記憶屋

卯月青澄

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僕は「先輩…」と言いながら、両手を広げた。

すると先輩は目をこすりながら、僕の腕の中に飛び込んできた。

「先輩は泣き虫ですね」

「翔太くんが悪いんだからね」

「すいません。じゃあついでに…」

「えっ!?」

僕は手に持っていたネックレスを先輩の首にかけた。

「何これ?」

「誕生日プレゼントですよ」

「いいの?」

「はい」

Yシャツの上からつけたネックレスは何だかミスマッチだけど、先輩にはよく似合ってた。

店員さんと一緒に考えて買った甲斐があるってもんだ。
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