159 / 404
159
しおりを挟む
「何あの態度…頭くるんだけど」
「香澄ちゃん、落ち着いて。白川さんには余り関わらない方がいいよ。日本でも3本の指に入るような超お金持ちのお嬢様だし、父親はあの大企業の〇〇会社の会長の白川龍也だし…ろくなことないよ」
「そうなんだ…だったらやめといた方がいいね」
お金持ちのお嬢様とは聞いていたけど、そこまでのお嬢様とは…
しかも父親はこの学校に多額の融資をしているという白川龍也とは…
とりあえず、舞香にはああ言ったけど私には関係ない。
今度、喧嘩を売ってくるようなことがあったら私だって黙ってないから!
「舞香、じゃあ私電車で行くからまた明日」
「うん、じゃあね香澄ちゃん。バイバイ」
「バイバイ」
学校の校門を抜けて、直ぐに舞香とは別れて駅に向かった。
そして電車を乗り継いで新宿までやって来た。
パパの会社へは以前にもらったメモ書きに住所が書いてあるのでグーグルマップを頼りに進んでいった。
駅から10分程度で目的の場所に到着したけど、眼の前には超高層ビルがそびえ立っていた。
50階はありそうな全体がガラス張りのおしゃれに設計された建物だった。
すごい…度肝を抜かれた。
こんなところでパパは働いているんだ。
やっぱりパパはすごい人だったんだ。
しばらくの間、あっけにとられた私はただビルを眺めて立っていた。
この中に、パパの会社があるんだ。
でも、メモには会社名は書かれていないし、まさかこんなに早く来ると思ってなかったからパパに聞きそびれてしまっていた。
とりあえず入口の近くの柱の影に隠れてパパが出て来るのを待つことにした。
そして17時を過ぎると、スーツ姿の人や私服姿の人が出口から続々と出始めてきた。
若くてキレイなお姉さんたちが私の横を通り過ぎる度に良い匂いがした。
こんな素敵な女性がい同じ職場にいたら、男たちは毎日が楽しくて鼻の下を伸ばしているんだろうな。
パパもそうなんだろうか?
いや、そんなことはない。
私のパパが、そんじょそこらにいる男たちと一緒のはずがない。
だってパパは何てったってカッコいいんだもの。
そんなことを考えていたら、遠くの方からパパが歩いてくるのが目に入ってきた。
「チッ」
パパの隣には女がいて、肌と肌がくっつきそうなくらい距離が近かった。
何なのあの女!
ムカつくんだけど!
間違いなくあの女が沙織か瑠美のはず。
「香澄ちゃん、落ち着いて。白川さんには余り関わらない方がいいよ。日本でも3本の指に入るような超お金持ちのお嬢様だし、父親はあの大企業の〇〇会社の会長の白川龍也だし…ろくなことないよ」
「そうなんだ…だったらやめといた方がいいね」
お金持ちのお嬢様とは聞いていたけど、そこまでのお嬢様とは…
しかも父親はこの学校に多額の融資をしているという白川龍也とは…
とりあえず、舞香にはああ言ったけど私には関係ない。
今度、喧嘩を売ってくるようなことがあったら私だって黙ってないから!
「舞香、じゃあ私電車で行くからまた明日」
「うん、じゃあね香澄ちゃん。バイバイ」
「バイバイ」
学校の校門を抜けて、直ぐに舞香とは別れて駅に向かった。
そして電車を乗り継いで新宿までやって来た。
パパの会社へは以前にもらったメモ書きに住所が書いてあるのでグーグルマップを頼りに進んでいった。
駅から10分程度で目的の場所に到着したけど、眼の前には超高層ビルがそびえ立っていた。
50階はありそうな全体がガラス張りのおしゃれに設計された建物だった。
すごい…度肝を抜かれた。
こんなところでパパは働いているんだ。
やっぱりパパはすごい人だったんだ。
しばらくの間、あっけにとられた私はただビルを眺めて立っていた。
この中に、パパの会社があるんだ。
でも、メモには会社名は書かれていないし、まさかこんなに早く来ると思ってなかったからパパに聞きそびれてしまっていた。
とりあえず入口の近くの柱の影に隠れてパパが出て来るのを待つことにした。
そして17時を過ぎると、スーツ姿の人や私服姿の人が出口から続々と出始めてきた。
若くてキレイなお姉さんたちが私の横を通り過ぎる度に良い匂いがした。
こんな素敵な女性がい同じ職場にいたら、男たちは毎日が楽しくて鼻の下を伸ばしているんだろうな。
パパもそうなんだろうか?
いや、そんなことはない。
私のパパが、そんじょそこらにいる男たちと一緒のはずがない。
だってパパは何てったってカッコいいんだもの。
そんなことを考えていたら、遠くの方からパパが歩いてくるのが目に入ってきた。
「チッ」
パパの隣には女がいて、肌と肌がくっつきそうなくらい距離が近かった。
何なのあの女!
ムカつくんだけど!
間違いなくあの女が沙織か瑠美のはず。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
残業のお返しはお前の涙で
水天使かくと
恋愛
入社5年目の同期である2人は新人指導も任される立場。仕事もそつなくこなし久々に飲みにいく約束をしてた日になぜか彼女はまだ忙しく仕事中…。そんな2人の残業中でのやりとりです!
なんでも器用にこなす男子社員と弱音なんて吐かない気が強い女子社員。そんな同期の2人がおりなすちょっこと鈍感!ピュアに頑張る残業オフィスラブ!全2話完結!
お忙しい世の中だからこそ、会社員の人もそうでない人もちょっとだけほっこりした気持ちになっていただければ嬉しく思います♪
会社内容につきましては細かいところはお気になさらずお読みいただけたら幸いです
自分隠しのナルシスト達は付き合いたくないようなので、告白します。
せにな
恋愛
※この紹介文はプロローグとまっっっったく同じです。
「ぼ、僕と付き合ってください!」
「わ、私と付き合ってください!」
誰もいない校舎裏。
黒髪の前髪が目の下まで伸び、寝癖も付いていて眼鏡をかけてパッとしない男子生徒が頭をうつむけて手を伸ばす。
赤紫色の前髪が目の下まで伸び、くしゃくしゃの髪の毛が腰まで伸びていて眼鏡をかけて不潔オーラが漂う女子生徒が頭をうつむけて手を伸ばす。
「「え?」」
目を丸くして見つめ合う。
それもそうだ。こんな寝癖もつけている男と不潔オーラ漂う女に対して告白するとは誰も思わない。もちろんこの2人も思っていない。
「えっと、よろしくお願いします?」
「あ、おう。よろしく?」
◇ ◇
よっしゃ!!
もしこれで俺に好意を抱く人がいても彼女がいるって言える!
正直こんなブスを彼女としてみたくは無いが致し方ない!こいつなら付き合ってもデートとかしなくても大丈夫だろ!
こんな考え方をしてるのは聡善勇。咲明高等学校に通う高校1年生だ。
中学の頃は学校中のありとあらゆる女子からモテまくっており、高校ではモテたくない!という決心して冴えない男子へと進化した男。それが聡善勇だ。
♡ ♡
やった!!
もし私に好意を抱く人がいても彼氏がいるから無理!って断れる!
本音を言うとこんな寝癖がついててパッとしない男よりかはもっとかっこいい男と付き合いたかったけど、まぁ多少は大目に見るてあげる!私の優しさに感謝しなさい!
こんな考え方をしてるのは星澤紗夜。咲明高等学校に通う高校1年生だ。
中学の頃は学校中のありとあらゆる男子からモテまくっており、高校ではモテたくない!という決心して不潔なモテない女子へと進化した女。それが星澤紗夜だ。
☆ ☆
人間誰しもモテたら自惚れてしまう。だが時にそのモテも鬱陶しく思ってしまうことがある。
贅沢な悩みだが、モテるのが辛くなった人は自分を隠してしまう。その自分の隠し方が上手すぎるモテ男とモテ女のラブコメ。
旧名:モテ男とモテ女のラブコメ
スターライトチェイス101
シロタカズキ
ライト文芸
「スターライト・チェイス101」は、101人の若き女性たちが日本全国から集められ、夢という名のオーディションで競い合う物語である。この番組を通じて、たった11人だけが選ばれ、国際的なアイドルグループの一員としてデビューするチャンスをつかむ。個々の才能と情熱を光らせながら、彼女たちは審査員の厳しい目と観客の期待を背にパフォーマンスを繰り広げる。初回のオーディションから始まり、彼女たちの成長と友情、競争を描くこの物語は、スターダムを目指す若者たちの輝きと葛藤を生き生きと映し出す。
ファンレター~希望、繋ぐ馬へ~
緋野 真人
ライト文芸
【第10回ネット小説大賞一次選考通過作品】
かつて、縁があったサラブレットにファンレターを送る程、その馬を応援していた優斗は、その馬の初重賞制覇が掛かる一戦をテレビ観戦中、ある病魔に襲われて生死を彷徨う事となる。
一命を取り留めた優斗は、その病気の後遺症で身体に障害を負ってしまい、彼がそんな身体で生きていく事に絶望していた頃、その馬……クロダテンユウも次のレース中、現役続行が危ぶまれる大怪我を負ってしまう。
退院後、半ば自堕落な生活を貪っていた優斗は、リハビリを担当していた言語療法士で、幼馴染でもある奈津美に誘われてクロダテンユウの故郷でもある牧場を訪問、そこで謀らずも、怪我からの復帰のために奮闘する彼と再会する。
そこで、クロダテンユウとその関係者たちの、再起に向けて諦めない姿を知った事で、優斗の苛まれた心は次第に変わって行き、クロダテンユウとその関係者たちもまた、優斗の様なファンの思いに応えようと、有馬記念での本格復帰を目指すのだった。
※…優斗の半生は、病気も含めて筆者の人生を投影した、私小説の意味合いもあります。
尚、『小説家になろう』さんにて、当初書き上げたのが2016年(※現在は削除)のため、競馬描写に登場する設定やレース名などが、現在と異なる点はご容赦ください。
※2022年10月1日より、カクヨムさんでも重複掲載を始めました。
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
【本編完結】繚乱ロンド
由宇ノ木
ライト文芸
次回番外編更新日 12/25日前後(変更有り)
本編は完結。番外編を不定期で更新。
11/11,11/15,11/19
*『夫の疑問、妻の確信1~3』
10/12
*『いつもあなたの幸せを。』
9/14
*『伝統行事』
8/24
*『ひとりがたり~人生を振り返る~』
お盆期間限定番外編 8月11日~8月16日まで
*『日常のひとこま』は公開終了しました。
7月31日
*『恋心』・・・本編の171、180、188話にチラッと出てきた京司朗の自室に礼夏が現れたときの話です。
6/18
*『ある時代の出来事』
6/8
*女の子は『かわいい』を見せびらかしたい。全1頁。
*光と影 全1頁。
-本編大まかなあらすじ-
*青木みふゆは23歳。両親も妹も失ってしまったみふゆは一人暮らしで、花屋の堀内花壇の支店と本店に勤めている。花の仕事は好きで楽しいが、本店勤務時は事務を任されている二つ年上の林香苗に妬まれ嫌がらせを受けている。嫌がらせは徐々に増え、辟易しているみふゆは転職も思案中。
林香苗は堀内花壇社長の愛人でありながら、店のお得意様の、裏社会組織も持つといわれる惣領家の当主・惣領貴之がみふゆを気に入ってかわいがっているのを妬んでいるのだ。
そして、惣領貴之の懐刀とされる若頭・仙道京司朗も海外から帰国。みふゆが貴之に取り入ろうとしているのではないかと、京司朗から疑いをかけられる。
みふゆは自分の微妙な立場に悩みつつも、惣領貴之との親交を深め養女となるが、ある日予知をきっかけに高熱を出し年齢を退行させてゆくことになる。みふゆの心は子供に戻っていってしまう。
令和5年11/11更新内容(最終回)
*199. (2)
*200. ロンド~踊る命~ -17- (1)~(6)
*エピローグ ロンド~廻る命~
本編最終回です。200話の一部を199.(2)にしたため、199.(2)から最終話シリーズになりました。
※この物語はフィクションです。実在する団体・企業・人物とはなんら関係ありません。架空の町が舞台です。
現在の関連作品
『邪眼の娘』更新 令和6年1/7
『月光に咲く花』(ショートショート)
以上2作品はみふゆの母親・水無瀬礼夏(青木礼夏)の物語。
『恋人はメリーさん』(主人公は京司朗の後輩・東雲結)
『繚乱ロンド』の元になった2作品
『花物語』に入っている『カサブランカ・ダディ(全五話)』『花冠はタンポポで(ショートショート)』
再び大地(フィールド)に立つために 〜中学二年、病との闘いを〜
長岡更紗
ライト文芸
島田颯斗はサッカー選手を目指す、普通の中学二年生。
しかし突然 病に襲われ、家族と離れて一人で入院することに。
中学二年生という多感な時期の殆どを病院で過ごした少年の、闘病の熾烈さと人との触れ合いを描いた、リアルを追求した物語です。
※闘病中の方、またその家族の方には辛い思いをさせる表現が混ざるかもしれません。了承出来ない方はブラウザバックお願いします。
※小説家になろうにて重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる