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「そう…じゃあ私は先に帰るけど、気をつけてね」
「うん」
いずみんのことが心配だったけど、劇場の前で渋々別れた。
帰りの電車の中で、色々考え事をしていた。
つまり、いずみんが週末バイトを休んでいたのは舞台を観に行くためだったということ。
大好きな「南風」を休んでまで舞台を観に行くということは、相当ハマってしまっているということ。
いずみんを変えたのは舞台ということになるけど、一体、舞台の何に魅了されハマってしまったのだろう?
出演する役者さんなのだろうか?
それとも舞台という演劇の世界感の虜になってしまったのだろうか?
正解などわかるはずもないけど、いずみんがここまで何かに夢中になったのは生まれて初めてということになる。
それからもいずみんは夏休みの間は平日は「南風」でバイトをして、日曜日は舞台を観に行っていた。
夏休みに入ってから、6回以上は舞台を観に行っているようだった。
また、逆に私は夏休みに入ってから舞台を観に行けたのは、舞台初日と8月に入ってからのたった2回だけだった。
それでも舞台を観に行けば、いずみんと鉢合わるのはごく自然な展開だった。
いずみんは舞台に行く時は決まって黒の帽子に地味めのTシャツ、ベージュのスラックスに背中にリュックを身に着けていた。
まるで変装でもしているかのようで不思議でしかなかった。
それに一見すると、男の子と間違ってしまう。
せっかく外出して舞台を観に来てるのだから、もっとオシャレをしたらいいのにと思ってしまう。
夏休みが終わると、私もいずみんも普通に学校に通っていた。
私は安寧寺に原付きでて学校に向かう。
授業には出てるけど、先生の話は全く聞いていなかった。
居眠りをしている方が多かったかもしれない。
そして次第に学校に来ること、授業を受けるのが嫌になっていき、館山にいた時と同じようにサボるようになっていた。
学校に行くのは3日に1度、学校に来ても授業は居眠りをし、注意をされたら教室を出て行って屋上でサボった。
もちろん、そんな私を快く思っていない先生もいて、時々プレッシャーをかけてくる。
そんな脅しにのるほど私はやわじゃないけど。
そんなある日、担任に職員室に呼び出された。
職員室に入るとお客様用の個室に通された。
中に入ると校長先生がいて、ソファーに座らされた。
隣には担任が座り、テーブルを挟んで校長が座って三者面談みたいな形になった。
「うん」
いずみんのことが心配だったけど、劇場の前で渋々別れた。
帰りの電車の中で、色々考え事をしていた。
つまり、いずみんが週末バイトを休んでいたのは舞台を観に行くためだったということ。
大好きな「南風」を休んでまで舞台を観に行くということは、相当ハマってしまっているということ。
いずみんを変えたのは舞台ということになるけど、一体、舞台の何に魅了されハマってしまったのだろう?
出演する役者さんなのだろうか?
それとも舞台という演劇の世界感の虜になってしまったのだろうか?
正解などわかるはずもないけど、いずみんがここまで何かに夢中になったのは生まれて初めてということになる。
それからもいずみんは夏休みの間は平日は「南風」でバイトをして、日曜日は舞台を観に行っていた。
夏休みに入ってから、6回以上は舞台を観に行っているようだった。
また、逆に私は夏休みに入ってから舞台を観に行けたのは、舞台初日と8月に入ってからのたった2回だけだった。
それでも舞台を観に行けば、いずみんと鉢合わるのはごく自然な展開だった。
いずみんは舞台に行く時は決まって黒の帽子に地味めのTシャツ、ベージュのスラックスに背中にリュックを身に着けていた。
まるで変装でもしているかのようで不思議でしかなかった。
それに一見すると、男の子と間違ってしまう。
せっかく外出して舞台を観に来てるのだから、もっとオシャレをしたらいいのにと思ってしまう。
夏休みが終わると、私もいずみんも普通に学校に通っていた。
私は安寧寺に原付きでて学校に向かう。
授業には出てるけど、先生の話は全く聞いていなかった。
居眠りをしている方が多かったかもしれない。
そして次第に学校に来ること、授業を受けるのが嫌になっていき、館山にいた時と同じようにサボるようになっていた。
学校に行くのは3日に1度、学校に来ても授業は居眠りをし、注意をされたら教室を出て行って屋上でサボった。
もちろん、そんな私を快く思っていない先生もいて、時々プレッシャーをかけてくる。
そんな脅しにのるほど私はやわじゃないけど。
そんなある日、担任に職員室に呼び出された。
職員室に入るとお客様用の個室に通された。
中に入ると校長先生がいて、ソファーに座らされた。
隣には担任が座り、テーブルを挟んで校長が座って三者面談みたいな形になった。
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