記憶屋

卯月青澄

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「久しぶりね。ずっと来ないからどうしちゃったのかと思ってたの」

「私、ここにはよく来てたんですか?」

「そうよ、毎日面会に来て面会終了時間までいたじゃない」

「ですよね…」

「翔太くん、あなたが来なくなって元気がなかったの。きっと喜ぶと思うわ」

「だといいんですけど」

看護師さんの話から察するに、私は毎日病院に来ていた。

彼に会うために。
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