記憶屋

卯月青澄

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私は記憶箱を鞄にしまい帰ろうとした。

でも、ここがどこなのかわからなかった。

学校から家に帰る道にはこんな場所はない。

一体私は何しにこんな場所に来ているのだろうか?

それから私はGoogle Mapを頼りに駅に向かった。

家に着いたのは夜の10時を過ぎてしまった。

「ただいま~」

「おかえり。今日は遅かったのね?」

「何か道に迷っちゃったみたいなの」

「そうなの? 夜遅いんだから気を付けてよ」

「わかってる」
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