記憶屋

卯月青澄

文字の大きさ
上 下
100 / 149

100

しおりを挟む
「そんな…」

「あの子には、もう会わない方がいいかもしれない。これ以上はツラくなるだけよ」

「・・・・・」

何て言い返せばいいのか、何を言えば正解なのかわからなくなった。

「平野さん…翔太には時間が残されていない。いつまで生きられるかわからないの。どんどん体は病魔に侵されて弱っていくの。立ち上がる事さえ出来なくなる。翔太もきっと、そんな姿をあなたには見られたくないはず。それに今は翔太の事を好きかもしれない。でも、翔太の死にそうな姿を見続けるうちに気持ちは変わっていく。そうならないうちに翔太と別れるの。それがお互いにとって1番いい選択なの」

「私…」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

引きこもり龍人と女傭兵の脱獄マリアージュ

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

言い逃げしました

Rj
恋愛 / 完結 24h.ポイント:56pt お気に入り:68

雨が降る 〜連日バージョン〜

大衆娯楽 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

白菊の歌

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

聖獣がなつくのは私だけですよ?

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:62,055pt お気に入り:1,977

かくまい重蔵 《第1巻》

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:349pt お気に入り:1

僕は君が大嫌い

キャラ文芸 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:9

言いたいことは、それだけかしら?

恋愛 / 完結 24h.ポイント:766pt お気に入り:1,240

お前以外はダメなんだ

恋愛 / 完結 24h.ポイント:14pt お気に入り:1

処理中です...