラノべえ:そうか! この後輩が主人公になるのかな?

お兄さん:その場合は主人公と言うより語り部といった立場になると思う。主人公はやっぱり先輩だろう。

ラノべえ:なるほど。

お兄さん:そして後輩は別に一人でなくてもいい。その場合は語り部じゃあなくてメインの脇役ということになる。

ラノべえ:うんうん。

お兄さん:さらにこの先輩と後輩が同性なのか異性なのか、男なのか女なのかでも話が違ってくるね。

ラノべえ:いろんなバリエーションができるね。

お兄さん:次に“エロゲーライター”と言う職業だ。あまり一般的じゃあないし、大っぴらに人に話せない感じだからそこからでもお話が生まれてくると思う。

ラノべえ:ドラマが生まれそうだね。

お兄さん:最後に“腐ってる先輩”だ。普通に考えれば腐女子ってことになるね。これで主人公の性別が決まる。

ラノべえ:すごい。どんどん設定ができてくるよ。

お兄さん:エロゲーと言えば美少女ゲームが思い浮かぶけれど、なんで腐女子なのに美少女ゲームのライターなんてやっているのか? そこもお話のポイントだね。

ラノべえ:嫌々やってそうだよね。

お兄さん:これがBLゲームなら嬉々としてやってるんだろうけれど、嫌々やってる方が面白そうだね。

ラノべえ:なんかこれだけでお話が作れそうな気になってきたよ。

お兄さん:さらに“腐ってる先輩”を物理的に腐っている--つまりゾンビにしてみたらどうだろう?

ラノべえ:それは怖いよ!

お兄さん:なんでゾンビが仕事をしているのか? とか、ゾンビを雇う会社ってなんだよ? とか、ゾンビが働く社会って世界観どうなっているの? とか色々アイディアが出そうだろう。

ラノべえ:面白いお話になりそうだね。

お兄さん:逆にその事に一切触れないというのもシュールで面白いかもしれない。

らのべえ:すごいよ! タイトルだけでこんなにお話の設定とかアイディアが浮かんでくるなんて!

お兄さん:こういうお題で考えてみるのもお話作りの修行になると思うよ。

ラノべえ:よーし、ボクも早速やってみるよ! 名前を入力して--


期待の大型新人ラノベ作家、ラノべえ先生のデビュー作、『Hなクラスメイトのメランコリー』にご期待ください!


ラノべえ・お兄さん:…………。

~幕~
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