パパLOVE

卯月青澄

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§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
Nさん、こんにちは。
いつも見守ってくれてありがとうございます。
そして助けてくれてありがとうございます。
私はよくしっかりしてそうとか言われます。
でも、そんなことはないんです。
ズボラなところもいっぱいあります。
上履きは汚れていても中々持って帰って洗いません。
体育のジャージも汚れがひどかったり、臭くなっていなければ持ち帰りません。
自分の机でさえも拭いてキレイにすることはありません。
そういうだらしないところもあるんです。
だから、わかるんです。
ちょっとした変化も。

最近心の変化に気付きました。
望んではいけないとずっと思っていました。
望んだら全てが壊れてしまうと恐れていました。
でも、望んでしまう自分がいるんです。
あなたに会いたいです。
話すのが苦手だけどあなたと話がしたいです。
あなたのそばにいたいです。
ごめんなさい。
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§

私はNさんである彼に向けて手紙を書いた。

さりげなく、彼がしていることを私は知っているんだよといったような内容の手紙を書いた。

さり気なくと言うよりは、あからさまなような気はしたのだけど。

でも、ありがとうを伝えたかったから。

また、私がNさんに会いたいという気持を素直に言葉にしてみた。

これでは私がNさんに恋をしていると思われても仕方がない。

本当はNさんである西島くんに伝えたい言葉だった。

私はNさんとしてではなく、彼本人として向き合いたかった。

でも、それは私が望んでいることであって彼の望むところではないのかもしれない。

それに、彼は私をどう思ってくれているのかわからない。

こうしてNさんとして私を見守ってくれているのも、私のことをどうこう想っている訳ではなくて、たまたま隣の席になってしまったから仕方なくそうしてるのかもしれないし、先生に頼まれたから仕方なく嫌々やっているのかもしれない。

私とは全く違う次元で生きている人なのかもしれない。
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