記憶屋

卯月青澄

文字の大きさ
上 下
51 / 149

51

しおりを挟む
「私がここに来てるのは…あなたに会いたいから…好きだから…好きで好きで仕方ないから…だから来てるの…」

「僕も先輩に会いたかったです。顔が見たかった。声が聞きたかった。そばにいたかった」

「私もよ」

ガラガラガラ…

病室に入ってきた先輩を僕は強く抱きしめた。

そして、先輩の唇にキスをした。

甘い香りがした。

いつも嗅いでいる先輩の香りを、何十倍何百倍も強く感じた。

とても好きな香りだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

新生活はパスタとともに

矢木羽研
ライト文芸
『日曜の昼は後輩女子にパスタを作る』の続編(第2部)です。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/668119599/55735191 先輩と後輩の関係性も進歩し、4月からの新生活に向けて動き出します。 前作よりちょっと材料や手間に凝ったパスタのレシピとともにお楽しみください。 カクヨムのアニバーサリーイベント(KAC2024)にて、毎回異なるお題に沿って書き下ろした連作短編です。

わたしは夫のことを、愛していないのかもしれない

鈴宮(すずみや)
恋愛
 孤児院出身のアルマは、一年前、幼馴染のヴェルナーと夫婦になった。明るくて優しいヴェルナーは、日々アルマに愛を囁き、彼女のことをとても大事にしている。  しかしアルマは、ある日を境に、ヴェルナーから甘ったるい香りが漂うことに気づく。  その香りは、彼女が勤める診療所の、とある患者と同じもので――――?

【完結】見返りは、当然求めますわ

楽歩
恋愛
王太子クリストファーが突然告げた言葉に、緊張が走る王太子の私室。 伝統に従い、10歳の頃から正妃候補として選ばれたエルミーヌとシャルロットは、互いに成長を支え合いながらも、その座を争ってきた。しかし、正妃が正式に決定される半年を前に、二人の努力が無視されるかのようなその言葉に、驚きと戸惑いが広がる。 ※誤字脱字、勉強不足、名前間違い、ご都合主義などなど、どうか温かい目で(o_ _)o))

侯爵夫人の嫁探し~不細工な平民でもお嫁に行けますか?

ひよこ1号
恋愛
平民の商家に生まれたアリーナは不細工である。愛嬌はあるけれど、美人ではない。母と妹は絶世の、と修飾語が付くくらい美人なのに。母親に見下され、妹には励まされ、日々働いていたアリーナに、運命の転機が訪れる。 美人の妹が断った侯爵夫人が息子の為に行う花嫁探しの試験を、不細工な姉が受ける事に!叔父の伯爵の元へ養女に行き、従姉に馬鹿にされつつも、花嫁募集のファルネス侯爵家へ……勿論そこには、美人な恋敵達がうようよ。不細工なのに、何故か侯爵夫人に気に入られてしまい…?もう花嫁じゃなくて、使用人でよくない?とポジティブに生きる残念ヒロインが幸せになるまで。 ※40話で完結です(終了まで毎日更新)

女男の世界

キョウキョウ
ライト文芸
 仕事の帰りに通るいつもの道、いつもと同じ時間に歩いてると背後から何かの気配。気づいた時には脇腹を刺されて生涯を閉じてしまった佐藤優。  再び目を開いたとき、彼の身体は何故か若返っていた。学生時代に戻っていた。しかも、記憶にある世界とは違う、極端に男性が少なく女性が多い歪な世界。  男女比が異なる世界で違った常識、全く別の知識に四苦八苦する優。  彼は、この価値観の違うこの世界でどう生きていくだろうか。 ※過去に小説家になろう等で公開していたものと同じ内容です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

溺愛ダーリンと逆シークレットベビー

葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。 立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。 優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?

例えば星をつかめるとして

紫月 瑠維
ライト文芸
【宇宙からやってきた君と私のひと夏の記憶】 進路で悩む高校生、澄佳の街に突然隕石が降ってきた。次の日、学校へ行くと『星野叶多(ほしのかなた)』と名乗る見知らぬ男子生徒がいて──。 「遠い惑星だよ。太陽系よりももっと遠い。 そこが、僕が生まれたところ」 自らを隕石だと言う彼の、宇宙へ戻る手伝いをする羽目になった澄佳。彼と過ごした、短くて愛おしい夏の記憶。 「好きになったかもしれない。 君が生まれた、この小さな星のこと」 ──流れ星を繋ぎ止める方法を、私はしらない。 この想いを叫ぶには、星が流れるのは速すぎる── 野いちご/ベリーズカフェで連載していたものを修正して投稿していきます。 第2回ライト文芸大賞エントリー中。 宜しくお願い致します。

日曜の昼は後輩女子にパスタを作る

矢木羽研
ライト文芸
レシピ付き小説! 毎週日曜、昼前に彼女はやってくる。俺はありあわせの材料でパスタを作ってもてなすのだ。 毎週日曜の午前11時に更新していました(リアルタイムの時事・季節ネタを含みます)。 意識低い系グルメ小説。男子大学生の雑な手料理! 対話型小説というスタイルを取りつつ自己流レシピの紹介みたいなものです。 うんちくとかこだわりみたいなのも適当に披露します。 ご意見・ご感想・リクエスト・作ってみた報告など、お待ちしています! カクヨムでも同時に掲載しています(もともと2023年3月26日公開なのは6話のみで、それ以前の話は1週ずつ前に公開していました)。 続編も書きました。『新生活はパスタとともに』 https://www.alphapolis.co.jp/novel/668119599/705868296 一番下のフリースペースからもリンクを貼ってあります。

処理中です...