パパLOVE

卯月青澄

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三枝快斗

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『もしもし…』

『もしもし、三枝様の携帯でお間違いないでしょうか?』

どこかで聞いたことのあるような男性の声だった。

『はい、三枝です』

『私は白川奈未の執事をしております柊木と申します』

『柊木…あの柊木さんですか?』

『たぶんあの柊木です。突然のお電話失礼致しました。もう、ニューヨークにはお着きになられましたか?』

『はい、でもどうしてそれを?』

『白川家の使用人の葉月から連絡がございまして、もしかしたらと。今、どちらにおられますか?』

『〇〇小学校の前に来ています』

『そうですか。少しお待ち頂けますか?5分くらいでそちらに行けると思います』

『わかりました』

思ってもいない幸運に胸が高鳴った。

奈未ちゃんに会えると胸を膨らまして待っていた。

それから5分後くらいに黒色の高級車が僕の前に停まり、中から柊木さんが下りてきた。

「お待たせ致しました。お久しぶりですね。大きくなられてましたね。何よりです。どうぞ中にお入り下さい」

柊木さんは後部座席のドアを開けて中に入るように促してきた。

僕は言われるがままに車に乗り込んだ。

でも、中には奈未ちゃんの姿はどこにもなかった。

「三枝様、お嬢様はあなたがニューヨークに来ていることは知りません。知らせないつもりです」

「えっ‥何か理由でも?」

「お嬢様も三枝様にお会いしたがっています。でも、今はあなたがたは会われない方がよろしいかと思われます。お嬢様にとっても三枝様にお会いするのはよろしくありません。お嬢様は三枝様のことをお忘れになったことはありません。でも、今は落ち着いてこちらで生活しております。白川家の令嬢として必要な知識や作法など色んなことを学んでおられて充実されております。でも今、三枝様のにお会いしてしまうと、我慢していたお嬢様のたかが外れてしまいます。こちらの学校を辞めて日本に戻り、三枝様と同じ学校に行こうとするのは目に見えて明らかです。だから、今は三枝様もお嬢様にお会いするのを我慢して下さい』

「そうだったんですね。それなら仕方ありません」

外を見ると、柊木さんはニューヨークの街中をひたすら運転しているようだった。

高層ビルが立ち並び、歩道を歩く人々は金髪で背が高くてオシャレな人たちばかりだった。

さすが大都市ニューヨーク。

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