記憶屋

卯月青澄

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「本人に確認します」

「先輩は絶対にいいなんて言う訳ないです。聞かずに記憶を消して下さい」

「それは出来ません。失礼します」

彼はそれだけ言うと、病室を出て行った。

しばらくの間、ショックで動けなかった。

最後の頼みの綱が切れてしまった。

何もせずに死を待つだけなのか…

先輩を悲しませる事になってしまうのか…
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