154 / 441
154
しおりを挟む
「パパ、温めたから食べちゃって」
私は温めた煮込みうどんの鍋をお盆にのせてパパの寝室まで運ぶと、小さいテーブルの上に置いて眠っているパパに声をかけた。
「ありがとう」
パパは熱のせいでかなりダルそうにベッドの上で体を起こした。
「私が食べさせてあげる」
「大丈夫だよ。自分で食べられるよ」
「ダメ、パパは熱があるんだから、香澄が食べさせてあげるの」
「そっ‥そうか」
それから私は、箸でうどんを掴み「ふ~ふ~」と冷ましてからパパの口に運んだ。
「どお、美味しい?」
「うん、とっても美味しいよ」
「よかったぁ」
私が作ったんじゃないけど、まぁいっか。
それから何度も何度も「ふ~ふ~」と冷まして食べさせてあげた。
パパ、かわいい~♡
私が口に運んだうどんをパパが口を開けて食べてる。
赤ちゃんみたい。
キュンキュンしちゃう♡
「パパ、顎に汁がついちゃったから拭いてあげるね」
枕元にあったティッシュでパパの顎の汁を拭き取ってあげた。
本当に世話が焼けるなぁ。
パパは私がいなきゃ何にも出来ないんだからぁ。
ナンテね。
「ごめん、お腹イッパイになっちゃった」
「いいよ、無理して食べないで。残ったのは私が食べちゃうから」
「きっと菌まみれだよ。やめた方がいい」
「私がパパにインフルをうつしちゃったんだよ。ゴメンね…」
「香澄のせいじゃないよ。パパも疲れで免疫力が弱くなってたんだ。気にすることないから」
「パパ…」
私はベッドで上半身を起こしているパパに抱きつき、しばらく離れなかった。
それからパパに病院から処方されたタミフルと解熱剤を飲ませてからキッチンに行って、パパが残した煮込みうどんを全て平らげた。
そして洗い物をしたあと、お湯を入れた洗面器とタオルを持って再びパパのいる寝室に戻った。
「パパ、汗かいたから着替えをしちゃおう。濡れたままだとよくなから」
私は寝室にあるタンスからパパの下着とパジャマを取り出してそう言った。
「そうだね」
「パパ、脱がしてあげるね」
私はパパのパジャマのボタンを1つずつ外していき、パジャマと下着を脱がした。
普段から鍛えていると言っていたけど、上半身裸になったパパの大胸筋と腹筋、上腕二頭筋の筋肉は引き締まっているけどしっかり筋肉がついていて、まるで格闘家のような体つきをしていた。
すごい…。
筋肉ムキムキのマッチョは好きじゃないけど、パパみたいな引き締まった細マッチョは大好き。
触らずにいられなかった。
「パパ、すごい筋肉だね。メッチャ硬いし」
「何か恥ずかしいな」
私がベタベタと筋肉を触るもんだから、パパは照れながらそう言った。
「照れてないで触らせてよ」
私が必要以上に体に触るもんだからパパは「もういいでしょ?」と言って触るのをやめさせた。
「もぉ~勿体ぶらないでよ。ケチ~~。じゃあ次はタオルで体を拭いてあげるね」
私は洗面器に入れたお湯にタオルを浸して絞ったあと、パパの体を拭き始めた。
「気持ち良い?」
「うん、あったかくて気持ちいいし、すごくスッキリする」
「でしょ?」
「あぁ」
胸、お腹、腕、脇、背中の順に丁寧に優しく拭いていった。
「拭き終わったよ」
私はパパの背後から抱きつき、耳元でいやらしい声で囁いた。
「あっ‥ありがとう」
「そうしたら下着とパジャマを着せてあげる」
パパは自分でやるから大丈夫と言ったけど、私は無理矢理にパパに着せた。
パパのために何かをしてあげられてると思うと心が満たされていくのがわかった。
「パパ、もう寝ちゃって。私、帰るから」
「そうだね、香澄もまだ完全に治った訳じゃないんだから帰って寝た方がいい。今日は本当にありがとう」
「うん、じゃあね」
それから洗面器とかパパの脱いだパジャマ類を片付けて家を出た。
ママにメールをすると直ぐに車で迎えに来てくれた。
この日は私のベッドでママと一緒に寝た。
インフルが感染るといけないからと言ったけど、ママがどうしても一緒に寝たいと言うもんだから、仕方なく一緒に寝た。
本当は嬉しくて仕方なかったんだけど。
私は温めた煮込みうどんの鍋をお盆にのせてパパの寝室まで運ぶと、小さいテーブルの上に置いて眠っているパパに声をかけた。
「ありがとう」
パパは熱のせいでかなりダルそうにベッドの上で体を起こした。
「私が食べさせてあげる」
「大丈夫だよ。自分で食べられるよ」
「ダメ、パパは熱があるんだから、香澄が食べさせてあげるの」
「そっ‥そうか」
それから私は、箸でうどんを掴み「ふ~ふ~」と冷ましてからパパの口に運んだ。
「どお、美味しい?」
「うん、とっても美味しいよ」
「よかったぁ」
私が作ったんじゃないけど、まぁいっか。
それから何度も何度も「ふ~ふ~」と冷まして食べさせてあげた。
パパ、かわいい~♡
私が口に運んだうどんをパパが口を開けて食べてる。
赤ちゃんみたい。
キュンキュンしちゃう♡
「パパ、顎に汁がついちゃったから拭いてあげるね」
枕元にあったティッシュでパパの顎の汁を拭き取ってあげた。
本当に世話が焼けるなぁ。
パパは私がいなきゃ何にも出来ないんだからぁ。
ナンテね。
「ごめん、お腹イッパイになっちゃった」
「いいよ、無理して食べないで。残ったのは私が食べちゃうから」
「きっと菌まみれだよ。やめた方がいい」
「私がパパにインフルをうつしちゃったんだよ。ゴメンね…」
「香澄のせいじゃないよ。パパも疲れで免疫力が弱くなってたんだ。気にすることないから」
「パパ…」
私はベッドで上半身を起こしているパパに抱きつき、しばらく離れなかった。
それからパパに病院から処方されたタミフルと解熱剤を飲ませてからキッチンに行って、パパが残した煮込みうどんを全て平らげた。
そして洗い物をしたあと、お湯を入れた洗面器とタオルを持って再びパパのいる寝室に戻った。
「パパ、汗かいたから着替えをしちゃおう。濡れたままだとよくなから」
私は寝室にあるタンスからパパの下着とパジャマを取り出してそう言った。
「そうだね」
「パパ、脱がしてあげるね」
私はパパのパジャマのボタンを1つずつ外していき、パジャマと下着を脱がした。
普段から鍛えていると言っていたけど、上半身裸になったパパの大胸筋と腹筋、上腕二頭筋の筋肉は引き締まっているけどしっかり筋肉がついていて、まるで格闘家のような体つきをしていた。
すごい…。
筋肉ムキムキのマッチョは好きじゃないけど、パパみたいな引き締まった細マッチョは大好き。
触らずにいられなかった。
「パパ、すごい筋肉だね。メッチャ硬いし」
「何か恥ずかしいな」
私がベタベタと筋肉を触るもんだから、パパは照れながらそう言った。
「照れてないで触らせてよ」
私が必要以上に体に触るもんだからパパは「もういいでしょ?」と言って触るのをやめさせた。
「もぉ~勿体ぶらないでよ。ケチ~~。じゃあ次はタオルで体を拭いてあげるね」
私は洗面器に入れたお湯にタオルを浸して絞ったあと、パパの体を拭き始めた。
「気持ち良い?」
「うん、あったかくて気持ちいいし、すごくスッキリする」
「でしょ?」
「あぁ」
胸、お腹、腕、脇、背中の順に丁寧に優しく拭いていった。
「拭き終わったよ」
私はパパの背後から抱きつき、耳元でいやらしい声で囁いた。
「あっ‥ありがとう」
「そうしたら下着とパジャマを着せてあげる」
パパは自分でやるから大丈夫と言ったけど、私は無理矢理にパパに着せた。
パパのために何かをしてあげられてると思うと心が満たされていくのがわかった。
「パパ、もう寝ちゃって。私、帰るから」
「そうだね、香澄もまだ完全に治った訳じゃないんだから帰って寝た方がいい。今日は本当にありがとう」
「うん、じゃあね」
それから洗面器とかパパの脱いだパジャマ類を片付けて家を出た。
ママにメールをすると直ぐに車で迎えに来てくれた。
この日は私のベッドでママと一緒に寝た。
インフルが感染るといけないからと言ったけど、ママがどうしても一緒に寝たいと言うもんだから、仕方なく一緒に寝た。
本当は嬉しくて仕方なかったんだけど。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる