記憶屋

卯月青澄

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病院に着くと、受付で彼の病室を訪ねた。

彼は集中治療室に入っているとの事だった。

急いで向かうと、病室の前には彼の母親らしき人が立っていた。

「あの…私、平野美咲です」

「あなたが…いつも翔太と仲良くして下さってありがとうございます。翔太は治療を終えて眠ってるわ」

「翔太くん、どこが悪いんですか?」

「・・・・・」

「悪いんですね?」
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